この前のオランダのコメントで思い出したのだけれど、「ホビットの冒険」の映画ってどうなってるんだろう、と思ってネットで検索したらこんなニュースが・・・。
ああ、なんてことだ・・・この先何を楽しみに生きていけばよいのやら・・・。
連休最後の日は、ダラダラごろごろしていた。夜、「そういえば『地球交響曲DVD-BOX』買ったのに見てないなあ」と思ったので、やっぱりお気に入りの第三番を見ようと思い、手に取った。
いや待てよ。第四番の出演者の一人は確か、去年沖縄に行った時に旅した伊是名島出身の版画家、名嘉睦稔さんだったなあ。昔第四番を見た時は何の感慨もなかったけれど、沖縄の文化に触れ、あまつさえ伊是名の風景を見てきた今、まずはこれから見るべきだろう。
久しぶりに見た第四番は、素晴らしかった。ガイア理論の提唱者ジェームズ・ラブロック博士とその住まいのあるイギリスはコーンウォール地方。ハワイとインドネシアの海と、その波に乗るジェリー・ロペス。星野道夫さんとも親交のあったチンパンジーの世界的研究者ジェーン・グドール。
そして、伊是名の海と風に吹かれて語る名嘉さん。そうそう、この石垣の、この砂浜の、この海の、風景を見てきたのだ。
また、行きたくなってきたなあ。
数ヶ月前に注文した「地球交響曲 DVD-BOX」がとうとう我が家にやってきた。
第一番を見てから、おそらく10年以上。こうしてDVDとしていつでも見られる形で手元に置けるとは、実に感慨深い。第一番から第五番までと特典映像の計6枚のDVDと、ブックレットが付いている。パッケージには綺麗な写真を使われていて見る前から気分が高揚するようだ。
早速、一番思い入れのある「第三番」を少しだけ見る。亡くなって出演することが叶わなかった星野道夫さんを、友人が語るという不思議な、だが素晴らしい形でまとめている作品だからだ。
星野さんの友人であるビル・フラーさんが語り始め、白鳥英美子さんが歌う「there is the ship」が流れ始めるといつでも涙腺が緩くなる。ちょっと再編集しているのか、ビルさんが言葉につまって嗚咽を漏らすシーンがなくなっていた。冒頭から感動的な場面だと思っていただけにちょっと残念と言えば残念。
GWは、この「第三番」を含め、他のものも全てゆっくり見たいと思う。
それにしても、星野さんが亡くなって、今年でちょうど十周忌。このタイミングでのDVD発売。先日、彼の伝記も読み終えたし、まだまだ、色々彼と彼の仕事に思いを馳せる場面が今年はたくさんあるだろう。
見てきたああああ! 「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」!
仕事でくたびれ気味だったのであまり遠出はせずに、近所のシネコンで映画でもとサイト見てみたら、先行上映のお知らせが。しかもフツーにネット予約も出来るんですが。さらに最近は先行って終日やってるのね。昔はオールナイトとか、三時間前に並んだりしたものだけれど。良い時代になったものだ。
で、まだまだ見ていない人も多いと思うので、初回の感想・考察は軽めに流しておきます。ネタバレはしないつもりだけれど、「混じりけなしの感動を味わいたいのだぁ!」と思う人は読まない方がいいかな。
さて、結論から。今手元に買ったばかりの原作があって、目次を見ているのだけれど、映画はきっとうまく2時間半に収めたんだろうなあと言う印象。一つの作品としてきっちり終わっているという感じがする。シリーズものだけれど、その辺りはLOTRとは決定的に違うと思う。映画そのものもなかなか面白かった。
四兄弟もそれぞれ個性的な性格。特に次男エドマンドの反骨っぷりは「こういう弟いる!」と思うこと請け合い。長女スーザンの現実主義的な考え方もある意味魅力的。
お話は分かりやすいなという感じではある。それが原作のテイストなのか、ディズニー映画のテイストがそうさせるのかはこれから原作を読んでみないと分からない。ただ、「ああ、ディズニー映画だね」と思ったは、「血が流れない」ということ。血の描写はせいぜいちょっとした切り傷程度。LOTRを見慣れてしまった身から言わせてもらえればちょっと物足りなかった(おいおい)。はっきり敵にトドメを刺すシーンは意図的にカットされているのだ。
ビジュアルは我らがWETAワークショップが手掛けているから安心してみていられる。まあただ、やっぱり「綺麗」なんだよね。泥臭さがない。そういう意味では比べられるのはLOTRではなくて「ネバーエンディングストーリー」かもしれないなあと思う。
分かりやすいし、予定調和的でもあるけれど、やっぱり好きだなあ、こういう作品。特に今回はナルニアの真の王「アスラン」に激しく萌えた! 百獣の王カッコイイ!(・∀・) 四兄弟が初めて謁見する場面はちょっと鳥肌が立ったよ。そしてグリフォンもイイ! 後は「コンスタンティン」でガブリエル役をやっていたティルダ・スウィントン演じる「白い魔女」は存在感あり! 剣技が冴え渡っている。あと・・・あの小さいオッサンが・・・ああ思い出し笑いが・・・(笑)
さて、まだまだ書きたいことはあるけれど、まずは原作を読んで、もう一度字幕と、吹き替えを見に行きたいと思う。さらなる考察はその後で。・・・あ、今回字幕は戸田奈津子じゃなかったよ。LOTRでファンタジーものは懲りたのかね(笑)
というわけで、はせがわさんも、にのも、はまげんも一緒に行くでよー!
「THE 有頂天ホテル」を見てきた。いや〜、オモシロかったぁ。「ラジオの時間」のドタバタ加減を期待していったけれど、なかなかどうして、笑いありの中にホロリもありの、佳作に仕上がっていたよ。
こういう群像ドタバタ劇(?)は各キャラの立ち方がキモだけれど、みんな一クセも二クセもあって、勝手にあちこちに話しを引っ張っていって、気がつけば大変なことになって、それがまたさらに面白い事態を作り出していく。
主役の役所広司は貫禄の(?)ドタバタぶり。さすがだねえ。ベルボーイ役の香取慎吾は、終盤なかなかオイシイ場面をやらせてもらってるねえ。キーアイテムが巡り巡って戻ってくるところなんて感動なんだけど、薄ら笑いの面白さ。
他、かなーり豪華なキャストがヘンテコな役で出ていて、それだけで笑ってしまう。個人的に最高だと思ったのが、コールガール役の篠原涼子。楽しすぎ。総支配人役の伊東四朗とマン・オブ・ザ・イヤー受賞者役の堀田衛と絡む場面はゲラゲラ笑ってしまったよ。そして重要な場面もあって、なかなかオイシイなあ。
笑いが足りない人は、見に行くと元気が出る作品だと思う。まあ、内容はあってないようなものだけれどね(笑) それでも、ちょっと感動も出来るでよ。
木曜の晩は仕事帰りにMOVIX川口で「キング・コング」を見てきた。「ロード・オブ・ザ・リング」の世界を描ききった才気を目の当たりにしては、ピーター・ジャクソンの次の一手が気にならないわけがない。・・・と思うのだけれど、予告を初めて見た時は「うわぁ、B級テイストたっぷりだなぁ」と思ったのも事実。それでも、あちこちから聞こえてくる評価が「かなり面白いらしい」というので、行ってきた。
いやー、娯楽大作って感じだわ。3時間という長尺を感じさせないストーリーテリング、演出の仕方はさすが。何より、全編に「これが本当に撮りたかった作品なんだ!」という喜びと、意気と、悪ふざけが満載なのだ。
大まかなストーリーは、こんな感じ。「大恐慌時代の真っ直中、1933年のニューヨーク。売れない喜劇女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は、不況のあおりを受けて働き先の見せ物小屋が閉鎖になり、職を失う。一方、投資家の出資を受けられなかったB級映画監督のカール・デナム(ジャック・ブラック)は、自身の野望である髑髏島(スカル・アイランド)での撮影を強行しようとしていたが、主演女優が降板して、映画のイメージに合う次の女優を捜していた。そんなときに、偶然アンはカールと出会い、不安を覚えながらも髑髏島を探す船に乗ることになる。そして、なんとかたどり着いた髑髏島で彼らを待ち受けていたのは、野蛮な島民と、有史以前の自然と生き物たち、巨大なコングだった・・・」
ビジュアル面から言うと、これまた気合い入りまくり。大恐慌時代のニューヨークというのは、きっとこんな雑多で、でもバイタリティに溢れていたのだろうなあと思わせるし、髑髏島は不気味で、そこに息づく生き物たちもリアルで、場合によっては目を背けたくなるほど真に迫っている(ああ、でかい○がアンの顔をなでる場面なんて・・・ぶるぶる)。個人的に笑ったのが、カーチェイスならぬ「ブロントサウルス・チェイス」。「うへっへっへ、こんなのありかよ〜!(爆)」というダイナミック&悪ふざけっぷりで笑える。
ストーリーは、思っていたよりずっとしっかりしているし、場面がニューヨークから、船での移動、島、そして再びニューヨークと移るのだけれど、その場面転換の見事さというか、その世界観もしっかり作ってあって、一本の映画で色んなテイストを味わえる。島に移ってからなんて、「あれ、前半どんな映画だったっけ?(笑)」と薄ら笑いしてしまうような冒険活劇調になってしまうがそれもまた楽しい。
何より役者一人一人がその役を楽しんでいるように思える。その中で主役のアン役のナオミ・ワッツと、映画監督のカール役のジャック・ブラックはハマリ役だと言えるだろう。アンは自分には運がないと思う繊細さと、コングと心を通わせる多感さをいかんなく発揮し、カールは、あくまでも映画を撮る、というその一点において偏執狂的なこだわりを最後まで見せる。
そして、忘れてはいけないのが、アンディ・サーキス演じるキング・コング。いやあ、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムの時も「気がつけばCGキャラではなくて、役者の一人としてその演じるものに普通に注目」していたけれど、コングのこの人間以上に繊細な表情と感情表現はどうだろう! 実際のサルもこういう表情をするなあ!と思うし、照れたり、バツが悪そうにしたり、怒ったり、ふてくされたり、実に表情豊か。コングとアンがからむ部分はこの映画の一番のキモであるわけだけれど、ヘタな人間同士以上に感情のやりとりが感じられていい。VFX担当のWETAは今回もいい仕事をしているねえ。
脇役達もなかなか味を出している。前半と島を出るまでは、群像劇としても見ることができる。アンと劇作家のドリスコル、カールとスタッフ達、トーマス船長とクルー(特にジミー少年と黒人クルーのヘイズのやりとり)。
ダイナミックな映像がクローズアップされがちだけれど、これはコングとアンの心の交流を描ききった悲恋の物語として、素晴らしい作品だと思う。予告で見るとあまりそのあたりが伝わっていないように思えるので、ぜひ一度、二人の(一人と一匹の?)細かい感情のやりとりを見るために劇場に足を運んでもらいたい作品だと言えるだろう。いやあ、ピーター・ジャクソン、今回もGJ!だよ。で、「ホビットの冒険」はまぁだぁ〜?(笑)
日曜の夕方は友達と別れた後川口のMOVIX川口で「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を見てきた。映画館の規模としてはやっぱりさいたま新都心のMOVIXの方が大きいね。見たスクリーンがそれほど大きくないこともあって、E列だったにもかかわらず、ちょっと前の方でほんの少しだけ見えづらかった。
さて、ハリーも4作目なのだけれど、確かににのの言うとおり、シリーズで一番面白かったかな。原作を読んで大分経つので、ホグワーツに戻る前の展開をすっかり忘れちゃってて思わずドキドキしてしまったよ。原作通り、どんどん展開がダークになってきて、このまま行ったらお子様は映画館で泣くのではないかと思うくらい、後半は暗かったねえ。
長い原作をよく料理してあると思うし、三つの課題もしっかり描いていて良かった。ドラゴンとの対決などは文字通り手に汗握ってしまった。そしてハリーがみんなの賞賛を再び勝ち得る場面などはちょびっと目頭が熱くなった。
そうは言っても、ラスト数分でどたばたと謎解きを進めていくのは、もはやシリーズの定番かと思ってしまう。これからさらに長くなるのだろうけれど、いつか前後編とかになるのではと思うね。シリーズの中では、一番バランス良く話しをまとめているので、それがよかったかな。
個人的なお気に入りシーンは、第三の課題の前に、校長室でのハリーとダンブルドア校長が話すシーン。マイケル・ガンボン演じるダンブルドア、いい味出してます。
なかなか良かったのだけれど、やっぱり一番の白眉はハーマイオニーがどんどん美人になってきたことかねえ。将来が本当に楽しみなのだ。
いやー、一日中職場にいると、blogのネタを拾うヒマもない。職場の出来事をあまり書くのも何かあった時に困るだろうし。そんなわけで先日の話し。
11月末にオープンした、川口駅からちょこっと西川口寄りにあったサッポロビールの工場跡に出来たショッピングセンター「アリオ川口」に行ってきた。規模は正直蕨にある「ダイヤモンドシティ・キャラット」の方が大きいけれど、何よりシネコン「MOVIX川口」が入っているのが大きい!! 徒歩圏内にシネコン!! イエェアア!!
