本当は新しいMacがほし・・・ゲフンゴフン、いや、まだまだ行けるっすよ! Power Mac G4 1.25GHzシングル!
まあ、お手軽パワーアップとして、メモリを512MB増設して、いよいよ1GBに。うーん、SafariとMailはあまり挙動が変わらない気がするけれど、DreamweaverとPhotoshopは若干速くなったぞ。・・・いや、こうやってSafariでblogの更新しつつ、Mailを立ち上げて、iTunesでMP3再生して、Dreamweaverと、Photoshopと、Flashを同時に動かしても、結構さくさく動いてくれる。おおお、投資額の割に結構効果的っ。
というか、Mac OS X自体が、メモリを1GBくらい積んでないと快適に動いてくれない気がする・・・。まあ何はともあれ良かった良かった。半年前だと1万した512MBのメモリが、ヤフオクで5000円で手に入ったしね。これであと2年くらい頑張れる、はず。
最近、色々人に会う機会がある。大体は友達なのだけど、久しぶりだったりして、なかなか面白い。それ以外に、初めましての人にも会う機会があり、とても刺激になっている。今週末も友人の紹介で人に会って、もしかしたらその人のお店のサイトを作らせてもらえるかもしれないのだ。
うーん、以前の週末半分引きこもりな自分からするとすごいことだ。そういう意味では、このなんでもないblogもとても面白いツールになりつつある。
さて、先日登録に行った派遣会社から作品とスキルチェックの評価が出た。「B+」かあ。思ったより上で良かった。まあ、まだまだなので、気合い入れていかないと。こうやって客観的にスキルを計ってくれるシステムがあるのは、この派遣会社の強みだ。トレーニングでどこを上げていけばいいか分かるし。無論、デザインのセンスはまた別の話なので、それも磨いていかないといけない。
週明けに普通にネットの求人から応募した会社から、「面接に来てもらう方向で検討しているが、手書き履歴書などを送って欲しい」と連絡があって、一昨日の晩はそれを作っていた。面接前の書類選考の段階で先に郵送で書類を提出するのは初めてだった。やっぱり手間がかかって大変だ。
自分から動いたら、見える景色も変わるはず。なんとなく過ごしがちな週末は、まずメモにやるべきことをリストアップして、考えて、外へ出よう。何かしよう。人に会おう。
職場の後輩の女の子が、昨日までの三連休を使って実家である沖縄に帰省していた。それを二週間前から知っていたので、冗談半分で「おみやげね!」と言ったら、「いいですよ、何がいいですか?」と言うので、「じゃあ・・・ハブ酒」 「本当に買ってきますよ」 「あ、いや、ウソ。あれハブが入ってるだけで普通の泡盛と同じだよね?」 「そうですね」 「それじゃ・・・ポークの缶詰1ダース」 「いいですよ(笑)」 「一缶いくら?」 「多分200円弱くらい」 「や、安いね! ・・・でも荷物になるからいいよ(ホントはとてもほしいけど)」 「分かりました」 「そうだなあ、じゃあ、三線ね!!」 「ええっ、高いからダメです」 ・・・というようなアホな会話をしたりして、でもまあ一年ぶりくらいに帰るらしいのでお土産はともかく、楽しんで来られたらいいなあと思っていた。
今日彼女が「おみやげ買ってきましたよ」というので、見たらいわゆるお菓子で、まあそれはそうだなと思っていたら、「三線買ってきましたよ」と言うではないか。「えっ、マジで?!」とビビるオレ。彼女が「これくらいの」と人差し指と親指を広げて作った大きさは5センチくらい。「・・・何それ・・・」 「置物みたいなものです(笑)」 「音鳴るの?」 「鳴りません」 「ダメじゃん・・・(笑)」
と、見せてもらったら、携帯ストラップだったのだ。「おおっ、これいいよ!」とオレ的には大コーフン(笑) ヘビ皮・黒木使用、と書かれている上に、手作りですよ、奥さん! 早速携帯に付けて見たら、結構カワイくて笑える。後輩の女の子がそれを手にとって弦をはじく。思わず「いや鳴らないから! 自分で鳴らないっていったじゃん!!」とツッコんでしまったよ(笑) いやいや、いいものを頂きました。ただ、木製だから壊れそうで。付け続けるかどうか悩むところだ。
自分にとっての「ファイナル・ファンタジー」体験は「VII」で止まっている。そこにきて、その二年後の世界を描いた映像作品「ファイナル・ファンタジーVII アドベントチルドレン」はやはりとても気になるものだった。たまたま職場の人が買ったというので借りて、見てみた。
いやこれ、凄いよ。ちゃんと映画してるもんなあ。確かにCGなんだけど、気がつくとそれが鼻につかなくなっているどころか、感情移入してしまう。凄い技術だよなあ。
アクションシーンはあちこちで言われているように、物理法則を無視したハデハデなものだけれど、オレ的にはアリ(笑) それにしても、このCGクオリティで、あのスピーディな戦闘シーンを見るだけでも価値があると思う。なびく髪、波打つ筋肉、はためく衣装、金属の質感、舞い上がる砂塵、どれをとってもリアル。
今回個人的なお気に入りになったのは、ゲームの「VII」の時には全然好きじゃなかったヴィンセント。登場シーンからしてシビれる。後は、クラウドの乗っていたバイクと、そのギミック。くっついたり離れたりして機能が増す?デカい剣。最後の必殺技ってあれゲームにああいうのあったっけ? リミットブレイク技とかで? 格好良かったなあ。
そして今回もやっぱり一番おいしいなあと思ったのは、エアリス。ああ、いいよね。エアリス。ティファよりも、ユフィよりも、エアリス。残念なのはケット・シーの活躍があまりなかったことかな。
BGMのいくつかが、ゲームの「VII」の時のBGMのアレンジだったりして、めちゃめちゃ気分が盛り上がる。
ゲーム発、ということを含めてもとても良いと思う。ぜひ映画館で見たいなあと素直に思ったよ。まあ慎重に事を運ばないと、また劇場版「ファイナル・ファンタジー」の二の舞になる可能性も否定できないけれど(笑) 劇場公開されたら行きます。
週末は「ただのいぬ。展」を見に行く前に、クリエイティブ系に特化した派遣会社に登録に行ったのだ。やはり「未経験の壁」というのは厳然としてあって、面接でも、人柄や仕事観、やってきたこと、作品を、それぞれしっかり評価してもらってはいるけれど、最後は「経験者を採る」というところで落ちてしまう。
