2004年09月01日

LOTR「王の帰還」DVD発売記念 極私的ランキング【第三夜】

lotr_lank_3.jpg世間ではiMac G5などが発表になったりしていて、ここでも書こうかなあと思うが、そんなの後回し。昨日うっかり寝る前にRotKのDVDをちょっと見始めたらすっかり寝るのが遅くなってしまった。今は目が真っ赤。そんなこんなで今夜も偏ったランキングをお届け。「お気に入りキャラクター」と「ベストBGM」の二つ。

【お気に入りキャラクター】

  1. セオデン
  2. ガンダルフ
  3. ボロミア
  4. ガラドリエル
  5. ピピン


まあこの辺りも前回、前々回のランキングに関係してくるので、あまり面白みがないと言えばないかもしれない。セオデンは、ああもう本当にバーナード・ヒルで良かった。ショーン・コネリーとかでなくて(出演するとも思えないが)。とある本に「台詞も覚え、衣装もつけ、セオデンのような気分になっていた。だがセットに入ると私は馬鍬砦にいるセオデンその人だった」と語ったことが書いてある。それは美術スタッフの功績を称える言葉であるのだが、あの演技は本当にセオデンその人だった。極端な話、王になったばかりの(映画版の)アラゴルンにはない威厳に溢れていた。

ガンダルフは・・・実はこの後のランキングで出てくる要因がなければ1位だったかもしれない。劇中のある瞬間までは原作の持つ雰囲気を一番体現している登場人物だと思っていたからだ(魔法の使い方云々はともかく)。うーん、あれさえなければなあ、頼むよPJ。まあそうは言ってもやっぱりガンダルフはいい。灰色の時なんて、想像通りでうれしかったなぁ。

ボロミアは、原作に比べて魅力的に描かれていた。エルロンドの会議、メリー&ピピンに剣を教える場面、指輪に誘惑されたところから、ウルク=ハイと戦い、アラゴルンを王と認めて最期を看取られるまで、実に感情移入できる人物としての監督の解釈が効いていたと言えるだろう。頼れる兄貴的存在で3位入り。

映画版LOTR中に出てくるエルフは某ヤンキー娘が演じた姫以外、実にエルフ然としていてびっくりしたものだが、中でもケイト・ブランシェット演じるガラドリエルは、なんとなく自分までギムリになったかのような気分にさせられた。劇場版だけだと「なんだかコワイ女王様」という印象で終わってしまうが、FotR SEEで、旅立ち前の贈り物のシーンや、アラゴルンに助言を与えるところなど、抑えた演技でガラドリエルに相応しい威厳を漂わせている。ちょっと笑顔がコワいんだが(笑) エルフ然というより、至福の国の二本の木の光を見たエルダールらしいと言ってしまいたいくらいだ。それに三部作通して、少ない登場時間であるのに、結構オイシイ場面を持っていっているのもさすがである。

ピピンはねえ・・・本当はメリーなのだが、RotKの活躍度合いから言ってしまうとピピンになってしまう。SEEでどれくらい追加されるか分からないが、メリーにピピンと同じくらいの活躍の場がないとくるしいなあ。原作だと圧倒的にメリー派を自認しているのになあ。仕方ないので相方に一票入れてみた(笑) いやいや、烽火の場面とかパランティアの場面とか好きだけど。


【ベストBGM】

  1. ミナス・ティリス(RotK ミナス・ティリス)
  2. 石の基盤(TTT オープニング)
  3. 望みと思い(RotK ガンダルフ、ピピンを連れてローハンを去る)
  4. カザド=ドゥムの橋(FotR モリア)
  5. イントゥ・ザ・ウエスト(RotK 挿入歌)


「ミナス・ティリス」のテーマは作曲のハワード・ショアが第一部の頃から「早く作りたかった」と言っていただけあって、素晴らしい出来。「お気に入りシーン」とかぶってしまうが、あの場面はこの音楽の与える影響もかなり大きい。

2位は、TTTが始まって、ニューラインシネマのマークが出て、霧ふり山脈の俯瞰、そしてモリアのあの場面に戻っていく時のあの曲。ガンダルフが橋から落ちると同時に男性コーラスの重厚な歌が続いて映像を盛り上げる。

実はこのシーンも「お気に入りシーン」に入れたかったのだが、すっかり忘れていた。パランティアを触ってしまったピピンはガンダルフに連れられてミナス・ティリスに行くことに。馬屋でのゆっくりな曲調から、「飛蔭よ、お前の俊足を見せろ」とガンダルフがつぶやき、まだ状況が飲み込めないピピンが「メリー? メリー!?」と叫ぶ。飛蔭が馬屋から飛び出し平原の向こうに去っていくと同時に曲が盛り上がる。 ちょっとした場面であるのに、曲が効果的に入っているので実にいい。

4位。いわゆる「旅の仲間のテーマ」が一番勇壮にかかる曲。他の曲でも場面によって調子を変えた「旅の仲間のテーマ」はいくつも入っているが、これがもっとも勇ましくて気に入っている。

5位。BGMではなくて挿入歌なのだが、全てが終わった後、それを包むような透き通った歌声が物語の余韻をさらに深めてくれる。歌詞も灰色港からの場面に沿っていて◎

一時期「シェロブの棲家」がぐるぐる頭の中でローテーションしていて、「病気かも・・・」と思ったこともあるが、あれは一体なんでだったのだろう? なんかテンパっていたのだろうか?

投稿者 いづやん : 2004年09月01日 03:04 | トラックバック
コメント

【お気に入りキャラクター】
ゴラム
ボロミア
アラゴルン
ピピン
サム

【ベストBGM】
王の帰還(RotK ミナス・ティリス)
ホビットについて(FotR ホビット庄)
一行の離散(FotR パルス・ガレン)
ミナス・ティリス(RotK ミナス・ティリス)
望みと思い(RotK ガンダルフ、ピピンを連れてローハンを去る)

Posted by: かいちょう : 2005年01月08日 23:21
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