・・・というわけで、週末は久しぶりに映画を見に行こうと思うのだけれど、ハリー・ポッターを先にするか、キング・コングを先にするか、悩むところだ・・・。ああ、この二択を突っ込むのはナシね(笑) ハリーも結構評判いいし、キング・コングも海外の辛口映画評サイト「ROTTEN TOMATOES」で80ポイント以上の好意的なレビューを点けているところからすると、期待していい。何より、LOTR監督時より激ヤセしたピーター・ジャクソンが気になって気になって・・・(笑)
ちなみに明日は大学時代の友達の結婚式。式の途中で寝なきゃいいけど。最近寝不足でねえ。
こういうのを何と言えばいいのか。あゆさんのところで、星野道夫さんの写真文集に触れられていて、それについてコメントを書き、ふと、「そういえばまた『地球交響曲第三番』を見に行きたいなあ」と思い、そのサイトにアクセスすると。
「地球交響曲 DVD-BOX」が発売されるという情報が載っているではないか! しかもつい先日のことだから、まさにいいタイミングだった。これもシンクロニシティと言っていいのだろうか。
第一番から第五番までのセットで31500円。その歴史を多少なりとも知るものとしては、妥当な値段だと思う。いや、自分にとってとても特別な意味を持つ、星野道夫さんの物語である「第三番」だけで3万払う価値がある。あの映画は、本当に自分の中では他の映画とは全く違う意味を持って、今も心の片隅にいつも存在している。
詳細は「GAIASYMPHONY.COM」からどうぞ。
Yahoo!のトピックで、ニューヨークのオフ・ブロードウェイでスターウォーズの一人芝居が人気を博している、という記事が目に付いた。なんでもこのチャールズ・ロスというカナダの俳優はスターウォーズを400回も見ていて、旧三部作6時間を1時間ほどに短縮して一人芝居として上演。主要登場人物全てを一人で演じるそうだ。しかもジョージ・ルーカス御大も公認しているらしい。
スターウォーズの一人芝居だと実際食いつかないのだけれど、去年からは「ロード・オブ・ザ・リング」の一人芝居も始めていて、それにぐぐっと来たのだ。
彼のオフィシャルサイトにちょっとした動画があって、「ロード・オブ・ザ・リング」のを見てみたら、いやこれが芸が細かくて笑えるのだ。うわ〜、これ金払って本物を通しで見てみたいなあ。気になる人は、サイトのメニューにある「Video」から見られる。もちろんスターウォーズのもある。ファンなら必見、かも。
マイケル・ベイ監督、ユアン・マクレガー主演の映画「アイランド」を見に行った。「宇宙戦争」と迷ったんだけれど、予告がなんとなく面白そうだったので。
ストーリーはこんな具合。
「リンカーン(ユアン・マクレガー)は、大気汚染から救い出され、全てが管理されているコミュニティで暮らして三年になる。安全で快適だが退屈な日々。ここで暮らす人々の夢は、地上最後の楽園『アイランド』へ行くこと。日々行われる抽選でその権利を得ることが出来る。しかし、リンカーンが偶然から目撃した施設の真実の姿は恐るべきものだった。ここに住んでいる人間は、保険契約を結んだクライアントに臓器を提供するためだけに生産されたクローンだったのだ。『アイランド』行きはすなわち臓器摘出の死刑宣告だった。次の『アイランド』行きが決まったのは、リンカーンと親しい女性ジョーダン。彼はこの施設から逃亡を図ろうとする」
以下はネタバレですのでご注意を。
施設の管理体制やら、クローンの生産現場、近未来の都市などなど、ビジュアル的には見るべきところはあるし、ストーリーもそれなりに面白いと思う。でもどれもどこかで見た、聞いたような設定、展開なんだよなあ。クローンで臓器提供なんて話、日本の漫画が絶対書いていそうな話だし。主人公達が逃げるシーン、特にカーチェイスなんて今時珍しくもない。
クローンの臓器で命を長らえることへの是非や、クローンそのものの権利はどうなのかとか、色々考えることがあったのだけれど、逃げるクローンの主人公二人も何の関係もない人たちを巻き込んで結構死なせているのだ。命とは、というテーマを持っているであろうこの物語なのにそれでいいのか。これが最初から最後まで心にひっかかっていた。
リンカーンのクライアント本人が死んでしまってうまく成り代われるのだけれど、クローンの寿命は3〜4年だそうで、そう考えるとクローンの命は元の人間と同じだけの重さなのだろうかとか、ラストで施設のクローンが解放される場面でも、「この先あと何年も生きられないのに・・・」と、なんというか倫理的なジレンマが最後まで頭から離れなかった。
そういう問題提起という意味では、近い将来起こるかも知れないことを考えさせる面白い映画だと思う。うーん、10点満点で7点、というところかなあ。映画を見てスカッとしたい、という人にはお勧めできないかも。近未来ものが好きなら多分楽しめると思われる、かな。
個人的には、この映画にショーン・ビーン@ボロミア兄貴がまたしても悪い人役で出ていて「うほっイカす!」と思ったのと、空飛ぶバイクが激しく格好良かったのが印象的だった(笑)
いやー、泣いた。すんごい泣いた。事前に泣ける映画だと分かっていると、大抵身構えて泣けないものだけれど、泣いた。今まで映画を見て泣いたのは結構あるけれど、やくたいもなく鼻水まで垂らして泣いたのは初めて。みっともないなあと思っていたら、隣に座っていたカップルの男性も鼻をすすっていた。劇場のあちこちからも鼻をすする音が響いていた。
「ニライカナイからの手紙」は、沖縄は竹富島を舞台にした映画だ。小さい時に東京に旅立つ母を見送る風希(蒼井優)。それからはオジイの尚栄と二人で暮らすことになる。母はすぐ帰ってくると思っていた。だが、いつまでたっても帰ってこない。それでも毎年誕生日には母からの心のこもった手紙が届く。
やがて高校を卒業した風希は亡き父の形見のカメラと母からの手紙の束を手に、自分の夢であるカメラマンの道を目指して、そして母に会うために上京する。14歳の時の手紙にあった「20歳になったら全て説明するから」という言葉を胸に。
竹富島の柔らかで穏やかな空気と風景が本当にいい。そして風希役の蒼井優が本当に島の人のように見える。彼女の演技が本当にいいので、すぐさま感情移入してしまう。それにオジイの朴訥さがいい。言いたいくても言えない思い。それが二人の間に当たり前の空気としてある。それが窮屈かと言えばそうではなくて、「ああ、本当に言いたいことはなかなか言えないものなんだろうな」というのが理解できて、また二人に気持ちが向いてしまう。
祖父と孫、母と娘。それを取り巻く人々。どれも心を温かくしてくれる優しさに満ちている。特に母の、娘を思う気持ちに本当に心を打たれる。風希は20歳の誕生日に母から何を聞かされるのか。それはぜひともこの映画を見て確かめて欲しい。そういう愛情もあるのかと、涙が出るはずだ。
・・・もしかしたら、今年三指に入る佳作かもしれない。個人的な意見だけれど、先週見た「ミリオンダラー・ベイビー」よりずっと心に響く作品だった。銀座の東劇では今週末で終わってしまうけれど、一部劇場では18日から上映が始まるそうなので、ぜひとも見に行って欲しい。
「ロード・オブ・ザ・リング」三部作も完全に完結してしまい(PJが蔵出し映像を持ち出さない限り)、これから先、何を楽しみに生きてゆけば良いのか!と嘆き悲しむ今日この頃。大袈裟ですか。そうですか。
LOTRが終盤を向かえる頃だったろうか、「ナルニア国物語」の映画化を聞いたのは。先日すでに第一作目「ナルニア国物語/ライオンと魔女」がクランクアップし、全米では今年の12月、日本では来年3月に封切られることがすでに決まっているらしいということを聞いた。おっと、こりゃいけない。調べてみなければ。
「ナルニア国物語」の原作者C.J.ルイスは、オックスフォード大学の研究員時代にLOTRのトールキンと出会っている。そこで「インクリングズ」という文学討論会を持ち、各自の研究・創作を披露することになる。「指輪物語」が世に出る前に初めて読まれたのも、この集まりなのだ。
その「ナルニア国物語」がLOTRを凌ぐスケールで映画化、しかも全七巻ある原作を全て映画化するという。・・・大丈夫かなあ。LOTRシリーズの成功は、三部作全てを一度に撮影することで、ラストに向かうにつれてテンションが上がるという、当たり前のようでいて今までの三部作モノではなしえなかった快挙を達成することが出来た。今回は一作ずつ撮っていくようだ。
検索してみたら、日本のヤフーが独占で予告を流しているではないか。海外のオフィシャルサイトでもまだやってなかった。
見た感じでは、LOTRの血なまぐさいリアリティのあるファンタジーではなく、ある意味「ファンタジー」と言った時に思い描く様子そのままの感じを受ける。「ネバーエンディングストーリー」のような印象でもある。そして、なかなか面白そう。一番の期待は、LOTRの全てのビジュアル・VFXを手掛けたWETAが、この作品でもビジュアル以下、ほとんどの部分を担当しているというのこと。アメリカのアップルのサイトでは、その様子をムービーで見ることが出来る。WETAがからんでいるなら、ビジュアルで外すことはそうないはず! ううん、これはまた指折り数えて待つ映画ができた。
さて、「指輪物語」はもちろん何度も読んだけれども、実は「ナルニア国物語」は一度も読んだことがない。今から原作を読もうかと思ったけれど、ちょっと待て。LOTRの時は「原作愛読者」が陥るあらゆる悲喜劇を体験したではないか! 今度は映画を先に体験して、普通に感動してみようじゃないか。・・・なんて言っていて、我慢できずに読んでしまう可能性大、なのだけれど。
以下に文中の主なリンクを挙げておいたので、ぜひ。本家公式サイトの気合いの入り様を見ていると、安心して封切りを向かえて良さそうだ。
>> 本家公式サイト (Flashでかなり凝っている)
>> Yahoo!独占の予告
>> WETAの仕事ぶり (WETAのリチャード・テイラーがまた頑張ってる)
>> 監督について
・・・ちなみに、日本の公式サイトはしょぼくてリンクする気にもならなかったことを付け加えたい。ま、公開近くなったら↑の公式サイトをローカライズして持ってくるんだろうけれど。
下書きを書いてアップするのをすっかり忘れていた。見てから二週間以上経っているけれど、今さら上げてみる。
予告を見て「面白そう!」と思ったので素直に行くことにしたのが、キアヌ・リーブス最新作「コンスタンティン」だ。やっぱりというかどうしてもというか、「マトリックス」と比べてしまうのは致し方ない。「結局味付けの違う救世主話なんじゃないか」という不安もなかったわけではない。
ストーリーは、悪魔祓い師(エクソシスト)ジョン・コンスタンティンは重度のチェーンスモーカーで、末期の肺ガンを患い余命一年と宣告されている。だが、そんな体を押してハーフ・ブリードと呼ばれる悪魔の使い達を退け続けるのには訳があった。彼は以前、見えないモノが見える自分の力に絶望して自殺を謀るが、死んで二分間だけ見た行き先は地獄だった。キリスト教にとって自殺は何物にも代え難い重罪だ。自分の未来を知ってしまったコンスタンティンは、天国へ行く権利を得るために悪魔のハーフ・ブリードを地獄へ送り返す仕事を続ける。ある日妹の不可解な死の原因を探る女刑事のアンジェラが彼の事務所を訪れる。そこから様々な陰謀と戦いに巻き込まれていく・・・といった感じだ。
さて、以下はネタバレなのでご注意を。
のっけから「どーん!!」というでかい効果音で飛び上がるくらい驚かされる。ホントに2センチくらい飛び上がった。ちょっとやりすぎ、という箇所がいくつかあったなあ。でかい音で脅かすのはせこいぞ。
コンスタンティンは、基本的にエゴの固まりでイヤなヤツという描かれ方をされている。「マトリックス」のネオよりも、こっちの方がずっといい。何を為すべきか分かっている救世主よりも、どうにもならない運命を知りつつも、自分のエゴを剥き出しにしながらもがき苦しんで戦うほうが、より感情移入できる。ただ残念だなあと思ったのは、後半ちょっとイイ人、になってしまったところかなあ。口だけは最後まで悪かった。その辺りが中途半端な印象を与える。
劇中、至る所で使われるアイテムがいい。「悪魔の棲む家にいた虫」、「ヨルダン川の聖水を込めたアンプル」、「聖書」、「運命の槍」、百人以上を処刑した「処刑用椅子」、触れた水を全て聖水に換える「二つの十字架」などなど、悪魔払い用のアイテムがあちこちに出てきて、面白い。
中でも一番のツボだったのは、バルサザールと言う悪魔のハーフ・ブリードを対決する時、首を締め上げられてピンチの時に上着の中から何やらアイテムを出そうとするコンスタンティンに期待して見ていたら、出てきたのが十字架の刻印のある金ぴかの「メリケンサック」! なんて原始的な!(笑) しかもかなり効果的!