それならまずは「経験者になってしまえ」と思った。もちろんそんなに簡単ではないのは知っているし、派遣登録の面談でも色々言われた。まあ分かっていたことなので、ヘコんだりは一切なし。そこに登録することで、仕事のチャンスはもとより、実務未経験者向けのトレーニングや、無料・有料の講習が充実しているというのも魅力だったのだ。何事もまずはやってみないと分からない。登録することで何か開けるかもしれない。
連休最後は、初めましての人に会う機会があった。お陰様でとても楽しい時間を過ごすことが出来たし、なかなか刺激にもなった。オレも頑張らないとなあという気になる。以前なら考えすぎて新しい事や場所、人に触れる機会をみすみす逃していたけれど、もったいないことをしてきたと今つくづく思うのだ。チャンスがあるならやってみよう、と思える自分が最近少しだけ好きなのだ。
そういえば先日、「北極星から十七つ先」を見に三軒茶屋のシアタートラムに行った時に、「ここってもしかしてはせがわさんの職場が運営しているのかも?」と思ったのだ。そうしたらその三日後くらいに「写真展を企画しました」というメールをはせがわさんからいただいて、やっぱりシアタートラムは、はせがさわさんの職場である「世田谷文化生活情報センター 生活工房 」(それともせたがや文化財団?)が運営しているそうな。そういうつながりが本当に面白いと感じる今日この頃。最近色んな人に会っておきたい!と思う原動力になっている。
さて、今三軒茶屋キャロットタワーの4階では「ただのいぬ。展」が開催されている。はせがわさんの職場が企画・主催している写真展で、はせがわさんのメールには「自分が今の職場で企画した展覧会の中では、最高の出来です」とあった。そんなこと言われたら、写真好きとして行かないわけにはいかない。渋谷での用事を済ませた午後6時過ぎに、会場へ向かった。
「ただのいぬ。展」の、「ただのいぬ」とは「只のいぬ」であり、「無料のいぬ」ということ。パンフレットには、「これは、飼い主から捨てられたり、迷子になって保健所などに保護、収容された犬たちの物語です。犬たちの行き先は、全国の動物愛護センターと呼ばれる施設。彼らの運命は、暗闇と光の二つの道に分かれています。でも、どちらへ行くか『ただのいぬ』には決められません」とある。
どちらへ行くかは、決められない。
そう、いぬたちには選択権はない。人間が全て握っている。会場に入ると、施設に預けられたいぬたちの姿がモノクロ写真で目に入ってくる。柵の向こうだったり、草の上だったり、子犬どうしで折り重なったり。キャプションとして添えられた詩が、見る人に単に「カワイイね」だけで終わらない何かを伝えている。写真だけでも伝わらない、詩だけでも伝わらない、それを相互に補完しているような、そんな奥行きがあった。それはなんでもないいぬたちの日常かもしれないし、この先の運命をほのめかすものかも知れない。見る人に想像を喚起する補い方。
先に進むと「光の部屋」と「暗闇の部屋」とそれぞれ指し示された部屋への分かれ道に来る。ここはぜひとも、「暗闇の部屋」から見て欲しいと思う。引き取り手のなかった犬は、致死処分される。その運命の一部。今までは透明なアクリルに入れられて掲示されていたキャプションが、何かを暗示するように錆びた鉄の額に代わって掲げられている。
キャプションにはそっけない文字がいくつか続く・・・8:55。9:03。9:05。ドリームボックス。13:48。そして、何も無い、真っ白なキャプションが続く。写真は、ぜひ自分の目で確かめて欲しい。これが現実だという重さ。真っ白なキャプションが二つならんだ最後の意味するところ。
続いて「光の部屋」へ。ここは幸運にも引き取り手の現れた犬と飼い主の写真が掲げられている。「暗闇の部屋」で我慢していた何かがカチッと音を立てて、涙腺のスイッチを押す。この明るい部屋には、先ほどの暗い部屋よりもすすり泣きの声があちこちから聞こえる。飼い主たちのうれしそうな顔と、安らいだ犬たちのたたずまい。それが先ほどまでの暗い運命とあまりにも対比をなしていて、あるいは眩しすぎて、涙が出るのだろうか。
簡単に「動物愛護」と叫ぶのは簡単かも知れない。だけれど、この写真展から得られるものはそんな単純なことではない気がする。はせがわさんも「社会的なこととしてではなく、ぜひ自分のこととして感じてほしい」と言っていたのが印象的だった。
残念なことに、会期が明日、25日までなのだ。台風が来ようが、ぜひとも足を運んで欲しいと強く思う展覧会だ。だけれど、色々今後の話しの広がりもあるようで、それにも期待したい。
最後に、上の写真とともに掲げられていた詩がとても心に刺さったので、紹介したいと思う。著作権とかに引っかかるようなら言ってください。
ふまれた草がいいました
痛いとか
悲しいとか
みじめなのではなく
ふまれなかった草と
何がちがうのか
それだけは
教えてほしいと
・・・それが「運」でしかなかったと言ってしまうには、あまりにも悲しすぎる。
今日は久しぶりに家で一日過ごす。先日のキャンプの時に使ったものを手入れしたり、部屋の片づけをしたり、ごろ寝したり、明日提出する書類を仕上げたり。
今週からまた禁コーヒーをするはずが、窓から外を眺めていたらなんだか無性に飲みたくなったので気がつけば淹れていたり。ああうまいね、コーヒー。なんでこんなにうまいのに、体に合わないんだか。神様ひどいや。
今頃はまげんとまかべさんはまた焚き火かなー。薪使い放題らしいからね、今度のところは。花魁に囲まれてなきゃいいけど(笑) 小笠原に行ってた秋本が台風のために三日繰り上げて出る船に乗って帰ってきたって連絡もあったな。電話したが、繋がらない。
・・・さて、お腹減ったよ。何か食べに行こうかなあ。
巷ではネット発の本が色々出ているけれど、どれもあまり食指が動かないというか、「ふーん」というスタンスを守ってきた。
が。
「絵日記でもかいてみようか NEW」は、絵日記界の大御所、ゆみぞうさんが描いているサイトで、もう何年も前から毎日見てきたサイト。一日一枚の日常を描いた絵日記は、ちょっとぷっと吹いたり、ほんわかした気分になったりして、思わず毎日覗いてしまう。それが10月に本になるのだっ! 大抵の書籍化には冷静だったけれど、これはぐっときたぁ。しかも有隣堂新宿マイシティ店でサイン会だって! うおぉお、これは行くしか!!
