週末は、という出だしが最近多い気がするのだけれど、週末は、で始まるのである。4月7、8日の週末、だけれど。遅くなった。すまん。仕事落ち着いたとか単なる錯覚でした。
で、その週末は久々のバイカーズだった。先日アキバではまげんと飲んでた時にその場で日にちを突発的に決めて皆に連絡した後、場所も独断的に決めては事後承諾のような形をとった。毎回おんなじ思いをするのだけれど、今回も直前までどれだけ人が集まるのかちょっと分からないバイカーズならではとなった展開だった。でも、フタを開けてみれば、当日参加決定が二人いたりして、実際には8人の参加になった。久々じゃない? こんなに大勢集まるの! しかもバイクがないマッキー以外は全員バイクだって! すげえ!
メンツは、以下の通り。のぶ、じゃあ二、はまげん、にの、まかべさん、そのださん、まっきー、オレ。場所は奥多摩駅からすぐの氷川キャンプ場。ネットで見る限り設備の整ったキャンプ場っぽかったので決めたのだ。みんな寄る年波でテント泊が結構堪えると思ったし、設備のない風情を楽しむ余裕もないと思ったから。
当日うちからは外環に乗って関越の所沢インターで降りれば、集合場所の青梅駅は実はすぐなんじゃないかと思っていたけれど、降りてからが試練だった。行く道行く道混んでてクラッチを握る手も震える始末ですよ。
「やべえ集合時間をがっつり過ぎてる!」と思ってたどり着いた青梅駅には果たして今やバイカーズの一着野郎の地位をほしいままにしているじゃあ二が一人でいつものミスドで待っていた。え、一人?(笑)
当日「行ける。現地に向かいます。」という連絡が二人、野暮用で出発が遅れるが一人、仕事で徹夜明けで遅れますが一人、キャンプ道具が全て入ったザックが3時間探してもないので遅れます(おいw)、などなど。
結局1時半ごろまで青梅駅で待機していたらにのが合流。取りあえず他には来なさそうなので、三人で一路奥多摩駅に向かう。途中腹が減ったので釜飯屋に入ったのだけれど、高い! 1600円とかありえねえ! でも通された座敷で釜飯を食っていたら、ヘンな宗教だか常人には見えない何かが見えているだかのおばさんがやってきて、辺りをお祓いしはじめたり、何やら朗々たる大音声でオペラを歌い始めたりして、笑いをこらえるのにヒジョーに苦労したというアトラクション付きだったので良しとした。
釜飯屋でのぶが追いついてきて、4人になった一行は奥多摩駅を目指して走るのだった。また続き物なので、続く。あ、今回写真は必ずしも時系列に沿ってません。一枚目は二日目の朝に撮ったもの。なんだか思い思いのカッコで写っているのだけれど、空気感というか雰囲気がすごく好きな一枚。もっと手前に誰か一人いたらもっと面白かったなあ。
県道93号をのんびり東に走ると、山を抜けたところは久留里の町。駅前で休憩してたら、VFRが目の前に停まった。おおう、やっぱりかっこいいな。乗ってる人に挨拶したら都内からわざわざ久留里駅前のタイ料理屋に来たのだとか。それもちょくちょく来てるらしい。
少し休憩して久留里の町を後にして、さらに東に向かう。ツーリングマップルに眺めが良いと書かれている林道を走るつもりだった。だが、何度かそれらしいところを往復しても見つけられなかった。同じ道を行ったり来たりすること20分。ようやく道を見つける。
農家の私道を通るような道で、さらに山の上に続いている。と、見つけたのもつかの間「車両通行止め」のバリケードが。でも右側が通れるようになっているので、当然のように先に進むわけだ。車一台がやっと通れるかどうかの道で、左は谷になっておりなかなかに眺めがいい。通れないと言っても多分落石くらいだろうと思っていたら。
道がありませんでした・・・(ノ∀`) 向こう10メートルくらいにわたって、道がごっそり崩落していた。いやあびっくりすると同時に笑った〜。こんなことも旅の醍醐味だよ。しっかしまいったなーって半笑いで道を見ていたら、後ろからバイクが二台やってきた。一台はオフ車で後ろに奥さんとおぼしき人を乗せている。もう一台はバンバン200。
