2004年03月07日

祝杯!

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一人でアカデミー賞11冠の祝杯あげるのもよいのだが、そこは我が「旅の仲間」、ひさしぶりにどーよといううれしい申し出があったので、いそいそと飲みに行くことに。「仕事の後はやっぱり緑竜館!」とかなんとかメリー&ピピンは言っていたが、こっちは「和民」だったりする。最近はお互い懐具合が厳しいので「南風」ではなくて安いところにいくのは致し方ない。

それにしても、初めてお互いが「指輪物語」ファンだと知ってから早4年以上か。あの時はまげんがうちに来て、本棚においてある文庫本に気が付かなければ、こうして色んな人と何度も見に行くこともなかったろうと思うと実に感慨深い。

独りだったらどうしてもこぢんまりと観て満足してしまったに違いないと思う。ここまで自分の中の知識も増えなかったことだろうし、こんなに指輪貧乏になっていなかったのは想像に難くない。

オレは自分の好きなものを、何が何でも人に勧められるような押しの強い人間ではない。でもたまたまオレと同じようにこの物語にはまった人を知り、陳腐な表現だけれどなんだかやたらと勇気づけられた。自分の他に面白いと思った人がすぐ近くにいるのだから、もしかしたら他の人たちも気に入るかもしれない。結果は4年前には考えられなかった位、映画も原作もたくさんの人に触れられることになった。

もうただ素直にありがとうと言いたい。はまげんに。第一部の先行に3時間も一緒に並んでくれたオランダに。一緒に観に行ってくれたみんなに。ピーター・ジャクソン監督、スタッフ、キャストに。そしてトールキンに。

投稿者 いづやん : 22:33 | コメント (0) | トラックバック

2004年03月02日

それはもううれしい

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7年の月日を費やした努力が報われた瞬間とは、こういうことをいうのだろう。我らが「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」のアカデミー賞11部門受賞は過去最多であり、ノミネート11部門全てを受賞という、これも史上最多のおまけまでついての快挙である。

さすがのピーター・ジャクソンもこの日はちゃんとしたタキシードでキメてきたが、例えばいつものように裸足だったらさぞかし面白かったのになあと意地悪く思ったりもする。

思えば原作ファンを15年ほどやってきて、映画化の話を知ったのが四年前。最初は本当に半信半疑どころか「納得のいく映像化は絶対無理!」と悲観的だった。それが少しずつ写真やら映像が見られるようになってきて、「これはひょっとするとひょっとするかも」と期待値がじわじわと上がり始めた。

そんな時にたまたまはまげんもかなりの原作ファンだというのを知り、お互い今まで一人で原作ファンをやっていた孤独に終止符が打たれることになった。そして二人して第一部「旅の仲間」の封切りを心待ちにしたのだ。

封切られた映画の中には確かに「中つ国」は存在した。それだけで今までの不安は吹き飛んだも同然だった。

その後は劇場に5、6回足を運んだり、気乗りしない人を見に連れて行き、今まで「読んでもすぐ挫折するだろうから」と勧めさえしなかった原作本を色んな人に読ませ、集まって指輪談義に花を咲かせるなど、まさに映画効果は絶大だった。

「王の帰還」も突っ込みどころは沢山あるが、そんなのが小さいことに思えるほど、素晴らしい完結編である。辛口で知られるアメリカの主要メディアの批評を集めた映画サイト「ROTTEN TOMATOES」では、素晴らしいとする評価が「197」そうではないとするのがたった「9」だった。そうではないとする理由のほとんどが「長い」だ けだっというから内容については文句のつけようがなかったといえるだろう。

たかが映画なのだが、監督や脚本家、美術スタッフ、編集などなど、スタッフの名前までを覚えた映画は、きっとこれが最初で最後だろう。そうした名前を知っているスタッフがオスカーを手にしているのを見て、それはもう、自分のことのようにうれしかった。さあて、祝杯だあぁ〜。

投稿者 いづやん : 01:54 | コメント (0) | トラックバック

2004年01月22日

買っちゃったよ

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今月は金欠(と最近ずっと言っている気がするが)なので、次の給料日までガマンしていたのだが・・・買ってしまった。「終わらざりし物語」の上巻を。本屋に行くたびに手に取って立ち読みをするのだが、気が付くとあっという間に15分くらい経ってしまっている。このままでは立ち読みだけで読破してしまう可能性が日に日に高まって来ているので、思い切って買ってしまった。いやー、宝箱だ。「ホビットの冒険」「シルマリルの物語」「指輪物語」にある程度精通しているものにとっては、だが。知的好奇心を刺激される、と言ったら分かってもらえるだろうか。あっと言う間に読み終えてしまった。

指輪ネタは続く。あのTV CMなどでたまに見かける「週刊○○○」を出しているデアゴスティーニから、とうとうというか、やっとというか、出るのだ。「ロード・オブ・ザ・リング/シネマ・フィギュア・コレクション」が! 確か去年は一部店舗で試験的にメタルフィギュア付きのこうした本を出 していた時期があったが、あまり人気がなくて発売はなしになっていたのかと思っていた。今回は週刊ではなく、隔週刊だそうだ。第一回は1/27。白のガ ンダルフが付いてくる。これがね、最初から塗装ずみでディテールも本当に細かい。これなら集めてもいいかなと思わせるに十分な出来だ。

さらに指輪ネタ。「二つの塔」のスペシャル版DVDの追加部分の字幕がまたひどかったので、「王の帰還」の字幕も戦々兢々として見なければいけないのかと半ばあきらめまじりに思っていたが、去年もヘラルドに招かれた字幕批判サイトの代表三名が、今年も同じように試写に招かれていたそうだ。それによると、「旅の仲間もこのクオリティの字幕で見たかった」と思うくらい出来がよかったらしい。噂では、製作元のニューラインシネマからびっしりと脚注の入った脚本がヘラルドに送られて来たとか色々聞くが、取り敢えずこれで一安心だ。