冒頭部分の鏡を使った悪魔祓いも結構面白かった。ほほう、そういう方法もありか。一緒に見に行ったじゃあ二も言っていたけれど、悪魔や、悪魔のハーフ・ブリードの造形が割と単純で残念と言えば残念。
ストーリーについていえば、早い段階で黒幕がなんとなく分かってしまうのと、「悪魔そのもの」は人間界に直接干渉できないはずなのに、ラストのあのやりとりはどうなのか、というのが見終わった後に引っかかった。ご都合と言えばご都合かもしれない。まあ、そういったことを常に考えてしまうとこの手の映画はどれも見られなくなってしまうので、敢えて目をつぶることにしよう(笑)
個人的にはラスト近くのスプリンクラーの雨の中での戦いが格好良くて好きだなあ。それと! 今回一番感心したのが、最後の最後まで、安易にヒロインとチューしないところ! 普通こういったハリウッド映画は気が付けばヒロインとキスしてしまうところだけれど、それがない。いいぞ、それでこそのやさぐれコンスタンティンだ。
最後に一つ。映画はスタッフロールまで鑑賞してこそだと思うのだ。席を立つ連中は呪われてあれ! ・・・と思っていたら、スタッフロールの後に、ちょっとした後日談が出た。なるほどね。
所用の合間に「ナショナル・トレジャー」を見に行く。いやあしかしニコラス・ケイジはどうしてこう冴えない顔つきなんだろう。そして何よりおデコの上がり具合に妙なシンパシーを感じてしまって見ていてなんだか居心地が悪い(笑) 彼にはなんの落ち度もないのだけれど、ついおデコに手を当ててしまう。
・・・映画は、かつての支配者たちの手から手へと渡っていく間に莫大な量になったという伝説の秘宝の謎に、先祖代々挑んできたゲイツ家の末裔ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)が、その宝を奪おうとする連中から守ろうとするために先に宝を見つけようする。次々に現れる手掛かりに膨大な考古学の知識を以て挑むが、というお話。ネタバレになるのであらすじはこの辺で。
大半の人が見る前に「インディ・ジョーンズなんじゃないの?」と思っているのではと思うけれど、主人公ベン・ゲイツは鞭の達人でもなければケンカが強いわけでもなんでもない。一応設定では海兵隊にいたことがあるってことになってるけど、斬った張ったは全然なし。自分の頭脳を駆使して謎を解いていく、というのが彼の持ち味なのだ。そういう意味ではニコラス・ケイジでいいのだろうなあと思う。歴史オタクっぽくて。
アクションがないかと言えば全然そんなことはなく、謎解きとアクションシーンが交互にくるみたいな感じだ。でも一番のアクションって独立宣言書を盗んだ後のカーチェイスなのでは・・・? それではたと思ったのだけれど、この映画、独立宣言書を盗むまでのテンションが高く、盗んだ後は割とテンションが落ち気味に進んでいくような気がした。
物語のキモとなる謎は、先祖代々伝えられてきた言葉から、北極圏に眠る船、独立宣言書、一ドル紙幣、歴史的建造物と次々に細い糸をたぐるように解き明かされていく。アドベンチャーものが好きかどうかでこの辺りのストーリーテリングに入り込めるかどうかが決まってしまうだろう。自分はそういうのが好きだったので結構ワクワクしながら見てしまった。
ニコラス・ケイジよりも存在感を示していたなあと思うのは、敵役イアン・ハウを演じるショーン・ビーン。いやぁやっぱりカッコイイよ、ボロミア兄貴! 頭がキレて、金を持っていて、冷静な悪党の役がピッタリ。ただ・・・見た人は分かってもらえると思うけれど、最後がアレで終わりってないんじゃない? 思わず笑ってツッコんでしまったよ「うわ、ダサッ」って(笑)
ベン・ゲイツの相棒に天才ハッカーのライリー・プール。この人も独立宣言書を盗んだ後はあまり目立てなかった。機械が無くなると何もできないのか? 後半はただの文句垂れに。ただ最後近くであまりの発見に涙する場面があり、やっぱり感動するのかと思ってたら「階段が・・・」で笑わせられた。
ああ、綺麗な女の人いましたね。ダイアン・クルーガー演じるアビゲイル・チェイス博士。まあ綺麗で良かったと思う。うん。
主人公ゲイツのお父さんが後半出てくるのがインディ・ジョーンズっぽかったね。しかも「秘宝探しはしない!」って言ってたわりにはやっぱり色々謎を解く手助けをしてくれたりするし。
ツッコミどころは色々あるけれど、思ったより楽しめる映画だと思う。テンプル騎士団とかフリーメイソン、独立宣言書なんていう日本人にはあまり聞き慣れない言葉が逆に新鮮に映るし、アメリカの歴史の一端を見ているようで、それも面白かった。「ナショナル・トレジャー」の「ナショナル」って? と最後の最後に突っ込みたくなるけれど・・・(笑)
あとは、謎解き中の台詞が長いので、画と字幕を見比べているとよく理解できないまま次のシーンに行ってしまうことがよくあったので、吹き替えでも見てみたいなあと思った。そう思ってエンドロールが流れる中余韻に浸っていたら、最後の最後でデカデカと(ホントにデカデカと!)「字幕 戸田奈津子」と出て気持ちいい余韻が台無しになった。これはもしかたしら最初から吹き替えで見るべき映画かもしれないよ・・・。
シネコンでは結構あちこちで深夜割引があって、さいたま新都心にある「MOVIXさいたま」でも夜9時以降の上映は1200円になる。ネットからの予約でもその料金で使えるので便利。さいたま新都心だったら夜0時に終わっても帰ってこられる。
そんなわけで、封切り当日の土曜に「香港国際警察/NEW POLICE STORY」を見に行ってきた。並ばなくていいのは本当にいい。・・・で、率直な感想だが・・・すっごい面白かったぁ。いやいやジャッキー作品はこうでなくちゃあなあ!
今回の映画で、ジャッキーはハリウッドから香港に帰ってきて全て香港ロケ、スタッフもキャストも香港で、という原点回帰作品なのだ。だが、のっけから過去の作品とは違うトーンというか、全編シリアスな作風、よく練られた脚本、ジャッキーの演技も光っている。ハリウッドで吸収したものをいかんなく発揮しているのではと思わせるが、ハリウッドでは色々制約もあってできなかったことをやっているという側面もあるだろう。
ストーリーは、銀行強盗をした後わざと警察に通報、駆けつけた警察隊をマシンガンでゲームのように撃ち殺す若者の集団が登場する。ジャッキー演じるチャン警部は香港警察きってのエリート。事件を三時間で解決する、と豪語するが、アジトに乗り込んだ彼は9人の部下全員を殺されてしまう。それからは自分を許せないチャンは、婚約者ともうまくいかなくなり、酒に溺れて路地裏をはいずり回る生活になる。そこに捜査再開の知らせを携えてチャンの相棒に任命されたという"巡査1667"が現れる。なんとかどん底から立ち上がったチャンは再び捜査を開始するが・・・、と言ったところ。
酒浸りジャッキーのダメっぷりがすごい長くて心配になるほど、というのは彼の作品の中では珍しい。この辺からもいつものジャッキー作品とはひと味違うし、敵である若者集団も遊び感覚で殺しやテロをやっているという、ある意味現代事情を反映している部分があり、得体の知れない怖さがすごくする。すごく変わったなあと思うのは、香港の町並みが高層ビルだらけで、警官隊も、若者たちもすごく綺麗でスタイリッシュなのだ。
そして今回のジャッキーはひたすらシリアスに徹している。コミカルな部分は相棒の"巡査1667"シウホンが担当している。そこがまたいつもの彼の作品とは一線を画している感がある。ジャッキーは苦悩したり、悔やんだり、悲しんだりと、実に人間的な部分を演技で見せている。今までの、特にハリウッド作品とは全く違った人間的奥行きを見せていると思う。
もちろんアクションも健在で、ある意味お約束な「爆弾持って『うわぁ』」とか、ガニ股で走りまくるとか、カンフー対決で辺り一面ボコボコ、ガラスのショーケースに突っ込んだり、高いところから火花散らして落ちたりと、見ていて痛そうなシーンの連続だ。
チャン警部、相棒シウホン、婚約者のホーイー、ライバルのクワン警部、敵のジョーに到る面々まで、キャラクターが立っているのでただのアクション映画に終わらない奥行きが出ている。それが今までの作品との一番の違いだろう。そこにジャッキーがやりたかったスケールでのアクションとロケが合わさる。最初から最後まで本当に手に汗握ってしまったし、うっかり最後は感動して目頭が熱くなったくらいだ。
やっぱり頭を空っぽにして見られるこういう映画はいい。関根勤がパンフレットに書いたレビューの中で「映画館では日常を忘れたい」と言っているが、まさにその通り。そしてこの「香港国際警察」はしっかり日常を忘れさせてくれる映画だと言えよう。
・・・さて、MOVIXのポイントが貯まったので次はタダで見られるのだ。今度は「ナショナル・トレジャー」かな。主役のニコラス・ケイジはどーにも「パチンコ!」のCMのイメージが抜けないので割とどうでもいいのだが、敵役にショーン・ビーン@ボロミア兄貴がキャスティングされているのでそこがすごい気になる。少し先になるが予告をやっていたキアヌ・リーブスの「コンスタンティン」も気になる。まぁ、現実的なものは映画を見なくてもいくらでもあるので、映画は非日常を体験しにいこう、と近頃では思っているのだ。
「香港国際警察/NEW POLICE STORY」が気になる方はこちらもどうぞ。
>> 「香港国際警察/NEW POLICE STORY コレクターズ・エディション」
今日発売された「ぴあ」にて、「1万人が選ぶロード・オブ・ザ・リング大アンケート」なる特集が組まれている。ファン1万人にネット上などで色んな事柄についてアンケートを取ったものの集計だ。
詳しい内容はぴあを買って読んでもらうとして、個人的にうれしかったのは、「キャラクター人気度ランキング・旅の仲間たち」の第一位がレゴラスではなかったことだ(笑) 日本中の婦女子が票を入れているかと思うと腹が立つやっぱりアラゴルンの方が好きだからなあ。もう一つ、こちらの方がうれしいかも、なのが第四位に我らが兄貴ボロミアがつけている、ということだ。よかったよ〜兄貴〜。○田○津子に「ウソつき!」呼ばわりされてからの不遇の日々を思うと泣けるよ。
さて、ぴあにはもう一つ、LOTRのイベントの告知もあった。「SEE版トリロジー連続上映オールナイト開催」という、キチガイ沙汰なイベントなのである。うわぁ・・・第一部開始が2月25日の24:00、第二部が26日午前4:00、第三部が同日8:15スタート、終了するのが昼の12:40だって・・・。合計11時間29分(!!)ホノルルマラソンだってそれだけかければゴールできそうな時間である。・・・あ〜オレですか? ええ、応募葉書、今書いてますよ。バリバリ応募する気ありですよ。本当に参加するかは当たってから考えますよ。ええ。
LOTRといえばピーター・ジャクソンだけれど、今は「キング・コング」を撮影中らしい。そのPJの次回作が決定らしい。・・・あれ? 次は「ホビットの冒険」じゃあないの? 相変わらず映画化権と配給権でもめてるのか? 早く撮らないとイアン・ホルム(ビルボ)とかイアン・マッケラン(ガンダルフ)とかポックリ逝っちゃうよ? それでもってヒューゴ・ウィービング(エルロンド)の生え際もどんどん後退するよ?(笑)
まあそれはともかく、「王の帰還SEE」の発売まであと一週間を切ったよ! 斎戒沐浴して発売を待つべし待つべし!
