2005年09月15日

小笠原の風

akimoto_ogamaru.jpg高校の時の友達、秋本に先月会った時に、小笠原行きを大プッシュして、行く気にさせたのだけれど、今日が出港日。本人も最初は「考えておくよ〜」とか「船に弱くて、船酔いが恐いよ〜」とか言っていたのだけれど、行くとハラを決めて、出港の日が近づいて来るに従ってどんどんテンションが上がってきていたみたいなのだ。

そういうのを見ていると、小笠原へ初めて一人で行った時の出発前や、どんな旅に出る時でも感じる、ある種の「トラベル・ブルー」のようなものを思い出して面白いなあと感じる。やっぱり知らない土地に行くのは不安で、ちょっと理由を見つけて他の場所にしようとか予定そのものを先送りにしてしまいそうになるけれど、行ったらそんなことを考えていたなんて全く忘れてしまうのだ。それが秋本にも同じように起きているようで、見ていてやたらとシンパシーを感じてしまう。

「朝早かったし、ラッシュにもまれて眠いんだけど、テンションだけはやたらと高い」と、見送りに行った時に彼は言っていた。そうなんだよねえ。だって船で25時間先にあるものは、きっとなかなか出来ない体験をさせてくれる島だと思うのだ。自分もあそこに行って、その後の人生がかなり変わったと思う。そんな自分にとって大切な島に友達がいくことになるなんて、素敵なことだよなあ。今頃、太平洋のど真ん中、黒潮の真上かな。

そうそう、今日は仕事でも小笠原の写真をたくさん撮ってきていた人がいて(二、三カット見れば小笠原だと分かる自信はある)、誰だろうと思って名前を見たら、以前新宿のペンタックスのギャラリーで小笠原の写真展をして、その後島で会って話しをさせてもらった人だった。もう何年も経っているから自分のことなど覚えていないだろうけれど、まだ好きな小笠原の写真を撮り続けていたんだなあとうれしくなった。それにしても、やっぱり空と海が綺麗だ。溜息が出た。

今日は、何かと小笠原のことを思い出す、そんな一日だった。そろそろおいで、と言われているのだろうか。

投稿者 いづやん : 2005年09月15日 23:50 | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?






Trackback