7月27日から始まった「上野地下駐車場」建設工事に関する台東区民による外部監査請求署名が8月27日に締め切られた。署名推進連絡会は、当初1万名の目標を掲げたが、30日という短期間でその70%強を達成し、法定用件の約2800名をはるかに超えた。これはまさに区民の怒りの表れとしか言いようがない。この怒りの矛は、第一に無責任な公共事業推進しようとした区長をはじめとした行政執行部であり、第二には、本来のチェック機能を失っている台東区議会に向けられている。
300台収容の地下機械式駐車場のために300億円を投下しようという民間では考えられないこの計画は、全国に台東区の恥を晒す大規模公共事業の税金垂れ流しの典型である。仮にこれが完成しても、大義名分であった地域活性化についても疑問が出ており、その後のランニングコストはあきらかにされておらず、さらに赤字の垂れ流しになる結果が見えている。
今回の外部監査は、この事業の建設工事費用の適正を再チェックし、事業そのものの経済合理性の是非を問うものである。区議会は7700名を超えるこの区民署名の重さを真剣に受け止めて、自らの反省とともに外部による監査を承認することが責任の唯一の取り方である。
外部監査請求署名推進連絡会
代表 弁護士 清水 洋
|