今日は色んなことを終わらせられたので、自分にご褒美とばかりに映画に行くことに。さいたま新都心駅にシネコンができたことで映画を見に行きやすくなった。夕方ちょっと思い立ってもすぐに行くことができる。
さて、行ってきたのは「カンフーハッスル」。一言で言ってしまうと、こういうアホ映画好きだなあと。ぼけーっと見ていても大丈夫だしね。宣伝文句通りありえない戦い、ありえない筋立て(おい)、ありえないCG、とまあ突っ込みどころ満載なのだが、娯楽作品としてみれば面白いのでいいと思う。
ただ、もっと笑えるかと思ったら、あんまり笑えなかったな。それが期待はずれだったので☆五点満点で三つ半、ってところかな。あと、最後の必殺技を予告とかCMで流してしまうのってアリなのか? あれはないと思うぞ。一番のツボは「サッカーはやめた!」と言ってサッカーボールを足で踏みつぶしてしまうシーン。これ、少林サッカーのことを言ってるんだろうか。思わず吹き出してしまったよ。あとは、家主のおばちゃんがいい味出してます。
10月の終わりに、京浜東北線さいたま新都心駅に新しくできたショッピングモール「コクーン」内にあるシネコン「Movixさいたま」で、「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見てきた。この記事の下書きをしていて上げるのをすっかり忘れていたのである。今さら上げてみる。
・・・さて、告白すると、実はつい最近までチェ・ゲバラなる人物が誰なのか知らなかった。大変なことである。しーしゃんに刺されるかも知れないのである。はまげんなんかはきっと飛ばっちりで「いづの教育がなってない!」とご飯抜きになるかもしれない。いやPalm抜きになるかも知れない。ああこっちの方がはまげんには堪えそうだ。
・・・いや、ウソです。ただ、しーしゃんや、まかべさんも然りなのだけれど、こんなに自分の身近にゲバラについてよく知っている人がいるというのになぜ知る機会がなかったのかなあと不思議に思うばかりということを言いたいのだ。
映画はまだゲバラが医学生の時に、親友アルベルトと、おんぼろバイクに二人乗りして南米一周旅行に出る、というロードムービー。南米の切り立った山々や、埃立つ砂漠、アマゾンの大河や森、インカの遺跡。そんな風景がまず心をとらえる。どう考えてもバイク、しかも二人乗り向きでない行程だけれど、それがまた面白い。時には力任せに乗り切ったり、口八丁手八丁で切り抜けたり、旅って言うのはこういうことがあってこそと思うようなシーンばかりだ。
そして南米の各地で見ることになる、搾取や圧政に苦しむ人たちの瞳と、それとともに聞かされる言葉の数々。特にペルーの砂漠を歩きで越えようとした時に出会ったインディオの夫婦の、静かな凪の海のような、だが深い無常観をたたえたまなざしが忘れられない。そうした出会いは青年のゲバラの心にいくつもの種を植えていく。
この映画のハイライトは、ゲバラが当初の目的通りアマゾンの森の中に作られたハンセン病の養護施設にたどり着いてからだろう。ここにたどり着くまでに彼の心に植わっていた種が、少しずつ芽を出し始める。それは彼の信念と、人への愛情となって、施設の空気を変えていく。患者たち、医師、最後は頑なな修道女までも。
結局ゲバラがどれだけの偉業を成し遂げたのかはよくわからない。なんとなく思ったのは、この映画はこの旅の後ろに待ちかまえている伝説的な英雄の話の序章ではなくて、一人の青年の、旅を経ることによってしかできない成長の物語と捉えた方が面白いのはないか。そうすることによって、自分にも「何かできるのではないか」と置き換えられるのではないか。男ならどこかで胸が熱くなる映画だと思う。
最後に。・・・かっこいいんだよなあ、ゲバラ役のガエル・ガルシア・ベルナルが。そして、旅に出たくなるんだよなあ。バイク、いっぱいに積まれた(そして犬までこっそり載っている)荷物を見ると、旅情をかき立てられる。罪な映画だ。
この映画が気になる方はこちらをどうぞ。
>>「モーターサイクル・ダイアリーズ コレクターズ・エディション」
見たのはもう一ヶ月半以上前になる。何か書こうと思うのだけれど、うまく言い表せない。見終わったあと、頭の芯がしばらくしびれてなかなか言葉にできなかった。初めての経験だった。こうして書いていても一体何を書いて良いのやら。
「誰も知らない」は、実際にあった、子供置き去り事件を元に作られている。父親の違う長男、長女、次男、次女の四人兄弟。母親が一人で育てている。ある日母親は「仕事で出張するから」と言い残してそれきり帰ってこなくなってしまう。子供だけの生活が始まる。
子供だけの生活は過酷だ。だが画面からは、こんな状況だから大変です、母親がいなくなってからこれだけ経ちました、という説明がほとんどない。ただただ淡々と日常が過ぎていく。だが、観る者は画面の端々に映し出されるなにがしかの兆候や、目印を拾い上げていくことで、状況の深刻さと子供たちの心の機微を知ることになる。
その兆候は、あまりにさらりとしすぎていて、見逃してしまいそうだ。だけれど、いやだからこそ、観ている者は、今何が起こっているのか躍起になって探し出そうとするだろう。例えばそれは、いつの間にかちびてしまったクレヨンだったり、気が付けば落書き帳代わりにされている請求書だったり、小さくなった服だったり、ベランダから地面に落ちる鉢植えだったりする。
そうするうちに、物語の最初の淡い好奇心はぼんやりとした焦燥へと変わり、最後にはあきらめを含んだ絶望感が静かに心を覆う。こんなに淡々としているのに、このすごい求心力はどうだろう。脚本とカメラワークの見事さというのだろうか。
子供たちの演技も光っている。意識的にそう演出をつけたのかどうかは分からないが、抑え気味に、だが実際の子供ってああだよな、と思わせる無邪気さがいい。そして主演の柳楽優弥のあの目がいい。
・・・やっぱりうまくこの映画の良さを伝えられそうにない。「考えさせられる」という次元で語れる映画ではない気がする。画面の中に、これから子供たちを待つ運命の兆候を探し出そうと躍起になって、目と心を総動員してくたくたになって、わかったつもりになって、でも最後の子供たちの後ろ姿に何と言葉をかけてあげればよいかもわからないまま、映画は終わった。
傑作だと思う。観てください。
DVDが出ます。気になる方はこちらをどうぞ。
>>誰も知らない
そういえば、首都圏が夕方からの記録的な大雨に見舞われた先週末、六本木ヒルズに映画「ディープ・ブルー」を見に行った。
美しい海面と海中の映像、狩るものと狩られるもののドラマ、人間が普段知ることのない命の営み。見たことのある映像も確かにあるが、やっぱり劇場の大画面で見ることに意義があると思う。自分が海の中にいるような錯覚を覚える瞬間すらある映像は、さすがの一言に尽きる。
個人的には「コククジラの子供を狩るシャチの群れ」がお気に入り。でもやっぱりNHKでやったことあるんだって? すごいなあ、NHK。いや、すごいのはこれらの映像を世界中に行って撮ってきたBBCのカメラマンか。
そういえば、これを見て思い出しのが、かのリュック・ベッソン監督の「アトランティス」という同じ海の生き物のドキュメンタリー。見たのは何年も前だから一体どういう生き物が出てきたのか思い出せないけれど・・・。
あ、「ディープ・ブルー」オススメです。何も考えたくないとき、海に行きたいけど行けないとき、自分がちっぽけな人間だと再認識したいとき(?)、などなど。もちろん生き物好きにも!
この映画が気になる方はこちらをどうぞ。
>>「ディープ・ブルー」
以上のどれか一つでも当てはまる人は、一日メシを抜いてチケット代をひねり出してでも、映画「マッハ!!!!!!!!」(「!」はいくつでもいいらしい)を見に行くべきである。とにかくスゴイ。
映画のキャッチコピーはこうである。
主演のトニー・ジャーの肉体から繰り出される数々のアクションに、自分の顔の表情は上映中二通りしかなかった。あまりにスゴイアクションに驚き呆れてのニヤニヤ笑いか、あまりに痛いアクションに微妙な笑いを含んだトホホ顔か。だが共通していたのは人間の体は鍛えればここまでできるのかという感動だ。
以下はネタばれだが、はっきり言って話の筋なんて、知っていようがいまいが関係ない。トニー演じるティンの村から大事な仏像の頭が盗まれた。それを取りかえすために都会に出て、色んなトラブルに巻き込まれるも、最後は取りかえしてめでたしめでたし。
映画の核は間違いなくムエタイのアクションシーンである。そして随所にかつてアクション映画の模範とされて来た、ブルース・リーやジャッキー・チェンへのリスペクト、オマージュと言うべきシーンが満載である。前半の街中での逃走シーンなんてジャッキーの映画を見ているようだし、敵のアジトに潜り込んで武器を持ち替えながら次々と相手を倒すシーンはブルース・リーのものだ。そこにちりばめられた笑いはかつての香港カンフー映画のものを彷佛とさせる。ただ、それは懐古ではなく、それらの格闘映画が失ったものへの挑戦状のように見える。アナログでもここまでできるぞ、と。
それを支えているのがトニーのムエタイ技。スゴイとしかいいようがない。跳んで跳ねて回転して蹴りを繰り出し拳を突き出し、ヒジが、ヒザが、相手の急所を狙う。昔の香港カンフー映画の演舞のような美しさはないが、本当に骨を砕く音が聞こえる、そんなアクションである。もちろんスタントなし。見ててイッタイのである。思わず「うわぁ・・・」と言ってしまう。そして「スゲェ・・・」と笑ってしまう。映画館を出たらマネしたくなる。なぜなら本物のアクションだから。
必殺のヒジに、炎のヒザ(ホントに燃えている・・・あはは)、不屈の闘志。しかして純朴で敬虔な仏教徒。あなたを虜にする要素があちこちにあると信じてやまない。とにかく予告だけでも見て欲しい。行きたくなること請け合い。
星野さんの八周忌の記事を書いている時に、同じ記事を書いている人がいないかネットをうろうろしていたら、当然のように「地球交響曲」のサイトにぶつかった。星野さんは「地球交響曲 第三番」のクランクインの時にはすでに亡くなっていたものの、映画全体を貫く縦の糸としてその文章と、彼の友人が彼を語るという形で出演していた。
その後、「ガイア理論」のジェームズ・ラブロック博士や、チンパンジーの研究者ジェーン・グドールなどが出演した「第四番」が製作されて、もちろん見にいった。「面白い」という類いの映画ではなく、地球全体や人間そのものについて考えさせられるものなので、好みが分かれるところだけれど、他にない映画であるし、良い作品だと素直に思う。
・・・自分にとっての大事な日について書いていたら、また忘れていたものを思い出させられた、そんな気分だった。しかもロードショーが始まる半月前。
今までの4作とも、必ず一人は知っている人が出演していたが、今回の二人、「アーヴィン・ラズロー」と「石垣昭子」はどちらも知らない。それだけにむしろ興味を引く。東京でのロードショーは、8月28日(土)から9月12日(日)まで、有楽町の東京国際フォーラムであるそうだ。時間のある人はぜひ。くわしいことは、上記のリンクからどうぞ。
8/4の発売日一日前に店頭に並んでいたのですぐさま買ってはおいたものの、ゆっくり見る時間がとれない・・・。仕方がないので、特典映像をつまみ食いしてお茶を濁す。ちらちらっとスペシャル・エクステンデッド版に使われるであろう映像が入っている。メリーがセオデンに士官するシーンなんかもあったりしてタマラン。
DVD発売を記念して、近々「LOTR極私的なんでもランキング」やります。色んな硬軟取り混ぜたお題で勝手にランキングを作って、独断でLOTR三部作を斬りまくり。それにしても、この日本版DVDのパッケージ、ホントなんとかしてよ・・・カッコわるいよ。
土曜は夕方までの用事を済ませてその足で東武練馬のワーナー・マイカル・シネマズへ。もう最近並ぶのが面倒なので、映画はシネコン系でネット予約に限る。前売りで安く出来ないのが難点だけどね。
さて、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」である。前2作と監督が変わったので、今回はもっと面白くなっているかなあと半分不安、半分期待していった。
うーん、駆け足過ぎなんじゃないかなー。仕方ないと言えば仕方ないけれど。好意的に見ればスピーディーと言えなくもないが、各エピソードが十分に語られる前に次に移ってしまうから、全体的に薄味な見応え。それでも前2作に比べれば内容は濃い。上映時間は2時間半弱といったところだけれど、あと30分付け足せたらもっと満足のいくものができただろうに、子供・ファミリー向けだからこれでもきっと長いくらいなんだろう。
原作を知っている人間が見ると、「あれ、あの話しは無しでここにいくのか?」ということがしばしば。で、うっかり思ったのが「あ〜、スペシャル・エクステンデット・エディションでやるからいいか」・・・いえ、やらないから。悪いクセだ。原作知らない人が見たら、結構分からないことが多いのではないかなあ。
それでも最後の30分のタネ明かし(?)は結構納得させられて面白い。もっとじっくり描ければなあと、また惜しい気持ちになる。それでも世界観、美術なんかはなかなかよく映像化されている。カメラワークがいいからだろうか、二作も見ているホグワーツが初めて見た様に魅力的に見える。主役三人もすっかり成長していてもう子供というには凛々し過ぎるほどだ。残り4作、果たしてずっと同じキャスティングでいけるか心配だ・・・。
それでもやっぱり、ハーマイオニーは今回も可愛かった。それが見られればいいのだ。それでいいのだ。
いやいやもう、クタクタで。
前から話題になっているアメリカのTVドラマ「24 -TWENTY FOUR-」を今日全部見終わった。・・・噂に違わず面白くて、ホントは家でのんびりドラマを見ている余裕なんてないはずなのだけれど、仕事から帰って来ては手を洗うだけでテレビに向かい一日一話見ては、「うわ、マジですか」とか「その展開は読めなかったぁ〜」と毎回頭を抱えまくり。
テロ対策ユニット(CTU)のリーダー、ジャック・バウアーは、上司から内密に、カリフォルニア州の大統領予備選挙を控えた上院議員で大統領候補のパーマーの暗殺計画があることを知らされる。だが、CTU内にも内通者がいるとのことで、ジャック一人で捜査を始めることになるが・・・というのが話の取っかかり。