日々のネタと絵の積み重ねってすごいなあと自分のことのようにうれしく思うのだ。そして、本には本邦初公開のオットとのなれそめ話やハネムーン話まで! すっごいサービスだぁ! 特設サイトもあって、スタッフの方の日記なんかも更新しはじめているので、ぜひ。
・・・それにしても、タイトルが「奥様はマリナーゼ」って。マリナーゼって。うん、相変わらずツッコミどころ満載だ、ゆみぞうさん(笑)
>> この本が気になる方はこちらをどうぞ。
「奥さまはマリナーゼ」
連休の後半二日間で、奥多摩の青梅線川井駅そば、その名も川井キャンプ場にバイカーズで行ってきた。二日間とも天気に恵まれて、9月ももう後半だというのにじりじりと照るほどの日差し、という陽気だった。それでも日が暮れると肌寒くなるのはやはり奥多摩だからか。
さて、今回はずっと以前からやろうと言っていた、泊まるところはテントのみ、のイベントだった。そもそもの出発点はどこからだったのかは覚えてないのだけれど、オレがテントを数ヶ月前に買って一度も広げていなかったり、まかべさんも何年か前に一度使ったきりのテントを使いたい、という意向があったり、何よりもはまげんがテントと焚き火をこよなく愛しているので、やろうやろう、となったのではなかったか。
当日は特にトラブルもなく正午に青梅駅前に集合・・・のはずが、まかべさんのバイクにトラブルが。CD90はクラッチワイヤーがちょっと前に切れて、ジェンマもキャブ周りのオーバーヒートが原因と思われる故障で動かなくなってしまったそうな。どうしようもないので、まかべさんも電車で川井まで来てもらうことに。
買い出しをして一路川井キャンプ場に移動。前回の鳩ノ巣の教訓から酒も食材も控えめにしたのだ。大人になったよね、みんな(笑) バカみたいに買わなくなったよ。りりやんもいなかったしな。
キャンプ場に着いてタープを張ったり各自のテントを建てたりしていよいよキャンプ、という気分が盛り上がってくる。それにしても、今のテントはこんなに簡単に建てられるんだなーと感心しきり。生まれて初めてのマイテントもご覧のように建てることができた。はまげんがいじりたくて手伝いたそうにしていたけれど、「これはオレが一人で建てるんだぁ! 触るなぁ!」と大人げなくもしっかり自己主張(笑)
のぶとまかべさんも夕方に合流。それからあとはサンマや肉を食ったり飲んだり話しをしたりといつもの空気。辺りが暗くなってほどなくしてから山の端から満月が昇り始めた。そう、この日は仲秋の名月。雲一つない空に満月が登ると、ランタンを点けなくてもそばの人どころか、川原全体が綺麗に照らし出された。本当に明るかった。
一番上の写真は、カメラを三脚にセットして、レリーズした時にカメラがブレないようにセルフタイマーにして、シャッターを15秒間開けて撮ったもの。焚き火に照らされた人と、お日様のように光る満月、ほのかに明るくなった夜空がとても幻想的で、いい写真に仕上がった。まあ、送電線がどうしても入ってしまって正直泣きたくなったのは内緒だ(笑) 本当に、日本で風景写真を撮ろうと思うと、どこに行っても電線に悩まされる。何とかならないものだろうか。まあ、この日は月が昇りきってしまうまで待てば良かったんだけどね、昇ってしまったら川原の人と一緒に画面に収めるのは難しくなる。うーん。
次の日も特にトラブルもなく、のんびりまったり撤収して、青梅でメシを食って、それぞれの家路についたのだった。それにしても、モンキーは段々荷物が大袈裟になるよな。はまげんは大丈夫だというけれど、行きも帰りもやっぱりキャリアが折れないか心配だったよ(笑) それはさておき、今回もとても充実して楽しかった〜。テントのみならず、ランタンも、ストーブも野外初デビューを飾れたので大満足。・・・あっ、ストーブでお湯を沸かしてコーヒー!と思っていたのに、そういう日に限ってマグカップを忘れるとは・・・。まだまだキャンプ偏差値は低いようで(笑) またやろう。その前に一ノ瀬高原のレポ、待ってます。ふふ。
バイク屋に預けていたモンキーが直ったのだ。かなり早かった。部品があるかどうかだけで、作業は一日かそこらで終わるとは言っていたけれど、さすがだなあ。
おやじさんが言うには、キャブの中は真っ黒で、固形物も溜まっていてなかなかひどい状態だったらしい。「触るな危険」と書かれた、かなり強力な溶液にキャブ一式を浸して油を浮かせた後にエアで吹き飛ばし、さらに灯油と水を混ぜたもの(水を混ぜた方がよく落ちるんだって)で洗浄するとかなり綺麗になるんだとか。
ポイントも変えてもらって、しっかり6Vにもなっている。プラグも換えてもらった。もうね、アイドリングから、アクセル開けた時の吹き上がりから、全然違うのよ。ここに預けて良かった。おやじさんの技術はやっぱり確かだ。今日も工房には、知り合いが新品で買ったのに50キロも走らずに全く動かなくなったエイプをもらい受けて、そのエンジンをバラバラにして綺麗にしているところだった。へぇ〜エンジンの中ってこうなっているのか。
走ってみたら、もう加速が全然違う。久しぶりに加速の時に後ろにひっぱられる感じを味わえた。いいねえ! やっぱりこうでなくちゃね!
