そういえば、ちょっと前に「スクール・オブ・ロック」を観に行った。・・・あ、本引っ越しの前日だ。観たかったのだ、梱包作業なんか後回し(笑)
で、どうだったかと言えば、すんごく面白かった〜。やっぱりロックだな、ロック。話の筋はもうひねりも何もない、単純明快過ぎるくらいにお約束なのだけれど、S先生ことジャック・ブラックの演技でその単純な脚本がどえらく面白くなっている。脚本を書いているマイク・ホワイトは、ジャック・ブラックの親友だそうで、彼のことを念頭において書いたのは間違いないと言うくらい、ハマリ役。
子役たちもなかなかどうして名優ぶりを発揮していて、気が付くと自然に感情移入してしまっている。おまけに演奏もウマイ。
学校ものだとどうしても説教臭くなってしまいがちだけれど、この映画はそれがほとんどない。なぜならジャック・ブラック扮するニセ教師は、自分がバンド・バトルに出て優勝することしか考えていないからで、そのためにはどんなに子供がやる気がなさそうだろうと、与えられた仕事に不満を持っていようと、口八丁手八丁でその気にさせている。
そんな彼の姿は、むしろ本物の先生にこそ見習って欲しい「うまさ」と「バイタリティ」に溢れている。バンドメンバーに選ばれた子供以外の他の全ての生徒にも重要な役割をあたえ、どんなに状況は悪くても、「お前ならできる!」と根拠もなく言ってしまう、そしてその通りに結果も出させてしまう。今はなんでもダメ、これもダメと言ってしまいがち。
それにしても、オレはいわゆる「古典的ロック」を実はそんなに知らなかったのだなぁと変に感心したりした。知らなくても全編BGMにロックがかかっていたら、それだけでニヤニヤしてしまうが。・・・やはり、ロック小僧が最初にギターで練習するのは「smoke on the water」! それだけでマイッタ。
ラストのライブシーンは一瞬映画館であることを忘れて、劇中の観客と一緒に叫ぶところだった。いやマジで。ぜひとも次作も期待したいところだ。
投稿者 いづやん : 2004年06月07日 01:52 | トラックバック