のっけから予想も付かない展開の連続で、しかもジャックの他にも大統領候補の話、ジャックの娘の話などがからんできて目を離せない。
そしてこのドラマが大きく他と違う点が、「24 -TWENTY FOUR-」の名が示すように、0時から24時までの24時間を、見ている視聴者と同じだけ時間を使って追っていくところにある。つまり、劇中の1分はそのまま現実世界の1分なのだ。ごまかしのきかない時間設定ゆえにリアリティがあり、「え、まだ朝の7時なの?!」とか「あ〜、みんな全然寝てないや」とか「これでホントに終わるのか? 時間ないぞ!」とかいう緊迫感に常にさらされる。
脚本もいい。やや強引なところがないとは言えなくもないが、先が気になって仕方がないストーリー、次から次へと予想も出来ない展開。家族ドラマもあり、泣ける場面もある。何よりキーファー・サザーランド演じるジャック・バウアーの人間くささにシビレるのだ。それにしても、ラスト1時間の怒濤の展開には思わず正座をして見てしまったくらい。そして・・・ぶっ倒れた。あまりの展開に。ぜひ自分の目で見て欲しい。
セカンド・シーズンはもっと大変なことになっているらしいが・・・見始めると止められないからなあ。コワイコワイ(笑)
写真がなんでセオデンであるかは、深く考えないこと。指輪ネタですから。セオデンが好きなんですから。
まずは残念な話から。去年、一昨年とスペシャル・エクステンデット・エディションの発売は12月だったのだが、「王の帰還」のものは、欧米で12月発売、ということなので、どんなに早くても日本では年明けだろうと思われる。
年末年始のヒマな時間にじっくり見るのがここ二年間の楽しみだったのになあ。理由はすでに他のスケジュールで忙しいキャストを集めて、オーディオ・コメンタリーを収録するのに手間がかかるということらしい。
次はうれしい話。シネプレックスわかばというシネコンが6月26日(土)にオープンするのだが、オープン記念として「ロード・オブ・ザ・リング」三部作一挙上映をやるとのこと。26日から一週間ごとに「旅の仲間」「二つの塔」「王の帰還」を上映。「旅の仲間」と「二つの塔」がスペシャル版。しかも、「HDCS」という音響設備で音がかなりいいらしい。そういえば黒沢が行きたいと言っていた幕張のシネプレックスにも同じ音響が入っている。
場所はどこかなぁと思ったら、きょうけんの住んでる川越の東武東上線霞ヶ関駅から二駅先だって。
十分行ける範囲だな・・・。よい音響でもう一度観ておきたい気もするし・・・。
そういえば、ちょっと前に「スクール・オブ・ロック」を観に行った。・・・あ、本引っ越しの前日だ。観たかったのだ、梱包作業なんか後回し(笑)
で、どうだったかと言えば、すんごく面白かった〜。やっぱりロックだな、ロック。話の筋はもうひねりも何もない、単純明快過ぎるくらいにお約束なのだけれど、S先生ことジャック・ブラックの演技でその単純な脚本がどえらく面白くなっている。脚本を書いているマイク・ホワイトは、ジャック・ブラックの親友だそうで、彼のことを念頭において書いたのは間違いないと言うくらい、ハマリ役。
子役たちもなかなかどうして名優ぶりを発揮していて、気が付くと自然に感情移入してしまっている。おまけに演奏もウマイ。
学校ものだとどうしても説教臭くなってしまいがちだけれど、この映画はそれがほとんどない。なぜならジャック・ブラック扮するニセ教師は、自分がバンド・バトルに出て優勝することしか考えていないからで、そのためにはどんなに子供がやる気がなさそうだろうと、与えられた仕事に不満を持っていようと、口八丁手八丁でその気にさせている。
そんな彼の姿は、むしろ本物の先生にこそ見習って欲しい「うまさ」と「バイタリティ」に溢れている。バンドメンバーに選ばれた子供以外の他の全ての生徒にも重要な役割をあたえ、どんなに状況は悪くても、「お前ならできる!」と根拠もなく言ってしまう、そしてその通りに結果も出させてしまう。今はなんでもダメ、これもダメと言ってしまいがち。
それにしても、オレはいわゆる「古典的ロック」を実はそんなに知らなかったのだなぁと変に感心したりした。知らなくても全編BGMにロックがかかっていたら、それだけでニヤニヤしてしまうが。・・・やはり、ロック小僧が最初にギターで練習するのは「smoke on the water」! それだけでマイッタ。
ラストのライブシーンは一瞬映画館であることを忘れて、劇中の観客と一緒に叫ぶところだった。いやマジで。ぜひとも次作も期待したいところだ。
スクール・オブ・ロックが見たい! あ〜、アメリカで公開している時から心待ちにしていたのだけれど、なかなか時間が取れない! でも絶対見に行くぞ〜。
ジャック・ブラックと言えば、「ハイ・フィデリティ」のマシンガントークなオタク店員だけど、指輪フリークなら、「旅の仲間」スペシャル版DVDの隠しメニューに入っていた「エルロンドの会議」パロディバージョンのあの怪しげな人物がおなじみ。なんかね、全米でもヒットだけれど、日本でもすこぶる評判がいいのよ。
で、いつにしよう? いつにする?
最初の言い出しっぺは黒沢だったが、 二転三転するうちに、当の黒沢は来なくなり、代わりに長谷川夫妻と山崎夫妻が参加となった、TOHOシネマズ川崎の「王の帰還」観賞会。山崎夫妻には劇場版のDVDを貸していたが、「王の帰還」に誘うことなく完全終了間際まで来てしまったので、この機会に誘うことが出来て本当によかった。
今回一番の収穫は、きみかが最後まで寝なかった、ということで決まり(笑) そして一番の驚きは、いつも「ここがこうでね、原作は実はこうで・・・」と終わった後に、一緒に観にいった人を捕まえて話を聞かせては周囲を困らせている役を、オレではなくて長谷川さんがしていたこと(笑)
もうここまではまってくれると一緒に「王の帰還」を二度も観にいったり、原作の面白さを紹介したりした甲斐があったというもの。うっかりするとオレよりも博識になっている可能性大なので、また読み返そうかな。
さて、次は、指輪専用BBSでも作って、三部作の総括をして、長谷川さんと『男の指輪を語る会』(礼子夫人命名(笑))をしますか。
7年の月日を費やした努力が報われた瞬間とは、こういうことをいうのだろう。我らが「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」のアカデミー賞11部門受賞は過去最多であり、ノミネート11部門全てを受賞という、これも史上最多のおまけまでついての快挙である。
さすがのピーター・ジャクソンもこの日はちゃんとしたタキシードでキメてきたが、例えばいつものように裸足だったらさぞかし面白かったのになあと意地悪く思ったりもする。
思えば原作ファンを15年ほどやってきて、映画化の話を知ったのが四年前。最初は本当に半信半疑どころか「納得のいく映像化は絶対無理!」と悲観的だった。それが少しずつ写真やら映像が見られるようになってきて、「これはひょっとするとひょっとするかも」と期待値がじわじわと上がり始めた。
そんな時にたまたまはまげんもかなりの原作ファンだというのを知り、お互い今まで一人で原作ファンをやっていた孤独に終止符が打たれることになった。そして二人して第一部「旅の仲間」の封切りを心待ちにしたのだ。
封切られた映画の中には確かに「中つ国」は存在した。それだけで今までの不安は吹き飛んだも同然だった。
その後は劇場に5、6回足を運んだり、気乗りしない人を見に連れて行き、今まで「読んでもすぐ挫折するだろうから」と勧めさえしなかった原作本を色んな人に読ませ、集まって指輪談義に花を咲かせるなど、まさに映画効果は絶大だった。
「王の帰還」も突っ込みどころは沢山あるが、そんなのが小さいことに思えるほど、素晴らしい完結編である。辛口で知られるアメリカの主要メディアの批評を集めた映画サイト「ROTTEN TOMATOES」では、素晴らしいとする評価が「197」そうではないとするのがたった「9」だった。そうではないとする理由のほとんどが「長い」だ けだっというから内容については文句のつけようがなかったといえるだろう。
たかが映画なのだが、監督や脚本家、美術スタッフ、編集などなど、スタッフの名前までを覚えた映画は、きっとこれが最初で最後だろう。そうした名前を知っているスタッフがオスカーを手にしているのを見て、それはもう、自分のことのようにうれしかった。さあて、祝杯だあぁ〜。
さて、どこから書き出せば良いのやら・・・。
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」の先行に、はまげん、にのと一緒に行って来た。原作既読者で、映画版もよく観ている二人と一緒だったから、観賞 後の語り合いでかなり突っ込んだ意見も飛び交ったりした。そのためか、「感想を書きたい」「どうしても書いておきたい」というものが今自分の中にないの だ。もし出来ることなら、その場で交わされた会話を録音してテキストに起こしたほうが遥かに面白いものが読めたことだったろう。
それでもひねり出した初見での感想は・・・素晴らしい、泣ける、でもちょっと原作未読の人には分かりづらいか、というところか。各所にツッコミどころが あるけれど、キャストの演技がギラリと光っているので許して流せる部分がほとんど。そう、登場人物の内面を丁寧に描いているから、この「王の帰還」は素 晴らしいと言える。
映像の凄さばかりが取沙汰されているが、映像が凄いだけで館内のあちこちからすすり泣きが聞こえてくるだろうか。映像とドラマが高い次元で紡ぎ合わさ れ、長い物語の最後まで破綻なく描ききった監督・スタッフ・キャストの力量には本当に頭が下がる。基本的に原作付きの映画化には過度の期待と少なからぬ 失望が付きものだが、物語の(ほぼ)全ての部分が姿を現した今、細かい違和感など取るに足りないものになった。
原作を知っている人に取っては「そうそう、ここはこういう場面だった」「これ、思い描いていた通りだ!」と感じずにはいられず、原作を知らない人にとっ ては「本当にどこかにこういう国や人たちがいそう」と言った角度は違うが似たような既視感を覚えるのではないだろうか。
思えば三部作を一度に撮ると言う映画史上最大のギャンブルと言われたこの作品を作るにあたり、監督のピーター・ジャクソンは初日にスタッフを集めてこん なようなことを言ったという。
「僕達は実際にこの地球上で起こった歴史を撮ろうとしている。1万年、2万年前の歴史を。今立っているのはその歴史と文明の遺跡の上であり、トールキン が発見した史書を元に、その歴史を再現する。実際に起こったことだからとにかく現実的に描こう」
「リアリティ」は三部作全てを貫くキーワードだった。ファンタジーというと子供だましと同義と思われがちだ。この映画はファンタジーというカテゴリー ではあったが、とにかく「リアリティ」を追求することに腐心してきた。今地球上にある文化とは違っているが、遠い過去にそういう文化があったに違いな い、そう思わせるリアリティ。例えば何かの遺跡から出て来た遺物が、今の文化とは違っているがどこかで地続きで、血のつながりのようなものが感じられる のと同じようなことだろう。
そういった画面づくりのこだわりは自然とキャストにも影響を及ぼす。第三部の様々な人間(?)ドラマの質の高さも、監督やスタッフの苦労抜きにしては語 れないだろう。あるキャストは荒野のど真ん中に8か月かけて作られたセットを見て、「精神が非常に鼓舞されるのを感じた。素晴らしい場所だった」と語っ た。演技を見れば、それがリップサービスでないのは分かる。
第一部で挫折した人がいたなら、どうかこの第三部の為に、何時間か割いて第一部、第二部をおさらいして見に行って欲しいと心底思う。それだけの価値は絶 対にあるはずだ。
・・・あと何度かまた見に行くことになると思うが、次は実際の話をもっと突っ込んだ話が書けるだろうと思う。
結局、今日発売の「ロード・オブ・ザ・リング/フィギュアコレクション」は買わなかった。思ったほど出来が良くなったからだ。第一号は特別定価で800円ちょっとだが、隔週で出る次号からは1790円。毎号一体の彩色済みメタルフィギュアが付くとはいえ、全部で20種類近く出るようなので、全部そろえる頃には何万も使っている計算になる。
これを4冊買えばプレステ版「王の帰還」が買えるし、何万も使うんだったら、映画の美術を全て担当している「Weta Workshop」がやっている「Side show Wata」から出ている精巧に出来たフィギュアを一体買った方がずっと価値があると判断した。同梱の本がしょぼかったというのもある。「王の帰還」が公開されるにつれ、こうした落とし穴にほぼ毎日出会うに違いなく、気を引き締めなければと思う。
アカデミー賞のノミネートが発表された。「王の帰還」は、作品、監督、脚色、メイクアップ、作曲、主題歌、美術、衣装デザイン、音響、視覚効果、編集、 の11部門だ。第一部「旅の仲間」よりも多い。俳優部門が全くないが、特定のキャラクターというより群像劇のような映画なのでこれもまあ頷ける。授賞式は2/29だそ うだ。
2/7の先行上映に行けることになった。なんだかんだいって三部作全て先行に顔を出していたりするなあ。物好きもここまで来るとリッパだと思いたい。
さあ、「ラスト・サムライ」も見たし、気分はもう「王の帰還」一直線だ。「ラスト・サムライ」もなかなかだったが、実は本編が始まる前の予告で流れた例の悪名高きネタばれ満載の「王の帰還」予告編の方が、はるかにコーフンした。「総毛立つ」とはああいう感覚をいうのだろう。「ラスト・サムライ」のひと味足りなさ感は、この予告からも来ていると見て間違いない。
さて、今日は海の向こうでゴールデン・グローブ賞の授賞式だったのだが、「王の帰還」がなんと、『作品賞』『監督賞』『音楽賞』『オリジナル・ソング賞』を受賞! オスカー前哨戦と言われる同賞を受賞したと言うことは、かなり期待してもいいのではないだろうか。今度こそ、『作品賞のオスカー』を、彼等の 手に!それにしても、『作品賞』だけでもすごいのに、『監督賞』までとは、いやはや恐れ入った。もう自分のことのようにうれしい。あああ、早くみたいぞ。また、助演男優賞にノミネートされていた渡辺謙は、惜しくも受賞を逃したが、主演のトムよりは絶対賞に近かったはずだ。そういえば「ラスト・サムライ」を見た後に「独眼竜政宗」が見たくなった。結局渡辺謙だったのだ、見たかったのは。