おやじさんは、ホンダ車だけでなく、ヤマハも、スズキもできるよ、と言っていたので、西川口駅周辺、特に西青木、中青木近辺に住んでいる方で、バイクの修理をしてくれるところを探している人はぜひ。敬意とお礼を兼ねて、お店の詳細を載せておきます。
>> ハイビート
埼玉県川口市中青木4丁目16−2 ユーハイム中青木 1F
048-252-6780
場所は多分この辺。
金曜日、昼間にりかーちんから「出張でこちらに来てます。今夜みんな誘って飲みませんか?」とメールを頂いたのだ。すぐさま携帯のアドレス帳に入っている人たちにメールを回す。
今日は約束があったので、夕方5時に仕事を上がれるようにしてあって、本当に丁度良かった。夕方の時点で何人かからレスがあり、りかーちんを囲む会の参加者もぞくぞく集まっている模様だ。夕方からみさきちと演劇を見る約束があったので、連絡係をそのださんにお願いする。
それでも、三軒茶屋に19時過ぎに行けば良いので、二時間ほど時間が空いたので、17時くらいから予定が空くと言っていたりかーちんに電話して、恵比寿で軽くお茶をすることになった。
久しぶりに会うりかーちんは相変わらず何というか、ほわ〜んとして話していると脳内でアルファ波が出そうな雰囲気だ(なんだそりゃ)。小一時間ほど話しをしてまた後で、とことに。
演劇を見終わって恵比寿に戻った時は22時過ぎ。恵比寿の居酒屋「さいき」は、いかにもそのださんチョイス、という感じのひなびた民家がそのまま居酒屋になった感じの店。その二階にはすでにりかーちんを始め、のぶ、じゃあ二、美奈ちゃん、そのださんが集まっていた。後から黒沢が合流して、かなりレアな集まりになったなあ。
で、みさきちはじゃあ二をサイバーな体にするために、医学の道に進む、ということでいいのか?(笑) しかし、じゃあ二はホントに面白いよな。よくあそこまで考えつくよ。
それにしても本当にタイミングが良かった。りかーちんと北海道に行く前のみさきちが会う事って、この先もなかなかなさそうだから。りかーちんの顔も見られたし。次はバイカーズ in 福岡、とか、総会 in 旭川、とかやらなきゃね! ぴーすけさんにもよろしく。
最後に、三軒茶屋から恵比寿の電車の中でみさきちが言った「勉強できるのが、本当に楽しみ」という言葉が印象的だった。どうしてその道に進むのかとか、そんなことはもう聞かなくてもよかったな、その言葉だけで十分だ。頑張れ。
金曜日は長くて素敵な一日だった。まずは、これから。
今回の「サシで勝負!」は、北海道に引っ越すことになったみさきち。先月飲まない?と誘ったら、以前演劇を見に行ったことのあるみさきちの友達の役者さん、山内かおるさんが三軒茶屋でまた演劇に出演するそうで、それを見に行ってから飲もう、と提案されたのだ。前回の劇はとても面白かったので、今回も期待しつつ、当日。
今回は前回見た「bird's-eye view」の劇ではなく、劇団「KAKUTA」の演目「北極星から十七つ先」という劇。みさきちによると、かおるさんは色々な劇団の演目に参加されているそう。
それにしても、前売りで指定された席に座ってビックリ。ステージの真正面で、最前列から三列目、丁度ステージと同じ高さになる席。最高の席で、みさきちと二人して「これはもしかして、わざわざこの席をかおるさんが取ってくれたのでは・・・??」と感激しきり。違ったらごめんなさい。でも本当に良い席でした。
演劇は、ほんっとうに、面白かった! ・・・300年に一度の流星群がやってくるという夏のある日。とある田舎の駅に配属された新人駅員と、駅を取り巻く人々、そこに訪れる珍客との間に起こる様々なドタバタ劇、そして少し考えさせられて、ホロリとしてしまう、そんなストーリー。
テンポのいいストーリーテリングと、立ちすぎるほど立っているキャラ作りが絶妙で、最初から最後まで全く飽きることが無く見られた。自分は笑いの沸点は低いとはいえ、最初からずうっとほとんどなんでもないシーンですら、常にニヤニヤ笑いが浮かんできて仕方なかった。爆笑もありだけれど、スポットライトが(実際にはないけれど)当たっていない人でも、視界のハジで何かしら面白いことをやっていて、ステージ全体が見逃せないのだ。これがテレビや映画と、演劇との決定的な差かもしれない。
個人的なお気に入りは、中学生男子の二人組と、最後の最後まで行く行かないで揉めていた背の高い男の人。ああ、違う、ううん、全員好きだ。全員すごくいい(笑)
かおるさんの出番は少し少なかったのだけれど、話しをぎゅっと引き締める、とても重要で良い役だった。というよりも、ドタバタ劇の後ろに常に気がつかないくらいの静かさで流れている「人と人との色んなつながり」とでも言うようなテーマを体現しているような役だった。見当違いかも知れないけれど。
写真はみさきちとかおるさん。出待ちなんて生まれて初めてしたよ〜。新鮮でした。そして、かおるさんは近くだとさらに綺麗で、そうだなあ、舞台だと大きく、存在感がありありで見えるのに、間近で見ると思ったよりも華奢な人。さすが役者さん、というところだなあ。また、何か公演があったらぜひ行きたいと思います。
朝起きたらどしゃぶりの雨だった。うわ・・・傘は持ってきてはいるけれど、船が出るか心配になってきた。窓から外を眺めていたら小一時間ほどで上がって晴れてきた。よかった。朝食後散歩していたら、船着き場に市営船と違う船が泊まっていた。よく見ると「神島−伊良湖」と書いてある。お、伊良湖行きの船はやっぱりあるのか!
当初旅の計画を立てる時に、神島行きの船には鳥羽から乗るか伊良湖から乗るか迷ったのだけれど、伊良湖港は一番近い電車の駅からかなり離れていてバスを使わなくてはならず、そのバスもどれくらいの本数あるか分からなかったのでやめたのだ。陸路で見れば鳥羽はかなり先まで行くことになるのだけれど、時間が読めるのと、18切符が鳥羽まで使えるというので鳥羽からにしたのだ。それと伊良湖の船はハイシーズンしか運航していないとどこかに書いてあったのもある。
時間を聞いてみると乗ろうと思ってた市営船とほとんど同じ時間に出る。伊良湖からもバスが1時間に一本程度なら出ているらしい。来た道を帰るのも能がないので、伊良湖経由で帰ることにしよう。一旦宿に戻り荷物をまとめて、まだ時間があるので集落を散歩。猫が山盛りいるっていうのをどこかのサイトで読んだのだけれど、結局見たのは4匹くらいだったなあ。暑かったから軒下にでも入ってだらりとしていたんだろうか。
島に来てからずっと不思議なことが一つ。日に何度か、島の放送で色んな人の名前を呼んでいるのだけれど、理由がさっぱり分からなくて、定期検診? 施設の利用順番待ち? とか色々想像を巡らせていた。もう一度船着き場を通りかかったら、最後にその謎が解けたのだ。島には郵便局はあるけれど、宅急便などの業者はもちろんいない。島に届いたそうしたものは、船着き場で広げられ、宛名を読み上げられる。で、呼ばれた人は取りに行く、ということらしいのだ。島っぽくて面白いなあ。まあ、人がいないからの苦肉の策なんだろうけれどね。
