所用の合間に「ナショナル・トレジャー」を見に行く。いやあしかしニコラス・ケイジはどうしてこう冴えない顔つきなんだろう。そして何よりおデコの上がり具合に妙なシンパシーを感じてしまって見ていてなんだか居心地が悪い(笑) 彼にはなんの落ち度もないのだけれど、ついおデコに手を当ててしまう。
・・・映画は、かつての支配者たちの手から手へと渡っていく間に莫大な量になったという伝説の秘宝の謎に、先祖代々挑んできたゲイツ家の末裔ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)が、その宝を奪おうとする連中から守ろうとするために先に宝を見つけようする。次々に現れる手掛かりに膨大な考古学の知識を以て挑むが、というお話。ネタバレになるのであらすじはこの辺で。
大半の人が見る前に「インディ・ジョーンズなんじゃないの?」と思っているのではと思うけれど、主人公ベン・ゲイツは鞭の達人でもなければケンカが強いわけでもなんでもない。一応設定では海兵隊にいたことがあるってことになってるけど、斬った張ったは全然なし。自分の頭脳を駆使して謎を解いていく、というのが彼の持ち味なのだ。そういう意味ではニコラス・ケイジでいいのだろうなあと思う。歴史オタクっぽくて。
アクションがないかと言えば全然そんなことはなく、謎解きとアクションシーンが交互にくるみたいな感じだ。でも一番のアクションって独立宣言書を盗んだ後のカーチェイスなのでは・・・? それではたと思ったのだけれど、この映画、独立宣言書を盗むまでのテンションが高く、盗んだ後は割とテンションが落ち気味に進んでいくような気がした。
物語のキモとなる謎は、先祖代々伝えられてきた言葉から、北極圏に眠る船、独立宣言書、一ドル紙幣、歴史的建造物と次々に細い糸をたぐるように解き明かされていく。アドベンチャーものが好きかどうかでこの辺りのストーリーテリングに入り込めるかどうかが決まってしまうだろう。自分はそういうのが好きだったので結構ワクワクしながら見てしまった。
ニコラス・ケイジよりも存在感を示していたなあと思うのは、敵役イアン・ハウを演じるショーン・ビーン。いやぁやっぱりカッコイイよ、ボロミア兄貴! 頭がキレて、金を持っていて、冷静な悪党の役がピッタリ。ただ・・・見た人は分かってもらえると思うけれど、最後がアレで終わりってないんじゃない? 思わず笑ってツッコんでしまったよ「うわ、ダサッ」って(笑)
ベン・ゲイツの相棒に天才ハッカーのライリー・プール。この人も独立宣言書を盗んだ後はあまり目立てなかった。機械が無くなると何もできないのか? 後半はただの文句垂れに。ただ最後近くであまりの発見に涙する場面があり、やっぱり感動するのかと思ってたら「階段が・・・」で笑わせられた。
ああ、綺麗な女の人いましたね。ダイアン・クルーガー演じるアビゲイル・チェイス博士。まあ綺麗で良かったと思う。うん。
主人公ゲイツのお父さんが後半出てくるのがインディ・ジョーンズっぽかったね。しかも「秘宝探しはしない!」って言ってたわりにはやっぱり色々謎を解く手助けをしてくれたりするし。
ツッコミどころは色々あるけれど、思ったより楽しめる映画だと思う。テンプル騎士団とかフリーメイソン、独立宣言書なんていう日本人にはあまり聞き慣れない言葉が逆に新鮮に映るし、アメリカの歴史の一端を見ているようで、それも面白かった。「ナショナル・トレジャー」の「ナショナル」って? と最後の最後に突っ込みたくなるけれど・・・(笑)
あとは、謎解き中の台詞が長いので、画と字幕を見比べているとよく理解できないまま次のシーンに行ってしまうことがよくあったので、吹き替えでも見てみたいなあと思った。そう思ってエンドロールが流れる中余韻に浸っていたら、最後の最後でデカデカと(ホントにデカデカと!)「字幕 戸田奈津子」と出て気持ちいい余韻が台無しになった。これはもしかたしら最初から吹き替えで見るべき映画かもしれないよ・・・。
投稿者 いづやん : 2005年03月21日 21:01 | トラックバックこの作品、キャスティングが絶妙でしたね。
ショーン・ビーンは終盤にかけて、どんどんマヌケになっていく感じで、それが残念でした。
あのラストはちょっと、ダサすぎる…(笑)
ハリウッドらしい大味な作品でしたが、アクションに謎解きにと、退屈せず楽しめる作品ではありました。
TBさせて頂きます。よろしくお願い致します。
TBありがとうございました(〃∇〃)
エントリー読ませていただき・・
冒頭から笑ってしまいました。(激爆笑)
オデコに手を!!気持ちがわかります・・(⌒o⌒;A
その気持ちが落ち着かない感じが・・・
色々な意味で楽しめました!他のエントリーも読ませていただきます♪楽しいブログさんですね!
この映画は観ていないのですが、コメントさせてくださいね。
私のブログで「ニコラス・ケイジの前髪が増えてた気がする」とゆうコメントがあったのですが・・・
その辺いかがでしたか?
