東秩父の山の中をぶらり走ってます。
追記---
しばらくツーリングらしいツーリングをしていなかったので、近場で山の中を走れるだろうと秩父までやってきた。
舗装されている林道を走っていた時、面白そうな細い道を見つけてさらに山の中へ入っていったのが運の尽き。左に曲がる路地がある道で、直進すると砂利道、左は下ってすぐ民家、というところでやっちまった。
坂の途中だったのだけれど、谷側に足をついてしまい、あっという間に立ちゴケ。すぐさまキルスイッチを切ってエンジン停止。キーを回して電気系も完全に停止。
さて、そこからが大変だった。坂の谷側に倒してしまったので起こすのがすごい大変で、しかも土の上に倒したので踏ん張りづらい。まずは下になっているハンドルだけを両手で持ち、力が入る限り車体を起こす。丁度エンジンガードが支点になってある程度ボディが持ち上がる。先ほどまで両手で持っていたハンドルを左股の上に置いて右手でシート後方のグラブバーを握って、あとは教習所で習ったとおり、全体重を預けて車体を起こす。
・・・なんとか持ち上がったー。しかし停めているのは坂の途中。ここで焦って始動したらまた倒すに違いない。幸い倒した時にローにギアが入っているので車体はそれ以上動かない。取りあえずクラッチレバーを少し握っては車体をそろそろと民家のある方の坂を下る。
民家の駐車スペースまで入ってようやく一段落。さすがに人の家なのでひと言断ろうと呼び鈴を鳴らしたけど誰もないようだ。こんな山奥でもちゃんと人の生活があるっていうのはすごいよなあ。ここで作業をするのも気がひけるので、エンジンをかけて、坂の上の道路まで出ることにする。
さて、派手に倒したのだけれど、土の上に倒したのとエンジンガードが今回も良い仕事をしたのでエンジンにもタンクにもキズすら付かなかった。奇跡と言っていい。だが、その重荷を一身に背負ったのが左ミラーだった。
曲がったり折れたりはしなかったのだけれど、通常よりもねじ込まれてしまって、どうやってもネジをゆるめることができない。まいったー。ミラーが使えないと不安だ・・・。車なんて全然通らない山の中の道で工具を広げてなんとかボルトを回そうと悪戦苦闘するも、同じ径のスパナが2本ないとうまく回せない仕様になっている。当たり前だけれど、14インチの径のスパナは車載工具に一本。小一時間やってもダメだったので、ミラーが取り付けられ散るユニット、ウインカーやライトのスイッチがある部分の取り付け角度を変えて、ミラーが取りあえず見えるように工夫。そのかわり、クラッチが大分握りづらくなった。ま、これで高速でも後方確認がちゃんと出来るのでよしとしたい。
でも一番の問題は、先ほどものすごい力を入れて引き起こしをした時に、右脇腹の筋を痛めたらしく、息を思い切り吸うとすごい痛む。
・・・まあそんなこんなの秩父ツーリング、着いて2時間で引き返すことになりましたとさ。冒険心、好奇心もほどほどにってことかねえ。とほほ。