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10月27日区議会本会議での第93号議案        
(個別外部監査契約に基づく監査について)への

日本共産党台東区議団 稲垣晃司区議の賛成討論
10月27日の台東区議会本会議で、唯一の発言ー討論参加した稲垣晃司区議の賛成討論を紹介します。
最初に、さきほどの企画総務委員会委員長の委員長報告の報告の中の「全区議が、一日も早い上野広小路地下駐車場の完成を願って」という部分については、日本共産党台東区議団は同意していないことを一言申し上げておきます。

私は、ただいま上程された第93号議案、個別外部監査契約に基づく監査について、日本共産党台東区議団を代表して賛成の立場から討論を行います。

  
今回提出された議案は、上野広小路地下駐車場建設問題に対する、台東区個別外部監査請求署名が8005名を数え、有効署名7365名は法定定数をはるかに超えた区民の声を受けての提案でありました。

区長は、本邸例会の本会議質問での答弁で、「外部監査」を否定しましたが、議会論戦を経て、「外部監査は必要」と考えを変え、今回の提案になりました。

今回、わずか一ヶ月間という短期間に8000名を超える「個別外部監査請求署名」は、地下通路を含めると、総額309億円という巨費を投じて行われる「300台の地下駐車場」への税金の使い方、35億円の工事費増額に対する真相解明、疑問や怒りの声の結集であります。

日本共産党台東区議団は一貫して、地下駐車場は税金お無駄遣いであることを指摘し、駐車場がどうしても必要な場合でも、分散型建設なら10分の1意かで可能であることも指摘してきました。

昨年秋に突然明らかにされた工事費の増額については、その理由の一つとされた地下水位問題が平成11年のデータをもとにして設計されたものであること、埋蔵文化財の発掘調査も6ヶ月間が必要とされてきたものが、2ヶ月間で終了していた事実も明らかにされました。さらに、出庫口の建設費5億円が増額された35億円の一部に含まれているなど、区民が納得する解明は全くなされていません。

区理事者は「ルールにしたがっている」と強弁しながら、関連資料がスムーズに議会に提出されない現状、35億円の工費増額の内容も依然としてあいまいなまま、「地元の活性化のため」としかいえない繰り返しの答弁など、区当局の態度は、助役の「反省とお詫び」とは裏腹といわざるを得ません。

内部監査についても一言申し上げます。工事費35億円もの増額には、区民はもちろん、与党議員も含めて大きな疑問が出されているにもかかわらず、区民がもとめる真相解明にせまる内部監査は行われていません。

(しかも、大相撲マス席問題を監査でしてきできなかったばかりか、区民からの監査請求を意図的に門前払いした事実があります。最近では電柱広告占有料を自ら決めた規則に反して、徴収を怠っていた事実についても、なんら有効な監査をしてこなかったばかりでなく、今回も「区民に容認してもらうように」、と受け取れる付帯意見をつけるなど監査に値しない事実も指摘せざるを得ません。
外部監査請求は、当然の区民の声であり、外部監査の提案に賛成するものであります。

しかしながら、日本共産党台東区議団は、「外部監査が万能」という立場をとるものではありません。これまでの各地方自治体の外部監査を実施した例をみてきますと、必ずしも「大型公共事業の税金のムダ遣い」をしてきしている立場にあるといえないからであります。

したがって、どういう立場で外部監査が行われるかをくみんのみなさんとともに注視して参ります。

外部監査にとどまらず、助役の「反省とお詫び」が本当の思いであるならば、区長を先頭とした区当局がみずから35億会厭の増額の理由だけでなく、地下駐車場の建設の是非そのものを検討すべきでことを指摘しておきます。

また、区民の中には、全国各地の市民オンブズマンのように独自の調査を行い、法的措置も含めて税金のムダ遣いを明らかにさせようとの声も少なくないことも紹介し、日本共産党台東区議団も協力していく決意を述べ討論と致します。
   
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