さて・・・どこから書き始めたものだろうか。昨日、第二部「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の先行ロードショーを見てきた。今年も去年のオランダに引き続き、はまげんやみさきちが一緒に見てくれて実に楽しかった。まあ、まだ映画を見て無くて、ここをのぞくことのある酔狂な人もいるのでネタバレは避けたいと思うのだけど、まずは一言。
「今回は前回なんか目じゃないくらい、スゲエ!」
と間違いなく言える。今作は字幕問題も事前に配給会社の努力で回避され、物語世界に十分入り込める配慮がなされている。第一部「旅の仲間」のあらすじなんか一切無し、いきなり続きからおっぱじめる潔さが、やはり「ロード・オブ・ザ・リング」は一本の長い映画を単に三回に分けて世に出しているんだ、と思わせられてうれしくなる。
・・・あのオープニングの度肝を抜く演出、原作では「ローハンでの戦い」と「フロド一行のモルドールへの旅」は全く別の側として語られていたけど、映画ではそれぞれの物語が入り組んで、展開のスリリングさをあおる。まあ、原作を知らないとめまぐるしく変わる場面に話しの展開を見失いそうになる危険はあるけども。
原作では歴史物のような淡々とした人物描写がほとんどだったが、映画では監督が「登場人物それぞれに心の旅をさせたかった」と言っているように、キャラクターの人物像がとても深く掘り下げられていて、第一部では希薄だった人間ドラマとして十分に楽しめるそして、どの場面からも、現実として描こう、リアリティを追求しようというこだわりが見えて、それだけで感動させられる。ローハンの首都エドラスの王宮メドゥセルドなんて、あれがCGではないなんて・・・○ョージ・○ーカスに見習わせたい。
戦闘シーンも、心拍数がどうしようもなく上がってしまう迫力があり、しかし単に悪を倒す戦争は誉れ高いものだとは言えない側面を、人手不足から老人、子供までも鎧や剣を渡され城の防備に当てられるシーンなどが訴えかける。このシーンはかなり悲壮感が漂ってリアルである。
あっという間の三時間なのは確かだけれども、これだけ話しが広がって、かつ原作の二部で終わるはずの場面まで映画が到達していないことを考えると、「第三部『王の帰還』はこれで本当にあと三時間で終わらせられるのか?!」という不安が頭をもたげる。映像のクオリティはもう安心して、いや期待しすぎても大丈夫だ。けれど、時間が、最後まで描ききる時間があるのだろうか・・・・??
ともかく、まだまだ自分の中では未消化の部分もあるのでちゃんとした感想を書くには何度も映画館に足を運ばないと無理だけども、これだけは言える。「今回の敢闘賞はギムリだ」と。「俺を投げてくれ」と「内緒だぞ」は必見(笑) 第一部のモリアのシーンをよく見てから劇場に足を運びましょう(笑)
投稿者 いづやん : 2003年02月17日 00:12 | トラックバック