11時前に伊良湖行きの船に乗り神島を出発。船内で乗船料を払ったのだけれど、千円って高くないか?! 市営船が700円ちょっとだったのに。時間にしてみても、鳥羽からだと40分以上かかる。伊良湖はせいぜい20分。多分、市営と民間の差、なんだろうなあ。伊良湖行きの船はクルーザーだったし。港を出たらすぐに揺れ始める。20分ほどで伊良湖港に着いた。船を降りるとすぐに駐車場に向かう人が多い。釣り目的で来ている人は、近郊に住んでいて車を伊良湖に停めて、神島に渡ってキャンプをしながら釣りみたいなことをしているのかな。
伊良湖からは近鉄の三河田原駅を経由して、豊橋まで行くバスがあるそうだが、なぜか三河田原駅までのバスと、そこから新豊橋駅までの電車の切符が一緒になったものが売っていたのでそれを買ってみる。丁度いい具合に10分後にバスが出るというので乗って、主に海岸沿いの道をたどること1時間。三河田原駅に着く。そこからは電車で豊橋まで行くのだ。鳥羽経由と比べて伊良湖経由で豊橋まで行くのは、伊良湖経由の方が1500円くらい余計にお金がかかった。しかし、その分二時間も早く豊橋にたどり着くことが出来た。これは本当に時間をお金で換える「等価交換の法則」みたいな感じだ。
この旅最後の大イベントは、前日にメールで「帰りに横浜で一杯どう?」とお誘いいただいたはまげんと飲むことだったりするのだ(笑) お互いの旅の報告をしつつ、ビールを空ける。オチに困ったらはまげんなんというか、そういう旅の締めもいいよね。神島は本当に何もなくて、よい島だった。海で泳げたり、釣りをするのであれば、また違った魅力があるのかもしれない。もし行く人がいたら、ぜひそのあたりを試してみてください。釣りはアジのような魚が入れ食いっぽかったよ。さて、次はぜひとも伊豆七島の式根か神津に行きたいね。
八代神社から15分ほど歩いて着いた神島灯台は拍子抜けするほど小さな灯台。明治43年建設らしい。でも取り立てて何かがあるわけではない。高台に位置するので雲の状態が良ければ遠く伊良湖岬まで見ることが出来るだろう。10月にはサシバの渡りが観察できたりするらしい。
さらに奥の道に入る。これがまた普段は全然人も通らないだろう道で、蚊に加えて、でっかいクモがしょっちゅう道の真ん中に巣を張っているのだ。ああ、さっき八代神社であったおばあちゃんがなんで長い枝の切れ端を手に持っていたのか分かった。それでクモの巣を払いながら歩いていたんだ。タオルをふりふり、もう一方の手には、それこそいつ何時辻斬りに会うのではないかという武士のような心持ちで枝を構えつつ遊歩道を行く。
島の南東の端にあるのは、「監的哨」跡。戦時中、伊良湖岬から打ち出された試射弾の着弾点を観測したという陸軍の施設跡がある。コンクリの三階建ての建物は、廃墟となっていて、中にも簡単に入れるようになっている。屋上に上がってみると、とても眺めがいい。眺めが良すぎて足が震える。これはきっとずっと上り坂を歩いてきたからだ、と言い聞かせたけれど、屋上からすぐ下は絶壁で海までまっしぐら、な眺めと無関係ではなさそうだ。それでも林からはすこし離れていて、風の通りもいい屋上は、日差しを避けるものはないが蚊がいないので実に快適。波が砕ける様を眺めたり、鳶が飛ぶ姿をしばらく眺めて休憩。
その後は、さらに南下して神島小・中学校の校庭のそばに出て、ニワの浜のわきにある東屋でぼーっとする。台風によるうねりで多分いつもより大きな潮騒を聞きながら一休み。風と波の音が気持ちよくて10分くらいだろうか、うとうとしてしまう。それにしても、人がいない。本当にいい。
ぐるりと島を一周して集落に帰ってきたのは、午後2時前。宿に一度戻って一休みして、またぷらぷら集落を歩いて、午後3時の船で帰るという同じ宿の女の子を見送ったりして、夕方になっていった。それにしても、この集落で缶蹴りや、ケイドロ(ドロケーか?)をやったら本当に楽しいだろうなあと思う。怒られちゃうかも知れないけれど。かくれんぼはオススメできない。なぜなら、一度鬼になったら最後、絶対見つけられなくて日が暮れるまで鬼確定、だから(笑) とにかくこの集落の入り組みよう、斜面にひしめき合うように立ち並ぶ様は一見の価値あり、だ。それと、ここは斜面にたくさんの建物が建っているので、なんとかという条例で、鳥羽市長の許可無く木を抜いたり、穴を掘ったりしてはいけないそうだ。そんなことしたらたぶん周りの家が傾くんだろうね。
高校の時の友達、秋本に先月会った時に、小笠原行きを大プッシュして、行く気にさせたのだけれど、今日が出港日。本人も最初は「考えておくよ〜」とか「船に弱くて、船酔いが恐いよ〜」とか言っていたのだけれど、行くとハラを決めて、出港の日が近づいて来るに従ってどんどんテンションが上がってきていたみたいなのだ。
そういうのを見ていると、小笠原へ初めて一人で行った時の出発前や、どんな旅に出る時でも感じる、ある種の「トラベル・ブルー」のようなものを思い出して面白いなあと感じる。やっぱり知らない土地に行くのは不安で、ちょっと理由を見つけて他の場所にしようとか予定そのものを先送りにしてしまいそうになるけれど、行ったらそんなことを考えていたなんて全く忘れてしまうのだ。それが秋本にも同じように起きているようで、見ていてやたらとシンパシーを感じてしまう。
「朝早かったし、ラッシュにもまれて眠いんだけど、テンションだけはやたらと高い」と、見送りに行った時に彼は言っていた。そうなんだよねえ。だって船で25時間先にあるものは、きっとなかなか出来ない体験をさせてくれる島だと思うのだ。自分もあそこに行って、その後の人生がかなり変わったと思う。そんな自分にとって大切な島に友達がいくことになるなんて、素敵なことだよなあ。今頃、太平洋のど真ん中、黒潮の真上かな。
そうそう、今日は仕事でも小笠原の写真をたくさん撮ってきていた人がいて(二、三カット見れば小笠原だと分かる自信はある)、誰だろうと思って名前を見たら、以前新宿のペンタックスのギャラリーで小笠原の写真展をして、その後島で会って話しをさせてもらった人だった。もう何年も経っているから自分のことなど覚えていないだろうけれど、まだ好きな小笠原の写真を撮り続けていたんだなあとうれしくなった。それにしても、やっぱり空と海が綺麗だ。溜息が出た。
今日は、何かと小笠原のことを思い出す、そんな一日だった。そろそろおいで、と言われているのだろうか。
次の日は朝宿を出る前に、もう一人の宿泊客の人と話す機会があった。昨日夕日を見るのに突堤でぼーっとしていた時に、一人で一眼レフを首から二台もぶら下げている女の子がいるなあ、と思っていたら、その子が同じ宿だったのだ。ちょこっと話しをしたところによると昼はデザイン事務所で働きながら、夜は写真の専門学校に行っているらしい。すごいなあ。何よりカワイイ(おい)。
午前中はいよいよ島を一周してみようと思い、八代神社を起点に出発する。いよいよ、と気合い入れるほどのものじゃないらしく、ゆっくり歩いて2時間程度で一周できてしまうらしい。神島の周囲は3.9キロ、面積は0.76平方キロだからやっぱり小さい。
