川口駅の西口の方を歩いていたら、やたらと二宮金次郎像が並んでいる建物の前に出た。どっかの宗教?政治団体?か何かのよく分からない訴えを、足を鎖で繋がれた二宮像で表しているらしかったのだけど、どーにも滑稽だったなあ。金次郎さんには災難だろうけどね。
昨日のフジテレビでの「ゴールデンシアター」はジュラシックパークだったのだが、そんなことは実はどうでもよくて、「王の帰還」の本予告がどこかで流れるというので、ビデオをセットして待っていた。予想通り番組の一番最後だった。
いやあ、すんごい期待できるんですけど。うわぁ、早くみたいような、終わってしまうから最後まで見たくないような。そんな期待と寂しさがないまぜになった気分だった。
今日川口駅前の結構大きいおもちゃ屋「アンドウトーイ」に寄ってみたら、当時から売れ残っているのか再販したのか、中学生時代に作ったことのある「エルガイム」のプラモがいくつかあった。ウキーッと狂喜していると、その横にはなんと「ザブングル」も・・・。はまげん、ぜひとも川口に来るべきだ。
しかし、今日出くわした目玉はそれではなかった。プラモをひとしきり眺め終えて、二階フロアの別区画に移動したとき、テーブルが置かれた一角で赤いスタッフTシャツを着たお兄さんが、筆で何やら小さいモノを一心に塗っている。その目の前には「ロード・オブ・ザ・リング」のウルク=ハイやら、ローハンの騎士やらのメタルフィギュアが綺麗に彩色されて並べられていたのだ。「おおう、これってローハンの騎士たちでは・・・。ってことはこれは指輪の・・・」とややコーフンしつつぶつぶつ言ってたら、「ええ、その通りです。これはうちの会社で出してるロード・オブ・ザ・リングのゲームのフィギュアなんですよ〜」とお兄さんが教えてくれた。そのフィギュアを使ったバトルゲームの話しはネットでちょっとは知っていたが、実物を見るのは初めてだった。まさかこんな家のそばでお目にかかれるとは。
それにしても小さいのによく出来ている。中学の頃テーブルトークRPGをやっていた頃に、海外のメタルフィギュアの出来に感心しつつも懐具合の寂しい中学生に集められるはずもなく、指をくわえていたのを思い出した。7000円くらいの「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間ボックスセット」には、ハイエルフ・ウォリアーが16体(うち8体が弓装備、8体が両手持ち武器装備)、マン・オブ・ゴンドール(剣と盾装備)8体がセットされてくる。 一方、邪悪なる勢力のミニチュアでは、モリアゴブリン・ウォリアーが24体(うち8体が弓装備、8体が槍装備、8体が剣と盾装備)セットされてくる。 ただし、これらのボックスセットのフィギュアは全てプラスチックらしい。それとジオラマやらゲームをする上でのルールブックなどなど。他にも「二つの塔」のボックスセットがあったりするのだが、主役級のキャラは別にブリスターパックを買う必要がある。ただし、これら主役級はメタルフィギュアだったりするからこっちも集めたくなる。
コーフンのあまり色々とお兄さんに質問していると、「ここだけの話しですけど」と声を潜めて言うには「この店はあまり品揃えがよくないんですよ。新宿のイエローサブマリンってホビーショップならここの何倍もありますよ」と教えてくれた。どうやらお兄さんはメーカーの人で、あちこち自社製品が置いてあるところを回っているみたいだった。なるほど。「それはそうと、今色を塗ってるのはガンダルフなんですよ」と、帽子と杖だけが塗られているガンダルフ(しかも"灰色の")を見せてくれた。メーカーの名前は「ゲームズワークショップ」。むむぅ、集めてしまいそうだな・・・オレにとっては、チョコエッグなんかよりずっと危険なアイテムだ・・・。
仕事場でぼけ〜っと考え事をしていたら、Flashでこのサイトのギャラリーを構築することを思いついた。ActionScriptをうまく組めば、画像の入ったフォルダとコメントを書いたテキストを指定するだけで、今みたいにいちいちページに張り付けたりする必要がなくなりそうだ。そうなると、更新の作業が大幅に軽減されて、しかも見やすいものが出来るかも知れない。今のオレでもやってやれないことはなさそうだが、はて・・・。
今日本屋で何気なくDVD関係の雑誌を見ていたら、劇場版の「二つの塔」DVD発売まであと一ヶ月もないことに気が付く。おおお、結構早いなー。スペシャル版DVDは12月3日でまだ先という感は否めないけれど、通常版と言えど来月となるとなんというか、自分の中でも盛り上がってくるってものだ。「王の帰還」の正式予告も9月に出るとかいうことだし。・・・死ねない。「王の帰還」公開の来年2月まではどんなことがあっても死ねない。
帰りは大抵座って帰れるし、その日もご多分に漏れず座って帰ることができた。座ってまもなく電車内はやや混み始め、眠らずに携帯をいじっていたオレの前には「寝てないってことはきっとコイツはそのうち降りるだろう降りろ降りろ降りてその席をあけろオレを座らせろ」という気を(多分)送っていたであろうオジサンと、隣に座って「ああ今日も疲れたなあ帰って横になりてぇやそれにしても足がだるい足の置き場に困るな席が狭いよ」と足を組んだり広げたりして(きっと)思っていたであろうこれまたオジサンに囲まれての、ユカイな時間が待っていた。
「こんなに混んでるんだから仕方ないか」と思いつつ、ようやく川口に着いて電車を降りたらなんのことはない、二つ隣の車両から後ろはガラガラに空いているではないか。気が付かないのも無理はないけれど、物事はその一歩外に身を置いてみると全体がよく見える、ということを暗に表しているようでちょっとだけ可笑しくなった。オレは自分とその周りがよく見えているだろうか。電車の中でイライラしていたあのオジサン達と大差ないかも知れないと気が付いただけマシ、だろうか。