いづやさんさんの記事を読んで、やっぱり男性の視点ってそこなのか〜とおもしろかったです。
私は女優さんのシワの増減にはかなり敏感です。
拙宅へのTBどうもありがとうございました。
ボロミア、じゃなかったイアンの最後は確かにちょっと
間抜けでしたね......(苦笑)。
でも中国を舞台にした続編が作られるらしいので
リベンジってことで再登場するのではないかと思ってます。
ゲイツ父子の関係は、ワタシもジョーンズ父子を思い出しました。
それから本編には関係無いですが、先日観たニコラス・ケイジの
次回作予告では頭髪総量がだいぶ増えていたのは
おそらくワタシの気のせいばかりではないように思うのです。
こちらからもTBさせて頂きますね。
ニコラスケイジは情けな顔なんですか・・。
私には超せくしーに思えるんですけれども。
ちなみに初期の乾燥に最も安上がりなのは
お風呂でラップパックをすることです!
湯船につかりながら顔全体をラップで覆って
(もちろん息はできるように穴はあける)、
そのままCDでも聞いてじっと15分くらい待つ。
毎日続ければいつのまにか乾燥は直っています。
以上、カリスマ美肌師 佐伯チズ氏の教えでした
(年をとったらああいう髪になりたい)。
> anyさん
キャスティングは確かになかなか渋いところを突いてきてますよね。
書き忘れましたが、FBI捜査官セダスキー役のハーヴェイ・カイテルが渋くて良かったなあ。
ショーン・ビーンの最後に関してはもう何も言うまい(笑)
この作品を見に行く前にいくつかのblogの記事を見てから行ったのですが、
自分にとっては、期待値がそれほど高まらなかったのがむしろ良かったのかも知れません。
先日見た「香港国際警察」に比べて辛口の意見が多かったので。
自分も結構楽しめたのでよかったと思いますよ。
確かにハリウッド的大味作品、ではありましたね(笑)
> nicocoさん
こちらこそ、TBありがとうございました!
笑いがとれたようで書き手冥利に尽きます・・・(笑)
ウケ狙い半分、割と深刻な悩み半分、といったところでしょうか。あははは・・・(T_T)
他のエントリーも読んで頂けるなんてうれしいです。
こちらからも遊びに行きますね。
> みほさん
髪、増えてたかな〜。増えたと言われれば増えたような・・・。
自分は、マイおでことニコラスおでこの対比に夢中で、髪の総量はあまり気にならなかったんですが(笑)
・・・でも一つだけ言わせてください。
髪が増えていることに気が付いたからといって「増えた!」と声高に叫んではいけません!(笑)
静かに気が付かないように接してあげてください。
もし一言添えるとすれば、「最近カッコ良くなりましたね」と言えれば上出来です!(笑)
・・・と、ここまで書いて、なんだか自分が増えた髪を隠しているような気分になってきて
いたたまれなくなってきましたので、この辺で。
> 「あ」嬢さん
こちらこそ、TBありがとうございました!
ボロミアのように勇壮な最後ならよかったのですが(笑)
続編を中国で・・・?
それじゃあ「ナショナル・トレジャー」ってタイトルはどうするつもりなんでしょうね?
中国の宝もおらが国の宝になっちゃうんですかね?(笑)
ショーン・ビーンも再登場するならまた見に行きたいですね。
あのラストに不満があるのはたぶん観客だけじゃないと思うんですよ。
髪の問題が映画の内容と同じくらいあちこちで話題になってますね。
ブルース・ウィリスみたくいっそハゲでやったらいいのに、と思ったりして(笑)
> みさきち
うわ〜、ここでは久しぶり。
・・・あ〜、ニコラス萌えする人でしたか・・・正直すまんかった。
みさきちの好みが未だに掴みかねているですよ。
LOTRの時も、並み居るイケメンを押しのけてビリー・ボイド@ピピンだったしねえ。
ラップパック情報ありがとう。やってみます。
文章の頭の「顔全体をラップで覆って」というところまで読んで
即「死んじゃうぢゃん!」とツッコんだおいらはせっかちさん。
今は風呂上がりにせっせと化粧水&乳液してますです。
人には見せられません・・・・。
こんにちは&はじめまして☆
『ナショナル・トレジャー』木曜日に観て来ました!
予想以上に面白かったです♪
TBさせていただきました☆
Posted by: SASASAWA : 2005年03月26日 12:11先祖代々解けなかった謎が
あっさりすっきり解決されていくので
なんてわかりやすい!と感動しました。
さすがディズニー(^^;)
> SASASAWAさん
TB、コメントありがとうございました!
期待しすぎるとどうかと思うかも知れませんが、
肩の力を抜いて見ると結構面白いですよね。
自分はなかなか楽しんじゃいましたよ。
> chishiさん
・・・確かに・・・(笑)
今までのゲイツ家に頭のキレる人物はいなかったのか!
と突っ込みたくなりますよね。
しかも後半微妙に活躍するゲイツお父さん、割とキレ者と見ますが、
彼が何十年もかけて探しても無理だったのに・・・とか思ったのも確かですね(笑)
トラックバックありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。