オフ車のおじさんは崩落した道を見るなり「あーなくなっちゃってますねえ。でも大丈夫そうだ。じゃ、わたしらは行きますから」って、奥さん降ろして山側に残った幅1メートルくらいの土砂の上をひょいひょい走っていったよ・・・すげえΣ(゚Д゚) すごい手慣れる風だった。
渡り終わったおじさんは歩いてこっちにやってきて「渡ります? 前からひっぱりましょうか?」とかいうではないか。いやいや、オフ車より全然重いし! こんな軟らかい土の上、しかも右手はすぐ谷なんてところ走れないって!(笑) 丁重にお断りした。先を急ぐ旅じゃないしね。
バンバン200の若いお兄さんは10分ほど考えた後「行きます!」と言って、おっかなびっくり向こう岸まで乗っていった。
さて、オレはと言えば、元来た道を引き返して別のルートから長狭へ抜けて、大好きな笠森観音の岩の上に立っているお堂を見て、日が暮れるころ出発。しっかり渋滞に巻き込まれて長い長いツーリングの旅を締めくくったのだった。いやホント、二日くらい旅に出てる気分だった。そしてすんごい楽しかった〜。
早朝ツーリングでご一緒させていただいた方々とお台場で別れて、一路アクアラインへ。
途中、アクアラインのトンネル内を走っている時に給油警告灯が点いてヒヤヒヤしたけれど、無事木更津に到着。海ほたると、それに続く海上の道路に期待して行ったのだけれど、思ったほどでもなかった。海の上がガスっていて視界が開けず爽快感がなかったからだろう。
バイクに乗っていてつくづく思うのは、「ホントに自由だな」ということ。なんだか青クサい感じがしてならいのだけれど、例えば写真のような山の中の細い道をほぼ方向感覚を失って彷徨っている時なんか、どこまでも行けるし引き返すのも簡単だし、でもどんどん先に行くぞ、という放浪癖を助長する自由さがたまらなくいい。
ま、実際迷っていたんだけれどもね。木更津から君津、市原の山の中へはいる細い道を見つけてとにかく行ってみようと思ったのはよいけれど、道はどんどんわかれていくし、車一台通るのがやっとの道の両脇は、不法投棄の山だったりして、少し怖いしで、結局この道どこに通じてるの? そもそもどっかに通じてるの? という疑心暗鬼も起こってくる。でも、それこそ旅の醍醐味だなあとうれしくて仕方なかった。
結局君津の山を一つ越えて久留里へ抜ける県道93号に出られた。ここは一つ久留里を目指して気の向くまま、風の吹くままに走るのだ。あちこちに桜が咲いて菜の花も至る所にあり、房総の春も満開だなあと鼻歌交じりにバイクを走らす。車も全然走ってない。房総の道はやっぱり楽しいよ。
と、終わりも見えないまま、さらに続く。
四谷駅のホームで桜を見た後は駅から出て、歩いて赤坂見附まで行きながら桜を見ることに。途中、花見の場所取りに「6ヵ国協議会場」とかいうナイスネーミングな立て札をしてるのを見て笑ったり。
そうしているうちになぜだかホテルニューオータニの敷地内の庭園を突っ切ることになり、でも突っ切れずにそのままホテルの建物の中に入り、ようやくのことで赤坂見附のそばに出た。いやもう、ライディングジャケットとかメットを持った集団がぞろぞろと、朝ののどかな空気を醸し出しているハイソなホテル内を練り歩く様はなかなかにシュールだった(笑)
そのまま再び地下鉄に乗って日比谷公園に戻り、お次は芝の増上寺へ。増上寺、東京タワー、桜、というなんともゼイタク?な組み合わせ。
この時点で9時を回っていたので一度解散にして、何か食べる人は再び集合場所のお台場に移動した。ファミレスで軽く食べて色々話を聞かせてもらったけれど、ホントにツワモノ揃いな集まりだなあ。九州に一泊二日で行って帰ってくるとか、フツーじゃない(笑) でも朝早く集まって人が動き出す前に解散、っていいねえ。一人じゃなかなかしないけれど、それが人との約束ならこうやって起きられるのだから。もうこの時点で一日遊んだ気分になっていたし、時間はまだお昼まで大分ある。すごく得した気分。次もぜひツーリング企画があれば参加させてもらいたい。