写真、というか画像は「王の帰還」の海外版のポスター。問題はこれではなくて、日本独自のポスターがなんというか、ひどいのだ。↓に上げておいたが、ネタばれ予告編といい、どうして前二作は製作元が用意したポスター・予告を使って来ていたのに、ここにきて日本独自のものなど作るのか。「よ〜しパパ三部作も最後だから奮発しちゃうぞ〜」とか思っているのだろうか? どっちも出来が悪いからやめて欲しかった・・・。本当に、日本ヘラルドはプロモーションがヘタクソのようだ。前二作ももうちょっと考えてやれば、もっと興行成績は上がっていたはずなのに。スペシャル・エクステンデッド・エディションの上映も、リール交換時の音飛びの頻発、おかしな色調などなど、結構ひどいことになっているらしい。それもヘラルドのお膝元「東劇」でだ。行かなくて良かったのかもしれない。
まあなんにせよ、先行上映まであと2週間、うっかり死ぬことないよう細心の注意を払って生き抜きたい(笑)
土曜は昼間に新宿での用があったのだが、6時過ぎにそれも終わり、なら公開前からずっと気になっていた「ラスト・サムライ」でも観に行ってみるかという気になり劇場に足を運んだ。以前にトム・クルーズがニュース番組で、新渡戸稲造(五千円札の人)の書いた「武士道」を何度も読んで演技の参考にした、と言っていたを見て、どういう風の吹き回しか岩波文庫版の「武士道」を読了までしての期待の仕方であった。
うん、面白かった。素直にそう思う。ただ、ガイジンがこれを観て、果たしてこの戦いの意味や、トム演じるオールグレンと、渡辺謙演じる勝元やその他の侍衆とのやりとりを理解できるのかというと、ちょっと辛いのではと感じた。大河ドラマを見なれているからか、微妙な心の機微というか日本人に特有なやりとりというかが、中途半端な部分とやたら美化されている部分が目立った。それが最後までのどの奥にひっかかって腹に落ちないまま、映画が終わってしまった、そんな印象 だった。
美術面ではとても頑張っていると思う。勝元の村に行く途中に、するどい峰を持った富士山よりも高そうな山々とか南国風な木々が映ったりしていたが、明治に入ったばかりの和洋入り乱れた横浜の雑踏だとか、日本の古き良き農村など、本当に良く出来ている。衣装もなかなかのものだ。
トムの立ち回り、特に素手で4、5人の刀を持つ連中相手の場面は、殺陣を見なれている日本人が観ても、カッコ良かった。うっかりシビレてしまったくらい だ。渡辺謙の存在感は、他を圧倒している。寺を持っていて武士、みたいなおかしな設定ではあったけれど、まさに「最後の侍」にふさわしい役柄だった。しかしどうも勝元がオールグレンを生かしておいたわけが曖昧だ。英語で会話がしてみたかっただけなのだろうか。それとも捕らえられる直前にみせた勇猛さに打たれたのか。まあ自分自身でも「なぜ彼がここにいるのかわからんのだ」とか小雪演じるたかに言ってしまってはいるが。
いくつか「ここで泣いて下さい」的場面があるが、なぜか泣けなかった。やはり美化され過ぎた侍像にやや引いてしまったのかもしれない。
なんにせよ、監督のエドワード・ズウィックが、日本の文化と侍に、心底惚れ込んでいるのだなあと分かる映画であった。
今月は金欠(と最近ずっと言っている気がするが)なので、次の給料日までガマンしていたのだが・・・買ってしまった。「終わらざりし物語」の上巻を。本屋に行くたびに手に取って立ち読みをするのだが、気が付くとあっという間に15分くらい経ってしまっている。このままでは立ち読みだけで読破してしまう可能性が日に日に高まって来ているので、思い切って買ってしまった。いやー、宝箱だ。「ホビットの冒険」「シルマリルの物語」「指輪物語」にある程度精通しているものにとっては、だが。知的好奇心を刺激される、と言ったら分かってもらえるだろうか。あっと言う間に読み終えてしまった。
指輪ネタは続く。あのTV CMなどでたまに見かける「週刊○○○」を出しているデアゴスティーニから、とうとうというか、やっとというか、出るのだ。「ロード・オブ・ザ・リング/シネマ・フィギュア・コレクション」が! 確か去年は一部店舗で試験的にメタルフィギュア付きのこうした本を出 していた時期があったが、あまり人気がなくて発売はなしになっていたのかと思っていた。今回は週刊ではなく、隔週刊だそうだ。第一回は1/27。白のガ ンダルフが付いてくる。これがね、最初から塗装ずみでディテールも本当に細かい。これなら集めてもいいかなと思わせるに十分な出来だ。
さらに指輪ネタ。「二つの塔」のスペシャル版DVDの追加部分の字幕がまたひどかったので、「王の帰還」の字幕も戦々兢々として見なければいけないのかと半ばあきらめまじりに思っていたが、去年もヘラルドに招かれた字幕批判サイトの代表三名が、今年も同じように試写に招かれていたそうだ。それによると、「旅の仲間もこのクオリティの字幕で見たかった」と思うくらい出来がよかったらしい。噂では、製作元のニューラインシネマからびっしりと脚注の入った脚本がヘラルドに送られて来たとか色々聞くが、取り敢えずこれで一安心だ。
それと、今日は軒並み映画雑誌の発売日だったが、「PREMIERE」誌での「王の帰還」のレビューが、レビュアー全員満点の星四つだった。おおう、これは本当に期待しても良いということですか! スペシャルエクステンデッド版の劇場公開を見にいく予定だったけれど、それも都合でなしになってしまった今、ちかいうちに「旅の仲間」「二つの塔」のマラソン上映会をやりたいなあと思ってたりする。そうして、2/14の「王の帰還」公 開にぞろぞろと色んな人といくことが出来れば実に楽しいのだけれど。マラソン上映会、「うちでやってもいい!!」とか言う人、いないですか?
本当は12月に入ってすぐに出ていたのだが、この前の週末にようやく全編を通しで見ることが出来た。「二つの塔」スペシャル・エクステンデッド・エディションだ。43分もの劇場未公開映像が本編に追加されて、実に3時間40分余りの長編になった。本編は2枚のディスクに、特典映像も2枚(しかも特典だけで6時間以上!)。
いやー、前作のスペシャル版に続き、てんこ盛り。本編は時間が長くなっただけでなく、通常の「元の音声」、「日本語吹替え」の他に、オーディオコメンタリーと言ってスタッフやキャストが本編を見ながら裏話を語り合う副音声まで入っている。しかも4バージョンも。「監督・脚本」チーム、「デザイン」チーム、「製作・編集」チーム、そして「キャスト」だ。つまり、本編だけでも音声の違いで6 回も楽しめてしまうわけだ。
さて・・・肝心の本編の追加部分だけれど・・・実にいい。もっと言えば、劇場公開時にどうしても不要としか思えなかった部分をカットして、このDVD用に取っておいたいくつかの部分を足せば、バランス的に第一部に匹敵する出来になったはずと、思わずにはいられない。帰って来たボロミア兄貴の勇姿に涙。そして一番残念な性格改変が施されたファラミアが最後に見せる、原作を彷佛とさせる器量にまた涙。他にも物語に深みを与えるシーンが追加されていて、「二つの塔」の完成度を高めている。ただ、「二つの塔」そのものが三つの話を同時進行させているので、個々の話の印象が薄く感じることがある。そのせいもあって追加映像部分がなんとなく浮いて見える瞬間があった。
ま、そうは言っても、本当によく出来ていて、しばらくこのパッケージだけで満足できそうだ。さて、これから特典映像の製作現場部分でも見ようかな〜。
今日初めてブルース・リーの「燃えよドラゴン」を見た。細かい話の筋なんかどうでもいいな、この映画は。ただひたすらブルース・リーの鍛え上げられた肉 体を拝むためにあるような映画だ。
そう、服なんて着ていてはいけないのである。ちょこっと肩の部分がひっかかってのびてしまった服は、一般人だったらま だ着ていられるはずだけれど、大勢の敵に囲まれそうになる合間に取り敢えず脱いでみたりする。それでいいのである。これから激しい戦いが待ち受けている のに、服なんて着ていたら、せっかく鍛え上げられて弾けるようなギラついた筋肉の躍動する様を白日の下にさらすことが出来ない。それこそ、ブルース・リ ーの存在意義の根本に関わってきそうな重大事だ。そして、切れのある技の数々。
ハッキリ言って、先日やっと見た「マトリックス・リローデッド」のキア ヌ・リーブスの生っちょろいカンフーとは達人と子供のお遊戯くらいの違いがある。死亡遊戯なんかも見なきゃな。ホァチャーーーッ!!
・・・まぁ、でもオレ、昔のジャッキー・チェンの方が結構好きだったりするんだけどね(笑) 「鉄拳」でもリーがモデルのロウではなくて、ジャッキーが モデルのレイ使いだしね。
ひさびさに「指輪物語」情報など。情報サイト各所で「王の帰還」のネタばれ画像が出ている。うっかり見てしまったら、かなり重要の高いものばかりだっ た。あんなのとか、こんな台詞とか、期待も高まるけれど、見てしまった後悔の念も押し寄せる。基本的にネタばれOKな自分だったのだが、あと何か月かで 終わると思うと少しでも映画を最初に見たときの感動をまた感じたいと思い、無意識にネタばれを避けようとしているのだろうか。
その「王の帰還」、上映時 間がなんと3時間半になるという話があって、しかもかなり信憑性が高い。3時間半だとホントに気をつけて行かないと、途中で絶対トイレに一度は立つはめ になる。映画の途中で休憩があってもいいくらいだ。
「二つの塔」の通常版DVDを買ったはいいが、色々やることがあって通してまとも見たことが一度もな い。どうも劇場版に関して言えば、「二つの塔」は明らかに「旅の仲間」に劣ると思う。スペシャル・エクステンデット版の出来に期待したい。
今日本屋で何気なくDVD関係の雑誌を見ていたら、劇場版の「二つの塔」DVD発売まであと一ヶ月もないことに気が付く。おおお、結構早いなー。スペシャル版DVDは12月3日でまだ先という感は否めないけれど、通常版と言えど来月となるとなんというか、自分の中でも盛り上がってくるってものだ。「王の帰還」の正式予告も9月に出るとかいうことだし。・・・死ねない。「王の帰還」公開の来年2月まではどんなことがあっても死ねない。
仕事場の女の子が、去年「ロード・オブ・ザ・リング」の第一部を映画館で見て、結構面白かったと言ってたので、第二部が始まってから数ヶ月、ずっと見に行け見に行けと呪文のように繰り返して、それでも行かなかったからとうとう今週末でほとんどの映画館で上映が終了するところまで来てしまった。
・・・で、昨日レディースディ(なんで女だけなんだ!)でようやく見に行って来たらしいので、感想を聞いてみたら、「二時間過ぎくらいでとうとうトイレをガマンできなくなって・・・(笑)」と言われてしまった・・・(T_T) おまけに第一部をすっかり忘れてしまっていたので、話しがよくわからなかったらしい。とほほ。午後は仕事がヒマだったからA4の紙二枚に人物相関図とか地図とか書きまくって解説させていただきました。結構理解できたようで良かったです・・・・が・・・あれだけ復習してからいけと言ったのに・・・(;_;)
・・・と、いうわけで土曜にまた見てきました「二つの塔」。あはっは〜。オレが5回目、はまげん4回目。ああ、もう何とでも言うがいいさ。オレたちゃ第一部の副題のごとく、"Fellowship of the Ring"、すなわち「指輪の仲間」なのさ。それにしても、中学から今まで他の本は捨てたり売ったりしてきたなか、15年間これだけはと、手放せなかった本が「指輪物語」だった。でも、一番好きな物語であるにも関わらず、人に勧めたことは映画が始まるまでただの一度もなかった。それだけ長くて、難解なお話であったし、面白さが分かるまでに読む者にそれなりの忍耐を求めるものだからと、はなから人に分かってもらうのをあきらめていたのは確かだった。
それが一昨年ふとしたきっかけではまげんが大学時代にかなりハマっていたのを知り、とてもうれしかった。それはきっとパルス・ガレンで一人旅立とうとするフロドが、サムという連れを得たような気分といったらいいだろうか? それからは周知の通り、周りのあきれた視線も顧みず、何人もの人に原作を薦め、週末とあれば映画に誘い、気が付けば3年前までは考えられないくらいたくさんの人が、その物語をなんらかの形で知ることになった。
第三部「王の帰還」は日本では来年の3月。DVDが出るのを考慮に入れても、オレみたいなマニアが騒ぐのは後1年半くらい?の間なので、普通の人はどうかそれまではガマンして話しに付き合うとか、うまく話しをそらすとかしてほしい(笑)
昨日の晩にはにいさんから電話があった。今公開中の「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」のチケットが手に入りそうなんやけど、一作目を見てなくて大丈夫か? ということだった。「指輪物語専門家のいづやんに聞いておこ思って」とおっしゃるので、きっぱりと「まあ、マニアですから」と胸を張っておいた(笑)
「(OYHの)ひとしくんに勧められて原作も6巻全部持ってんねん。でも最初の50ページくらいで挫折した」・・・6巻で全部ってコトは、愛すべき旧版ですね! スゴイじゃないですか! とコーフンしたけど、挫折してるんじゃあねぇ。奥さんに突然電話を代わられて、それでもなお「三本で一つの映画という作品で、二部も前作のおさらいなしで突然話しが始まるから、一作目を見ないで行くのは絶対にナシですよ〜」とまくしたてた。
「今からレンタル屋に走って第一部を借りてきてください!」とはにいさんに説明し、『出来れば吹き替え版、それも出来ればスペシャル・エクステンデット・エディションのヤツを見て、「二つの塔」も最初は吹き替えの方が分かりやすいですよ!』と正しい(?)鑑賞法を伝授しようと思ったけど、はにいさんの言いたいことを聞いているうち、こちらの伝えたいことを伝える前に電話が終わってしまった(笑)
果たしてちゃんと見に行ったのかしら? 今回の布教は失敗か?