集落に残る昭和初期の時計台のところでカップルの写真を撮ってあげたりして、八代神社までの階段を登る・・・と行きたいところだが、入り組んだ道で相変わらず現在位置が把握できない。ふらふらあっちこっちに行ってようやく八代神社の前の長い階段に着く。脇道からカゴを背負ったおばあちゃんが出てきて、「灯台行くの〜? 蚊がえらい(すごい)よ」と教えてくれる。
八代神社で取りあえず旅の無事を祈り、裏手の道に回って島の東側に出る上り坂を歩く。まずは伊勢湾の伊良湖水道を望む神島灯台を目指す。勇んで歩き始めたのもつかの間、エサキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!とばかりに蚊の熱烈歓迎を受ける。以前にもそういえば佐久島で似たような目にあったのをすっかり忘れていた。こういう林の中の林道を行く時は、ジーパンかそれに準ずる長いズボンを履いてこないと大変な目に遭うと。結局島を離れるまでに足首周りを中心にたぶん15カ所ほど刺されることになる。とほほ〜。そして、虫さされの薬と、虫除けのスプレーなど持っていなかったと言うことは言うまでもない。とほほほ〜。
仕方ないので持ってるタオルをぶんぶん振り回しながら歩く。途中何度か左手の木立が途切れて眼下に海を一望できる。蝉が鳴いて、トンボが目の前を行き交い、人気のない道を暑い中歩くこのシチュエーションは、10年ほど前に小笠原に行き、母島の北港まで歩いた時になんだか似ていて、初めての一人旅を思い出してなんだか楽しくも切ない気分になる。
神島紀行の途中ですが、バイクでちょっといたたまれない出来事がありまして。昨日預けたバイク屋から電話があって、「ちょっと話しがあるので朝寄って欲しい」と言われて、事はそんなに簡単に済みそうもないことを覚悟して行った今日。
まず開口一番おやじさんが言うには、「これ、全部が全部12V化されてないね。ハーネスとかレギュレータとかバルブとかバッテリーを換えても、肝心のエンジンの中のダイナモが換わってない。だからいくら走ったところで6Vしか発電しないわけよ。バッテリーの充電量がすぐに減っていっちゃうわけ」
・・・え? ダイナモ(発電機)も交換するものなのか・・・? とここで初めて学習する。「どこの店でやったか知らないけれど、こんなやり方は考えられない」とおやじさん。マジですか。レギュレータもなんだかパンク寸前状態らしい。だからバルブがパンパン切れるのか。
エンジンがかからない・かかっても吹き上がらない症状は、経年劣化によるエンジン内のポイントがすり減ってしまっていたため。ポイントが減っていると発火しないので、ようは燃焼しないのでかぶったようになっていたというわけ。これは納得。すでにポイントは交換されていて、エンジンは一発始動。表向きはかなり調子がいい。
「キャブも詰まり気味だね。しばらく乗らない期間が無かった?」と言われてただうなずくしかない。さらには、「エンジンの中のシールがもうダメになっていて、あちこちからオイルが漏れているんだよね。このままにしておいたら焼け付く可能性もあるね」。・・・ああ、確かにあちこちから何やら油が漏れているなあと思っていたのだけれど、これが一番オオゴトかも。
さて、結局話しとしては、「12Vを6Vに戻す」。ダイナモを12Vにするよりもバッテリーやウインカーリレー、レギュレータを戻した方が安く済むし、12V化しても今のところ目立った利点が感じられなかったから。「キャブをオーバーホールしてもらう」、それとすでに済んでいるけれど、「ポイントの交換」。この三点をお願いした。これだけで多分3万ぐらいかかりそうな感じだ。
「エンジン内のシールの交換」は、手間がかかるので、ヘタしたらそれだけで3万かかるらしい。おやじさんも気を遣ってくれて「予算もあるだろうから、これは後でもいいよ。オイル量だけ気をつけておけばしばらくは大丈夫だし」と言ってくれた。
しかしあれだ、三年くらい前に12V化した時に一度授業料を払っているのだけれど、今回はさらに授業料(再履修)みたいなものだ。ここで学んだのは電装系はやっぱり難しい、ということと、大手バイク用品チェーンのピットには今後決してバイクを預けない、ということ。ダイナモを交換しないと本当に12V化したことにならない、というのは知っていたのだろうか。文句を言おうにももう店がないのが口惜しい。南海部品川口店め・・・。
やっぱり安いからと言って大手のショップに預けるより、ホンダならウイングの看板を出しているところ、ヤマハならYSP、そういった街のバイク屋の方が安心できるのではないかと感じた今日の出来事だった。
宿は民宿「喜代恵」。本当に誰かの家に泊まりに来たかのような普通の古い民家で、通された部屋がなぜか十畳ほどもある。もしかして相部屋・・・?と思ったけれど、そうではないみたい。客は自分の他にもう一人いるだけみたいだ。心配していたクーラーもちゃんとある。
一休みして散歩に出かける。集落の中をさらに歩いて、集落の真ん中、214段の長い階段の上にひっそりとたたずむ八代(やつしろ)神社に行ってみる。海の神様「綿津見命(わだつみのみこと)」を祀っている神社だ。この階段の途中、後ろを振り返ると海が見えてとても綺麗。ところで、個人的にはお寺より神社の方が好きだ。日本古来の心の拠り所だし、ちょっと前までの日本人全ての生活に密着していたのは神社だったからだ。
遙か昔から、採集や農業や漁業などと言った生活の基盤に対する感謝の念が、神社という形で連綿と続いてきた。特に、こういう小さな村の中にある神社というのは、今でも村の人によって、村の人のためだけに、神様が祀られている。そこでの祭りは観光化されたものとは違って(御輿担ぎに参加したことのある三○祭は最悪だった)、本当の意味での奉り(まつり)が今もある。自分にとっては、壮麗な寺よりも、なんでもない鳥居のほうが遙かに魅力的だ。
八代神社に行った後はどこをどう通ったのか島の西側に出たのでそのまま道なりに南下して、椎名誠があやしい探検隊シリーズ第一弾「わしらは怪しい探検隊」の栄えある第一話の舞台となった、ここ神島の「古里の浜」に降りてみようと思ったのだけれど、道路から浜に出る道がそれはもう草ぼうぼうでとてもじゃないけれど行けなかったので、さらに先に進んで「祝いが浜」あたりでぼーっとしてみた。釣りをしている人たちがいるけれど、泳いでいる人は皆無。そりゃそうだ。台風が近づいているので伊勢湾の入り口に位置するこの島の周囲はすでにうねりが出始めていて、波がざぶざぶ押し寄せてくる。
夕方集落に帰って、港の一番外側の突堤に足を伸ばす。釣りをしている人がここにもたくさんいる。テントを張っている人もちらほら。夕日はあまり焼けなかったけれど、のんびり眺めるなんて久しぶりなのでとても満足だった。
宿に帰って風呂に入って、部屋に戻ったらなかなか豪勢な夕飯が用意されていた。さすが漁労の町、というところか。カサゴの煮付けや、サザエの壺焼き、アワビの刺身などなど。なによりうれしかったのは、身だけで赤ちゃんのこぶしほどもある大きな生の岩ガキ! ほんのり潮の香りと、濃厚なミルクの味で大満足!