さて、他の人はこの後、すぐそばのビッグサイトでモーターサイクルショーを見るとのことだったけれど、晴れてるし時間もまだたっぷりあるしで、オレはもうひとっ走り。すぐ近くから首都高に乗り、アクアラインを抜けて房総の春を堪能しに行くのだ。
どういうわけか、さらにだらだらと続く。
九段下を出た後は、青山霊園へと向かった。実は、都内近郊に住んでいて、青山霊園に来たのは初めてなのだ。霊園内を走る石畳の道は、両脇を桜の木に囲まれてさながらピンクのトンネルのよう。その中をバイクでのんびりと走り抜ける。いやー、霊園の中というのを忘れそうだ。
いくつか霊園の中を抜ける道を走った後、バイクを停めて今度は歩きで霊園散策。あちこちに桜が咲いているけれど、やっぱり墓地。心の中で「お、おじゃましま〜す」とつぶやいて歩く。いえ、小心者ですから(笑) ・・・そんなことを考えていたら、驚愕の光景が。
なんか、霊園内で花見してる人たちがいるんですがΣ(゚Д゚) こんな朝っぱらから。と、周りを見たら場所取りのブルーシート敷いてあるし!ΣΣ(゚Д゚) へぇえ、いいんだ、ここ。花見しても。仏さんも一緒に混じったりしないのかねえ。
青山霊園の後は、ちょっと戻って日比谷公園へ。休日の昼間ともなると野音の前の噴水広場は人がたくさんいるところだけれど、まだ7時過ぎ。人影もまばら。園内の桜を見た後は、どういうわけか地下鉄丸ノ内線霞ヶ関駅へ・・・。なぜ地下鉄???
正解は、四谷駅の最後尾のホームに立たないと見られない桜を見に行くため。丸ノ内線の6両目の、さらに進行方向右側の車両中央付近の座席に座ると、車窓の目の前に桜が広がると教えられた。座っていたら地下を抜けた車両が四谷のホームにさしかかり、外に出ると同時に桜のスクリーンが広がった。おお、すごい。
ここで全員四谷のホームにおり、ホーム越しにそばに咲く桜を眺めたり、四谷駅にいるんだからと駅名のボードの前で集合写真を撮ったりして周囲のお客の、あからさまな不審者を見る視線を浴びたりしていた。
以下、だらだらと続く。
日曜は、mixiで見つけて入ったばかりのライダーのコミュニティのツーリングに参加してきた。色々バイクのコミュニティに入っているけれど、ここほどちょくちょくツーリングの企画をしているところは他になかったので、うれしくて即入会。そうしたら丁度良い具合に近所でのツーリング企画があるというので参加させてもらったのだ。
その名も「早朝ツーリング さくらの会」。朝早く集まって都内の桜を堪能しよう、という企画だそうだ。毎回結構朝早く集合して走り、世間が動き出す前に解散、ということをやっているみたいで、確かに車通りも少ないし、時間も有効に使えていいなーと思う。朝起きられれば、だけれど(笑)
この日は朝の5時にお台場のコンビニ前に集合。前日多少早く寝たつもりでも出発前にどたばたして、バイクを走らせ始めたのが午前4時35分。まずい。それでも首都高川口線をぶっ飛ばしたので、5時5分に着いた。途中、清新町のインターを過ぎた辺りで急激に湿度が上昇、気温も上がってメットのシールドもバイクのミラーも曇って大変だった。夜半に雨が降ったみたいだ。まあ、でもまだ夜の明け切らない高速を気温の変化を感じながら走り抜ける、というのはバイクならでは。乗っててよかったと思う瞬間でもある。
コンビニにはすでに7、8人集合していて、オレ一番最後。とほほ。軽く自己紹介をして、管理人のりぽーたーさんの先導で、一路皇居のお堀を目指す。バイクの種類も多彩で、CB1300だとか、Buellとか、ZRX1200、KTM、VTR250やCB400SFもあったりと楽しい。
休日とはいえ早朝の都内の道はホントに空いていて気持ちが良い。ほどなくお堀のそばを走る。もう桜はどこも満開で走りながら堪能する。車が少ないから都内でも余裕を持って眺められるよ。多分清水門の前にバイクを停めて、お堀の内側に入る。花見シーズンともなると昼間は人でごった返すこの辺りだけれど、さすがに朝の6時前ということもあって、人もまばらで桜もじっくり見られて幸せな気分になる。
管理人のりぽーたーさんや他の人も色々話しかけてくれてリラックスできたので、走るのも、桜を見るのも楽しめたよ。
以下、続きます。