沖縄のたかださんに「第一部は分かりづらかったかも知れませんが、第二部は面白いから、ホントに面白いから、見てください!」と電話営業をし、こんこんと原作世界の魅力について説いたのは先週。そうしたら、なんと吹き替え版の「二つの塔」を見てきてくれて、それだけでも感涙モノなのに、「良かったよー、書いても書ききらんと思ったし、書くのがもどかしいので電話しようと思ったんだけど長くなりそうだからやっぱりメールで。」というメールをいただきまた感涙。
鉄は熱いうちに打て!!と言うではありませんか。・・・オレから電話させていただきました(笑) そして映画の感想を語り合うこと1時間(やっぱり長くなってしまって。遅くまでありがとうございました)。ステキな時間でしたなあ。
スケールの大きな情景、セット、戦闘シーンもさることながら、たかださんが一番心を奪われたのが、各登場人物達の心の機微、だそうで、それはもう、ストーリーから見た映画が面白かったと言う証拠ではないかと。「アイゼンガルドから拡がった炎がバックランドやホビット村を焼き尽くす。逃げてはダメなんだ」(うろ覚え)というメリーの言葉や、サムのラストのセリフにジーンとなり、ガンダルフの復活に驚き、アラゴルン・レゴラス・ギムリの深まる絆に胸を熱くしたと、語ってくれましたよ。うれしいじゃないですか! 次は原作ですね。・・・それにしても、こんなに語った後はさらにビールがうまい。あ、また自分の感想、書けなかったわ・・・(笑)
今日は「LOTR/二つの塔」吹き替え版観賞会 in 新宿だった。字幕の誤訳が無くなったとはいえ、情報量がかなり多いので、やはり吹き替え版はなかなかによかった。残念なのは、ゴラムの声は生の声(アンディ・サーキスが担当)の方が断然よかった。あとは、登場人物が何か絶叫するような、そういうシーンの場合はおしなべて元の俳優の声の方が迫力があって良い。・・・まあ、そうは言っても、吹き替えは、やはり映画を深く理解する上で必要かなと。字幕で端折られているセリフも確認できた。
宙くんときょうけんも面白かったと言ってたので、オレ的には結構満足。一番の白眉はきょうけんが「やっぱり第三部の『王の帰還』も読もうかな」と言っていたことだろうか。きょうけんからもらった文庫版第二部までの新版。王の帰還はオレが買って貸すから、読んでください。ホント、第三部の前半は盛り上がるんだから!
・・・さて、字幕二回、吹き替え一回見て、そろそろちゃんとした感想を書きたいと思うんだけど、今日も例によって観賞後の飲みで酔っぱらっててダメ!(笑) 後日改めて。・・・一つ言えることは、今回は第一部より辛口です。原作愛好者にとってはツッコミ所満載。
先週末「二つの塔」を見たけど、全然見足りない。品川プリンスホテルのシネコンだったらチケットをネットで押さえられるんだけど・・・。あまり大きい劇場ではないけどゆっくり見られそう。誰か行かないかなー。土日どちらでも。いや・・有楽町の大きいスクリーンも捨てがたい。どっちにしろ金ないけど。あ、前売り券持ってたわ。
さて・・・どこから書き始めたものだろうか。昨日、第二部「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の先行ロードショーを見てきた。今年も去年のオランダに引き続き、はまげんやみさきちが一緒に見てくれて実に楽しかった。まあ、まだ映画を見て無くて、ここをのぞくことのある酔狂な人もいるのでネタバレは避けたいと思うのだけど、まずは一言。
「今回は前回なんか目じゃないくらい、スゲエ!」
と間違いなく言える。今作は字幕問題も事前に配給会社の努力で回避され、物語世界に十分入り込める配慮がなされている。第一部「旅の仲間」のあらすじなんか一切無し、いきなり続きからおっぱじめる潔さが、やはり「ロード・オブ・ザ・リング」は一本の長い映画を単に三回に分けて世に出しているんだ、と思わせられてうれしくなる。
・・・あのオープニングの度肝を抜く演出、原作では「ローハンでの戦い」と「フロド一行のモルドールへの旅」は全く別の側として語られていたけど、映画ではそれぞれの物語が入り組んで、展開のスリリングさをあおる。まあ、原作を知らないとめまぐるしく変わる場面に話しの展開を見失いそうになる危険はあるけども。
原作では歴史物のような淡々とした人物描写がほとんどだったが、映画では監督が「登場人物それぞれに心の旅をさせたかった」と言っているように、キャラクターの人物像がとても深く掘り下げられていて、第一部では希薄だった人間ドラマとして十分に楽しめるそして、どの場面からも、現実として描こう、リアリティを追求しようというこだわりが見えて、それだけで感動させられる。ローハンの首都エドラスの王宮メドゥセルドなんて、あれがCGではないなんて・・・○ョージ・○ーカスに見習わせたい。
戦闘シーンも、心拍数がどうしようもなく上がってしまう迫力があり、しかし単に悪を倒す戦争は誉れ高いものだとは言えない側面を、人手不足から老人、子供までも鎧や剣を渡され城の防備に当てられるシーンなどが訴えかける。このシーンはかなり悲壮感が漂ってリアルである。
あっという間の三時間なのは確かだけれども、これだけ話しが広がって、かつ原作の二部で終わるはずの場面まで映画が到達していないことを考えると、「第三部『王の帰還』はこれで本当にあと三時間で終わらせられるのか?!」という不安が頭をもたげる。映像のクオリティはもう安心して、いや期待しすぎても大丈夫だ。けれど、時間が、最後まで描ききる時間があるのだろうか・・・・??
ともかく、まだまだ自分の中では未消化の部分もあるのでちゃんとした感想を書くには何度も映画館に足を運ばないと無理だけども、これだけは言える。「今回の敢闘賞はギムリだ」と。「俺を投げてくれ」と「内緒だぞ」は必見(笑) 第一部のモリアのシーンをよく見てから劇場に足を運びましょう(笑)
ああああ〜〜〜〜っ。「二つの塔」先行ロードショーまで、後何時間?! 明日なんか起きたら他のことが手に付かないな、きっと。 そんな今のBGMは「二つの塔 サウンドトラック(輸入盤)」・・・ビョーキだな、オレ。
昨日のテレビ朝日「スマステ2」で、おすぎが「二つの塔」を大絶賛したとか。テレビは見逃したけど、HPがあってそこの「スマムービー」のコーナーで、「5万円払ってもいい!」とのコメントが。そ、そんなにいいのか! と思ってしまった。過去の記事を見ると、マイノリティ・リポートが3000円、ハリポタの2作目は2500円と至ってフツーなのに、この金額。一作目よりは遙かに良い、というのはだけは確かなようで。
この「ロード・オブ・ザ・リング 公式メイキングブック」は読めば読むほどに、この映画に関わった人たちの気持ちが伝わってきて、自然と顔がほころんでしまう。モノを作るときのこだわり(行き過ぎて強迫観念という場合もあるけども)というか愛情を、どの部門の人からも感じることが出来る。
そういう話ししか載せてないんだと言われてしまえばそれまでかも知れない。表向きだけの話しなのかも知れない。けど、出来上がった映画が、そうでないことをちゃんと見ている人には伝えている。
全てのモノに共通している精神、それは「全てはリアルに」だ。ファンタジー物と聞いて、なんだか綺麗でふわふわしてたり、余計な飾りがついてたりするような衣装や小道具大道具を想像するかも知れない。でもこれはファンタジー物ではない。監督のピーター・ジャクソンは「今の人類が歴史を書き記す前に現実にあったことを映画に撮っているんだ」と言っている。つまり、幻想ではなく、現実の歴史物を撮っているのだと。
現代の話しだったら、その辺に売っている物を買ってきて、セットに置けばいい。ちょっと前だったら、博物館に借りるなり出来るだろう。でも何千年前の、それでいて実際の歴史として作る場合は? 全部一から作るのである。コップ一個、イス一脚、その他画面に映る(時には全く映らない)ものはなんでも、である。しかも、いい加減にではなく、その国や種族の文化の様式を考えて。武器なんて、カッコよさ、ではなく、ちゃんと「相手の腹にぶち込む」ためにはどう作られていないといけないかを最初に考えたそうである。だから、主人公達の武器や身に帯びる物はあんなに質実剛健で、かつ本当に相手を倒せそうなものなのだと感心する。実際、何百という剣がほぼ本物として作られているので、15ヶ月の撮影中に壊れたのは、20も無かったそうである。
そうやってスタッフ全員が、何千年前の「歴史」を「現実」として描き出そうとしている。そういう気概がこの本から伝わってくる。そういうスタッフの仕事を目の当たりにしたキャスト達も、自然と演技にのめり込んでいく。「タイタニック」で船長役だったバーナード・ヒルは、今回第二部「二つの塔」でローハンのセオデン王役だけども、小高い丘の上に建てられた王の宮殿を見たとき、「息をのむような絶景が広がっていて、我々全員の精神が鼓舞されるようなスピリチュアルなものがあった」と絶賛したとか。
建物や場所も、極力CGに頼らず、セットを作れるところは作る、ダメなら一センチまで寄っても細部がよく分かるミニチュアを作る。スターウォーズなんて、今はどれくらいのCGが画面を覆っているのだろう? やはり実際に形のある物を撮影した方が説得力が違う。映画を見たときに漂う現実感の違いを感じる。
エルフだ、魔法使いだ、と聞いて拒絶反応を起こして見ないのは、損だと思うのはオレだけだろうか? それは、ゲームとか安っぽいライトファンタジー小説の乱発という弊害から「ファンタジー物=子供の物」という図式が今の日本では出来上がってしまっているからなんだろうなあと、思った。この映画では、魔法使いといえども、簡単に魔法を使ったりしない。監督が「指から稲妻出てるような陳腐な表現は絶対にしたくない!」と言っているのを読んで、この人が監督で本当によかったと思った。
メイキングブックを読んでいる限りでは、二部、三部も期待してよさそうだ。そして、「指輪物語」の映画がこのスタッフで作られて本当によかったと、心から思っている。
土曜の晩に飲み過ぎて、日曜はまっすぐ家に帰って寝るつもりだったのだけど、家に帰ってちょっとネットをしてたら、以前から気になってた「ロード・オブ・ザ・リング 公式メイキングブック」が発売されてると言うので、いそいそと本屋に出掛けて買ってきた。いやぁ、DVD収録のメイキング風景も確かにいいけど、こうして活字になって、かつまだスクリーンで見たことのない風景や場面が写真で出ていると嬉しくなってしまう。小高い丘の上に建てられたローハンの王宮メドゥセルドなんて、絶対CGかと思ったら実際に8ヶ月もかけて作られたものだし、剣や鎧は本当の刀剣職人が丹念に作った上に、美術品かと思うくらいの美しさだし。こんなに裏側が楽しい映画もなかなかないと思う。ああ、そしてオレの財布はどんどん軽くなる・・・。
あ〜、もう待ってられない・・・。ちょっと前までは字幕問題とか、先行オールナイトがちゃんと見られるかなんて心配をしていたけど、それらの問題もおおかたクリアーした今、ただ3週間待つだけなんて・・・。「旅の仲間」のDVD見たり、ネットで情報をつまみ食いしたり、予告映像とか海外のCM動画を見たりしても、飢餓感が一層募るだけで精神衛生上全くよろしくない。ある掲示板で「知人の人がまったく予備知識も前作も見ることなく、仕事で仕方なく試写を見ることになったけど、『スゴイ、面白い! 完成度が高い! 大人の感性にうったえる映画だ! 前作を見て絶対もう一度行く!』と大絶賛してました」という報告を聞くと、ああ〜やっぱりスゴイんだぁ〜と、にやけたり頭をかきむしったり。特に「二つの塔」からは猛然と大人向けに走り出してるそうで。なんともうれしいかぎり。そう、大人の見るべき映画だと思う。ああ、早く見たい。
今日、寝坊して用事の時間が迫っているのに、行ってきました、東武練馬駅そばのサティ。ワーナー・マイカル・シネマズが入ってて、話題作は公開前から「早売」なる、日時と座席を指定した前売りが買えてしまうのだった。
普通、先行オールナイトは、大抵の劇場が19時から、明け方まで何回かの上映で、電車が動いてる時間に終わる初回以外は否応なしに朝までコース。去年は有楽町の丸の内ピカデリーに3時間前から並んで、19時過ぎに見始め、23時前に見終わって、ちょこっとメシ食って帰ってきた。疲労と映画そのものの凄さで頭がガンガンしてたという記憶が残ってる。まあ、でもあそこのスクリーンは大きくて好きなんだけど。
で、ワーナー・マイカル・シネマズ。席数が500ちょいあってわりと大きい劇場、しかも時間が17時すぎから。座席指定だから並ばなくてもいいし、いいことずくめ! なんか、話しによると、ワーナーは音もいいらしく、期待しております。
去年は並んでみられなかったらどうしよう、なんて大分前から心配してたけど、今年は最初から縁起がいい。字幕も良いらしいし。ただ、圧倒的情報量で、字幕を見た人も「やっぱり吹き替え版は一度見た方がいい。字幕と映像の両方追うのは大変」と言っているとかいないとか。まあ、言われなくても吹き替え版も見に行くけどね。あ〜、「二つの塔」、何回見ることになるんだろう。ワクワク。
『「ロード・オブ・ザ・リング」の予習・復讐をしよう! キャンペーン』の真っ最中ですが、「二つの塔」の字幕がかなり安心してみられそうだという情報が飛び込んできたので、その話しをば。
今かなりの稼働率を見せている字幕批判サイトは三つほどあるのだけど、そのうちの二つのサイトの管理人(うち一人はプロの翻訳家)が日本ヘラルドの社内試写会に呼ばれて、字幕版を鑑賞、意見交換をしてきたそうです。なんか、かなり誠実に対応してくれたそうで、今までの不誠実ぶりは、情報のすれ違いに寄るところがある程度あったという認識を持ったそうです。
そして、「二つの塔」の字幕は「旅の仲間」のよりかなりクオリティが高く、また修正の入ったDVD版よりも良いものであると確認したそうです。それに、その場で二人の管理人が意見交換して、まだ誤解を受けそうな字幕部分を指摘した書類を作成、ヘラルド側もこれをちゃんと受け取って、原作翻訳者で今回の字幕監修者である田中明子さんに目を通してもらえるよう取りはからうとのことです。
・・・やればできるじゃん、日本ヘラルド!今回の一連の騒動が相当応えたのは確か、なのでしょうな。結局は客商売、ファンを無視しては商売できないとやっと悟ったのですな。
オーストラリア滞在中のオランダからメールをもらった。
日本語フォントを表示できる環境じゃないので、
全文英語なんだけど、シドニーで「二つの塔」を見たそうな。
「英語がわからなくても、すっごい良かった!」だって!