・・・初日からなかなか濃い一日だった。
前回の一人旅は前の仕事を辞めた時に行った小笠原から数えてざっと7年。それからもあちこち行ってはいるけれど、友達とだったり彼女とだったりして、一人で、というのは本当に久しぶり。やっぱり自分で何もかも考えて行動して、誰にも何も言われない、自分のペースで動けるっていい。
そんなわけで、去る9月の2、3、4日の三日間で鳥羽の神島に行ってきた。まあ、どうということもない旅ではあるけれど、自分のために記録として残しておこうかと。今回はせっかくちゃんとしたデジカメで撮ったので、いつもよりちょっと大きめの写真でお届け。
初日は朝4時前に起床。4時半頃の始発に乗る。何か忘れ物があったような・・・と思って気が付いたのが、携帯の充電器! 今まで旅に出る時に忘れたことがないのに、なぜに今回に限って・・・。ただでさえ電池がヘタっていてすぐ切れてしまうのに。ま、誰からもかかってこないがね。だけれど携帯版乗換案内が使えなくなるのは何かあった時に困る。
東京で東海道線に乗り、そのままひたすらに西進。静岡、浜松、豊橋で乗り換えて、名古屋まで来た時はすでに11時過ぎ。そこから「快速みえ」に乗り、鳥羽までさらに2時間弱。電車に乗っていること自体は良かったのだけれど、とにかくクーラーが効きすぎて寒かった。
鳥羽に着いてすぐ近くの市営定期船乗り場に行く。30分ほど待って菅島経由神島行きの船がでる。お客はどうも島の人たちが多そう。女子高生なんてデッキでお弁当を広げている。微笑ましいな。菅島で結構人が降りると今まで人で溢れていたデッキは自分の他に一人がいるだけに。いよいよ島旅、という気がしてきて楽しくなってくる。
菅島と答志島の間の水路を抜けるととたんに船が揺れ始める。いいぞいいぞ。旅っぽい。時間にして40分ちょっとだろうか、神島に到着した。最初の印象は小さな港町。港からメインストリート(と呼んでいいのかどうか、この小ささは)に入り、宿への道を探す・・・が、地図に書いてある道はどれもこれも普通の感覚で言うなら「人の家の軒先」を通るような道ばかり。びっくりするくらい狭い。山の斜面にへばりつくように集落があるので、坂や階段も多い。そして入り組んでいる。
宿の正確な場所を押さえてこなかったので、歩き始めて5分で降参。路地の角で網の手入れをしているお年寄りに聞いてみる。お陰様ですぐに分かったけれど、どこを歩いていいのか、これは人の家の敷地じゃないのか、その辺の判断が実にしにくい、でも面白い集落なのだ。路地を通るたびに家の中の会話やテレビの音が聞こえてきたり、軒先に漁に使う道具が干してあったりする。
実家から梨が届いた。毎年送ってくれるのだけれど、さすがに一人では持て余すので、今年は早めに手を打つことにして、まとまった数をご近所のきみかにお裾分けすることにしようと思ったのだ。
きみかに連絡して、午後2時過ぎにモンキーで家を出たら、やばいかなあと思った空模様は予感通り土砂降りの雨を降らせ始めた。どうしようもなくなり途中で雨宿り。小降りになったので走り始めたら、今度はアクセルを開けたらかぶったようになりエンジンの回転が上がらない。とうとういくらキックしてもエンジンそのものがかからなくなってしまった(T_T)
自宅に帰るにも、きみかの家へ行くにも、歩きはちょっと骨の折れる場所で、しかも雨。こんな時は・・・伝家の宝刀「CFカード ルート2000」の出番だ! 自分で使うの初めて〜。ちょっとワクワクする。
電話をしたら、カード番号とバイクのナンバーを聞かれ、折り返しレッカーの到着予定時刻を連絡してくれるという。待つこと5分。30分くらいできてくれるらしい。おお、存外に早いね。10キロまでの距離は無料、それ以降は1キロごとに525円かかるそうだ。ここからはもちろん10キロ圏内。近場で良かった。
来てくれたのは越谷の自動車業者の方。長渕剛をちょっと甘めにした感じのお兄さん。「吊ったままで運びますので」と言われてみていたら、後ろのクレーン部分に吊して下を固定したまま運ぶんだそうだ。「モンキーとかなら楽ですけどね、でかいアメリカンとかだとまいっちゃいますよ」と言ってた。そりゃそうだ。基本的にこの車両は車を引っ張るレッカーのようで、バイク専用ってわけではない。
自宅近くにあるいつものバイク屋に持って行ってもらうことにする。助手席に乗って色々話しを聞いてみると、この近辺だけでなく全国に行っているらしい。新潟まで雪道を走って事故車を取りに行ったこともあるそうだ。行きは高速だけれど、帰りは車を引っ張っているから下の道で延々18時間もかけて帰ってきたのだそう。
「よく車を引っ張るだけでしょ、って思われるんですけどね、事故現場とかに行くことがよくあってキツいですよ」とお兄さん。現場でまだ遺体が残っている状態で車を動かさなければいけない状態だとかはしょっちゅうあるんだそうだ。「練炭自殺とかはイヤですね。はねられたり、激突して、なんだかもうよくわからないような状態の方がまだいいんですよ。練炭の方なんかは表情までわかるじゃないですか。キツいですよ〜」・・・うわ、めちゃめちゃリアルだ。
「遺体を乗せたままの車を警察まで引っ張ったこともありますね。夜中で、運転しているのは自分だけ。ミラーを見ると目が合うんですよ」・・・こ、こえええぇえ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
いやあ、自分もこの話しを聞くまでレッカーは引っ張るだけ、と思っていたけれど、車社会と人間模様の裏側、みたいな深い仕事だということに気がついた。「結構面白いし、好きですよ」と言っていたお兄さんが印象的だった。もしかしたらと思い、「良かったら梨、食べます? 友達のところまで持って行くつもりでバイクに乗ってたんですけど今日はこんなだから行けないし」と聞いたら「えっ、いいんですか?! 梨めちゃめちゃ好きなんですよ〜!」と喜んでくれた。こんな面白い話しで梨三つなら安いものだ。あ、きみかに上げる分はまだまだあるよ〜。どうしよう?
