8月31日公表された上野地下駐車場問題の外部監査報告書は私たちにとって監査請求要旨のうち3項、4項の今後のランニングコストや事業の凍結などについて、はじめから監査の対象から除いたこと、また、独自調査によらず区側、東京メトロの資料の範囲での調査など限界があるなど不十分さを残すものになっています。
しかしながら、全体として私たちが指摘してきた趣旨を理解しつつ区側のこれまでの対応について「高額な税金投入、公共事業のあり方について厳しい問題指摘しているもの」として一定の評価をしています。
これに対して区長は9月14日、19年度第3回区議会本会議の所信表明で「これまで区が表明してきた内容が概ね裏付けられたものと受け止めている」として監査報告に対して何らの反省、謝罪の言葉もない態度に私たちは強い抗議の意思を表明をするものです。
報告書はそのまとめで台東区には今回の上野広小路駐車場建設を、期限内に定められた経費で遂行するためのプロジェクトマネジメントの思想が徹底していたとは言い難く『明確な目標が設定されておらず、そのための目標到達度を測ることができない』と厳しく指摘しています。
これははじめからこれまでの間、台東区が徹底的な事前調査、価格管理、確認調整をすることなしに東京メトロに丸投げした結果、ムダな追加支出を生み、税金を垂れ流したことを調査結果として示したものです。
こうした区側の怠慢をチェックする役割を負う区議会がこの過程で果たしてきた経過を振り返り、重大な決意をもって改めてのぞむことを強く求めます。
以上の基本的な考え方にたって今後の対応について以下の通り要請しますので、誠意をもってあたり、回答されることを要請します。
1 監査人の意見を聞くために参考人として議会に招致し改めて事実確認をすること
2 議会で決定した債務負担行為の前提になった積算書を公開を始め三者連絡協議会の会議内容などを区側に公開を求め、今後資料の提出など情報公開を積極的にすすめる、改めて充分な審議をしていただきたい。
3 更なる追加予算や工期延長、完成後の税金投入の無いことを確認していただきたい
4 防護工事費が2億5千8百万円程残るとされているが返納を求めること
5 大型公共事業への税金お垂れ流しシステムを厳しくチェックしていただきたい
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