ムキーーーーッ!! うらやますぃーーーーーっ!!
明後日帰ってくるそうです。
あああ、会って話しを聞きたいような、聞きたくないような(笑)
「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の公開日が
2月22日に決定したようだ。
第一部から指折り数えて(本当に!)楽しみに待っていたが、
実際決まると素直に喜べない。
理由は決まっている。
戸田奈津子がまだ字幕翻訳者の位置に居座っているからだ。
あれだけ問題になり、おそらく興行成績にも影響したであろう
(世界的にはハリポタと同じくらいの成績なのに、日本だけ大敗)
誤訳のかたまりのような字幕を作った張本人が、続投なのだ。
その決定のニュースが公式サイトに現れた時は苦情と抗議の書き込みで
公式サイトのBBSはシステムダウン。
年が明けて再開されたとはいえ、やはり抗議の書き込みが多い。
それなのに、2月22日に公開するというのは、
残された時間を考えても「またか」と思わざるを得ない。
「また」日本ヘラルドはファンを無視してこの問題を押し切るつもりなのだ。
それに今度はピーター・ジャクソン監督までもが
戸田奈津子降板を示唆したというのに。
正直、ここまで客をなめた商売をしているところに金など落としに行きたくない。
いくら評論社と田中明子さんが監修しても、
字幕が戸田奈津子なら、結果は第一部と同じ。
・・・吹き替え版の劇場、増えないだろうか。
いやもう笑うしかない。
海外のLOTRニュースサイトで、
今アメリカで流れているTVCMが載っていたので、
思わず見てしまったら。
すんごいよ、たった30秒×2バージョンなのだけど、
あまりのことに笑うしかない。
ああああ、早く見てぇ〜〜〜。
エレーーンディーーールッ!
・・・っつーわけで、出ました、
「ロード・オブ・ザ・リング」スペシャルエクステンデッド・エディション!
まだ1/4しか本編見てないけど、もう、かゆいところに手ぇ届きまくり!
あ〜、特典映像も7時間って、アナタ! 狂ってますよ!
本編映像にも、コメンタリーって言って、
監督とかキャストが実際の映画の映像が流れてるときに、
「ここがこうだった」とかっていう、音声と字幕が付いてて、かなり面白い!
このDVDで一ヶ月は楽しめるな。
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」の、
英語版の最後のポスターが、制作会社のネットショップで出ていた。
おお、もうそんな時期か! と思いつつも
日本での公開はまだ4ヶ月も先のこと。アメリカは12月だけどね。
それにしても、新しいポスター、期待してたよりよくない。
うーん、なんか登場人物を張り付けただけのような芸の無さがにじみ出ていて。
旅の仲間は載ってて当たり前だが、
ニューキャラが、エオウィンだけってどういうことよ!
セオデンとか、エオメルとか、ファラミアはどうなのよ!
旅の仲間のメリーとピピンは?! シクシク。
そりゃ、限られたスペースに詰め込むのは無理があると思うけど。
でもなーんか手抜きな感じが否めない。
まあ、そんなこと言っても買っちゃうんだろうけどね。
ポスター一枚だけだと送料の方が高くつくので、
他に買う物を考えないと・・・。
ロード・オブ・ザ・リング日本語公式サイトで、
例の二部の予告に字幕と吹き替えを付けたバージョンが見られるようになっていた。
・・・おいおい・・・。
あんなに非難が飛び交ってた日本語解説ページの字幕をそのまま付けるなんて、
日本ヘラルド、アンタ客をなめてるだろ。
どうせ分かりゃしないと思ってないか? ただのやっつけ仕事だろ。
「おう、お前あの字幕をテキトーに付けておいてくれよ」ってな感じで。
あの訳、検索サイトのエキサイトとかインフォシークのWeb翻訳でも使って
訳したんじゃないかと言うくらい、ワケがわからん。
しかも、11/23からハリー・ポッターと秘密の部屋の封切りに合わせて、
その上映劇場で予告が流れるそうな。
ひーーーーーーーーーっ、カンベンしてください!
あんなインチキな字幕を付けた予告を垂れ流すのだけは!
なんか、こうも徹底的にヘマ(それとも確信犯か?)を毎回カマしてくれると、
いざ本編が封切られても安心して楽しめないよ・・・・。
英語がネイティブの人がウラヤマシイと、生まれて初めて思った。
オレは今モーレツに怒ってる。
今月頭から英語の公式サイトで新しい予告編が流れてる
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」だが、
今日から日本のサイトでも英語版の予告と、
日本語の解説ページが見られるようになった。
解説ページは、英語版とほとんど同じもので、
予告編の場面に説明と登場人物のセリフが加えられている。
それを日本語訳したものだ。
・・・でも、また、まただぞ、誤訳っつーか、意訳の嵐!
サムが「It's the ring. It's taken hold of you.」
って英語で言ってるところを、
「指輪の'せい'かな?」はねーだろ!!
「指輪だ、指輪があなたを支配している」
が正しいとは言えないけど、近い訳じゃないのか?!
劇場のスクリンじゃないんだ、なぜ字数をケチったり、
意訳を施したりする必要があるんだ!
それもかなり多数。英語の得意じゃないオレでも気が付くぞ!
また、疑心暗鬼で映画を見なきゃいけないのか?
頼むよ、日本ヘラルド。二度目はないぞ。
引き続き、ロード・オブ・ザ・リングの字幕改正について。
直ってるところは直ってると、昨日書いたけど、
本当に肝心の所が直ってなかったりして、結構「???」な感じです。
フロドに会い、彼が一人でモルドールに行く決心をしたのを見、
そして差し出された指輪の誘惑に打ち勝ち、彼を一人で行かせたアラゴルン。
この辺りの字幕はちゃんと直っていた。
だが、特に肝心なはずのその後の、
アラゴルンとボロミアが最後の会話をするシーンが直ってない!
フロドはどうしたのかと訪ねるボロミアに、
アラゴルンは「彼は発った」と言う。まずはコレ。
本当は「私は彼を発たせた」となる。
それを受けてボロミアが(英語のセリフで)言うには、
「では、あなたは私が成し得なかったことをした」と。
だが字幕では「恥ずかしい」となっていて、
単にボロミアが改心したのだと勘違いする可能性が高い。
指輪の誘惑に負けず、フロドを発たせるということを成し遂げたアラゴルンを見て、
初めてボロミアは自分とアラゴルンの差を認識し、彼を「王」と認める、
というのがこの最後のシーンの会話に込められた物語なのである。
そのシーンの前後の字幕が直ってるだけに、本当に理解に苦しむ。
ここをちゃんと直してこそ、アラゴルンが選択をし、フロドが一人で発ち、
ボロミアがアラゴルンを王と認める、という流れが生きるというのに!
も〜直らない!
いや、12月発売のスペシャルエクステンデットエディションでは直るのか??
あ、もしかして、それが特典??(T_T)
やっぱり二部も吹き替え版を見ろってコトかも・・・・。
きっと表のBBSに書いたところで誰からもリアクションがないので、こちらに。
出ました! ロード・オブ・ザ・リングのDVD!
でも本編だけでも3時間あるし、特別映像は2時間あるしで、
まだ一部しか見られてない。
本編は見始めたら止まらない止められない可能性大、
で平日夜に見るのは危険と判断。
買ってきた昨日はまず、特別映像をつまみ食いしてみた。
第二部「二つの塔」のメイキングが泣かせる。
そうそう、英語の公式サイトでは
もう新しい二部の予告が見られるんだけど、すんごいの。んもー。
それ以前に二つ、劇場用と最初のネットでの予告を見ていたけど、
あんなの序の口だってくらい、緊張感にあふれ、めくるめく映像美で、
期待したモノが見られそうな、そんな新予告だった。
スターウォーズシリーズと決定的に違うのは、
三部をすべて一度に撮っているので、
同じ緊張感あるいは高まっていくしかないテンションで、
最後まで見せ切るであろうこと。
あ、スターウォーズは名作ですよ。
特別映像だけですますつもりだったけど、
やっぱり件の字幕問題の決着を見ておかねばなるまいと思い、
該当個所だけ、見てみた。んー、85点。
・・・でもあの、とてもご高名でいらっしゃる某T女史が、
よくここまで修正したなというある種の感慨と賛嘆の気持ちはあった。
話しのスジを完全に破壊してた字幕はおおむね直っていた。
「おおっ」と思ったのは、色んな字幕批判サイトで代替案として出ていた字幕に
非常に近いあるいは同じようになっていた部分が割とあったこと。
やればできるんじゃん。二部もその調子で頼むよ。
85点なのは、「あそこを直せてるのに、ここは直さないの??」
っていう箇所もいくつか見られたことから。
なんで、「アセラス」の部分は直せて、
「ゴンドールの合図」は直せないのか。よくわからん。
「ゴンドールの王だと?」もそのままだし。
・・・しかし、ネットでいくらでも情報が飛び交うし、
今回の騒動のように、ネット上での署名なんかもできたりして、
作る側にとってはとてもコワイ時代になったのではと思うコトしきり。
だけど、受け取る側が、自分たちの受け取ってるモノが
本当に正しいかを判断しやすくなった時代とも言えるだろうねぇ。
「字幕翻訳家は、映画をよくすることは出来ないが、悪くすることは出来る」と
どこかで目にしたが、そうならないよう、プロの仕事を見せて欲しいね。
配給会社の日本ヘラルドも今回で懲りたことだと思うし。
さて、問題も一段落したし・・・週末にゆっくり見るとしますか。
「ロード・オブ・ザ・リング」の(多分)最後の鑑賞会が終わった。
なんだかよかった。ホッとした。
ハリーの秘密の部屋の予告も始まってたし、
いよいよ、「ロード〜」と合わせて次が楽しみになってくるなあ。
あ、「二つの塔」のポスター、買っちまったわ・・・。