さて、いつものバイク屋に着いて、モンキーを降ろしておやじさんと少し話しをして、後はおまかせすることに。気になっていた整流器周りも見てもらうことにした。まあ、びしょ濡れになったけれど、割と面白かったのでよしとしよう。うん。
さて、以前ここで書いたことのある「すごい結果を出した人」はみさきちでした。普通に時間のある受験生ですら、勉強してもそうは入ることの出来ない医学部に入れるって言うだけですごいし、その原動力が一体どこから来ているのかちょっと知りたい。その秘密の隠された脳を開けて見てみたいのでぜひ脳外科に進んでください。うそ(笑)。自分で自分は開けて見せられないし!
金曜はみさきちの送別会。やっぱり親しくしている人が遠くに行ってしまうのは寂しいけれど、向こうへ行くことになる本人はもっと寂しいだろうなあと思う。そうはいっても昔と違ってネットもあるし、携帯もあるし、連絡をとろうと思えばいくらでも連絡できる便利な世の中。こちらからもこまめに連絡をしたいと思いますので、よろしく。試験の時ははずしますから(笑)
写真は49年会チョイスのみんなからのプレゼント、ということで、「現役に負けるな! 大人のコスメセット」だそうで。アンチエイジングなんて言葉、リアルで初めて聞いたよ(笑) お肌もそうだけれど、勉強でも負けるな! 応援してるぞ〜(>_<)b
9月7日のアップルの発表によると、iPod mini に代わる機種として「iPod nano」が発売された。前日からどんな新製品が出るかワクワクしながら今朝サイトを見たら、「あれ、見た目フツーのiPodじゃん」と思ったのもつかの間、「うわっ、すっげー薄っ! そして小さっ!」なヤツだったのだ。
ストレージはハードディスクからフラッシュメモリになり、大きさは縦90、横40ミリ。薄さは実に6.9ミリ。薄いのにちゃんとしたクリックホイールと、ナマイキにもカラー液晶が搭載されている。容量は2Gと4G。全世界で即日販売開始、とのアナウンスを受けて、休み時間に行ってきましたApple Store Ginza!
いやー、本当に薄い。そして小さい。それなのにちゃんと音がするんだよなー。不思議だ。小さいのにちゃんとiPod。その質感がうれしい。ほ、欲しい・・・。
じいっと手に取ってみていたらこんな妄想が頭をよぎった。
オレ 「どーもどーもはじめまして、私こういう者です」と名刺入れから名刺をだしたはずが・・・なぜかiPod nanoが。
相手 「あれ、これは、iPod、なの?」
オレ 「はい、iPod nano、です」
・・・おあとがよろしいようで。
神島紀行をやる前に。日々の出来事もたまっているので小出しにしてみる。
今日は・・・内定出たーっ。もう出たっ。昨日の今日で。
だけれど、その会社には行かない。面接をしてくれた社長も、途中から質問を聞いてくれた同じ部署で働くことになる女性も、とても気さくで良い方たちだったし、ときおり壁越しに聞こえてくる活気ある話し声や笑い声から良い職場環境なんだなと想像できたし、将来的にもなかなか面白そうな会社ではあったのだけれど、いかんせん、話しを聞けば聞くほど、自分のやりたい仕事とかなり開きがあることがわかったのですぐ決断して断りのお返事をした。
この会社はデザイン会社ではなくて、ネットショップへの卸をするという結構特殊な会社。楽○なんかの商品ページの制作を主にしてほしいということだったのだけれど、そういうのを見たことある人は分かると思うけれど、あれ、安っぽいチラシ広告みたいだと思わないかな。でも驚いたのはそれはわざとそうしているらしく、そうした方が実際モノは売れるらしい。
よく人に言われるのが「どこかに潜り込んで」ということなのだけれど、この会社に潜り込んだところで、2、3年後に、向上させたWebのスキルを持って他へ行けるかというと多分無理だろうと思ったのだ。なぜならWeb制作できる人が一人だけいる(基本は外注らしい)と言われて面接の時に話しを聞いた女性が「Dreamweaverって?」と言っていたし、Illustratorで作ってそれを直接画像として切り出してWebページを作っている、ということも言っていたので、技術的に得るものがないだろうと思ったのだ。
職場や就労条件の善し悪しで「就社」するつもりはなくて、多少きつくても確かな技術が身に付くところで働きたい、というのが基本的な考え方。
・・・まあ、そうはいっても社長も明るくて、確固たる目標を語ってくれて、正直心がかなり動いたし、「他にも面接する人がいるから返事は金曜日以降」と言っていたのにこの早さで返事をくれるのだから期待されているのかもと思った。だけれど、迷ったら「結局自分はどこから出発して、何を目指していたのか」と思いかえすことでやりたいことをはっきりさせて、心を決めた。間違った選択なんて無いと思う。もし仮にその会社に入ったとしても得るものはあったと思うし、さらに就職活動を続けることでも得るものはあると思う。
こちらが差し出したものを受け取ってもらえないこと。向こうが差し伸べてくれた手をつかまないこと。その両方に価値と意味を見いだして頑張っていきたいと思うのだ。
明日はいよいよ神島行きなのだ。まあ、宿だけ決めて、ぷらっと行ってぷらっと帰ってくる、そんな旅。気負いも何もない。お金をかけずに行くので(というかお金がないので)18切符を使っていくのだけれど、これってまさに「等価交換の法則」みたいだ。
時間が欲しければお金を払って速い移動手段で、なければその分時間を払って安くあげる。わかりやすいなあ。現代生活において、「お金を払う」という行為そのものが、「時間を得る」ということとある部分で同義になっていると感じる。移動手段もそうだし、食事にしても作れば安く済むけれど、面倒なのでお金を払って買って手短に済ます。
たまにはスローライフしてもいいかな、というぐらいの心づもりで行ってきます。写真は三島由紀夫の「潮騒」。舞台の島の名前こそ違うけれど、描写は全く神島そのものだというので買って読んでいる。今日一日で半分。明日の移動中に残りを。実際の島を見るのが楽しみになってきた。