それと、今日は軒並み映画雑誌の発売日だったが、「PREMIERE」誌での「王の帰還」のレビューが、レビュアー全員満点の星四つだった。おおう、これは本当に期待しても良いということですか! スペシャルエクステンデッド版の劇場公開を見にいく予定だったけれど、それも都合でなしになってしまった今、ちかいうちに「旅の仲間」「二つの塔」のマラソン上映会をやりたいなあと思ってたりする。そうして、2/14の「王の帰還」公 開にぞろぞろと色んな人といくことが出来れば実に楽しいのだけれど。マラソン上映会、「うちでやってもいい!!」とか言う人、いないですか?

投稿者 いづやん : 02:08 | コメント (0) | トラックバック

2003年12月13日

靴下用意したらいいの?

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↓で書いた「終わらざりし物語」、もうちょっと先かと思ってたら、昼間行った本屋に並んでた。即ゲット! と行きたいところだったが、上巻2800円・下巻2600円の計5400円也。あー、ぽんっと買えない自分が憎い。でもホントーに面白そうなんだよなあ。枕元に靴下用意しておいたら、次の日の朝入ってるかな? いえ、単なる妄想ですけど。

投稿者 いづやん : 02:11 | コメント (0) | トラックバック

2003年12月12日

指輪ビンボー

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引き続き指輪ネタ。11月の終わり頃には「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」のサントラが店頭に出回っていたが、お利口さんなオレは、限定版の出ることを知っているので、じっとガマンの子、だった。12月も9日になってようやく「王の帰還」限定版(それも輸入版)発売されたので、すかさずゲット! まだあんまり聞き込んでいないけれど、3曲目の「Minas Tirith」がなかなか。限定版にはこの映画の曲を担当している作曲家ハワード・ショアの、製作過程などを収録したDVDも付いていたりする。

さて、指環関連と言えばもう一つ。「指輪物語」、「シルマリルの物語」、「ホビットの冒険」などの間を埋める話に満ちあふれた「Unfinished Tales(通称UT)」の日本語訳、「終わらざりし物語」が、河出書房新社から12月下旬に上下巻で発売! 待ってましたよ〜。「シルマリルの物語」 はとても面白かったんだけれど、話の一つ一つはさらっと触れられている程度のディテールで描かれているので、もっと詳しい部分が知りたかった。このUT は、第一紀から第三紀までの物語について、トールキンが遺した手記などを元に、三男のクリストファーが編集、執筆したもの。第一紀の英雄トゥオルやトゥ ーリンの物語、ヌメノールの歴史、ヌメノールの初代王エルロスについて、ガラドリエルとケレボルンの物語、イシルドゥアの詳細な最期の物語、ゴンドール の執政キリオンとローハンの初代の王エオルの交流と歴史、「ホビットの冒険」の裏話、黒の乗り手の指輪追跡の詳細、イスタリについて、パランティアにつ いてなどなど、シルマリルと指輪の追補編が好きな人にはたまらない内容らしい。もちろん映画版の製作に当たっては監督ほか脚本家もかなり目を通したよう なので、これを読むことでまた違った見方ができるかもしれない。ああ、いい時代になったものだ。これで後は凄まじい量の「History of Middle-Earth(通称HoMe)だけだな。きっと無理だろうけど。

さらにうれしいニュース。「指環物語」のハードカバー以上の本には、「追補編」なる一冊があるのだが、その「追補編」の文庫版が、これまた12月に出る と、評論社のサイトに載っていた。あの旧版についている読者泣かせの極小文字の追補編ではなく、普通のサイズで読めるのが何よりうれしい。そして、旧版 のものは、「追補編」全体の2/3ほどしか載っていなかった。全ての部分が読みたければ、ハードカバーを手に入れるしかなかったのである。今回の文庫版 を手にして初めて読む部分もあるというのが楽しみなのだ。

ああ、しかし、金がいくらあっても足りねーや。

投稿者 いづやん : 02:13 | コメント (0) | トラックバック

2003年03月15日

号泣

酔っぱらって帰ってきた金曜深夜に「2チャンネルリオン」の『好きな文章を手当たり次第に上げてみるスレ』を読んで号泣してるオレって・・・。

メリーは口を利くことができず、またもや涙を流して泣きました。「お許しください、殿よ」やっとかれはいいました。「殿のおいいつけを破りながら、殿のご奉公になしたことといえば、お別れに際してただ泣くしかない仕儀で」
老王は微笑を浮かべました。「嘆くでない! 許しているぞ。偉大なる勇気は拒まれることはないのじゃよ。これからは幸せに暮らすがよい。そしてそなたがパイプをふかしながら心安らかにすわる時には、予のことを偲んでくれ! なぜなら予は二度とそなたとともにメドゥセルドにすわることはなかろうから、予が約束したようにな。またそなたの本草学を聞くこともかなわぬ。」

・・・号泣。ああ、これ、映画で削られないといいなあ。

投稿者 いづやん : 02:28 | コメント (0) | トラックバック

2002年04月08日

読めば読むほど

とうとう、『指輪物語』以前の、神話時代から第三紀前半までを描いた
『シルマリルの物語』も読み終わってしまった。
あ〜、読めば読むほど、新しい発見と疑問が!
日本語訳されてない本も、早く訳して欲しい。

投稿者 いづやん : 23:17 | コメント (7) | トラックバック