2007年10月08日

福島横断ツーリングまとめ

DSCF3715.jpg昨日も書いたけれど、連休の真ん中の日曜日、じゃあ二と二人で福島ツーリングに行ってきたのだ。本当はハヤスとじゃあ二が最初に月曜日に走りに行こうと言ってたらしいのだけれど、オレがじゃあ二を誘ったら「ハヤスにも言われてるので一緒にどう?」と言われた。でもフタを開けてみると月曜日は雨の予報で、ハヤスは日曜日は用事があるので、オレの提案でじゃあ二が行くことになったのだった。そうそう、ハヤスはそんな話もあったので、土曜日にうちにニューマシンで来たよ。エンジンの上に乗っかって走ってる様なバイクだったな。すげえでかい(笑)

さて、連休の真ん中なので早起きして出発しようということになり、常磐道の守谷サービスエリアに朝の7時に集合。最近のバイカーズではあり得ない時間設定だけれど、明日も休みだし、無理しても大丈夫!ということで。このノリが後々ボディブローのように効いてくるとは思いもせず・・・。

オレは起こった直後の事故渋滞に巻き込まれて20分ほど遅刻したものの、7時20分には到着。5分前にじゃあ二も到着していた。天気も上々。機嫌も上々。オレは9月9日に北茨城をツーリングして以来のマイバイクでのツーリングなので素直に嬉しい。

7時50分頃守谷SAを出発。連休の真ん中、朝も早いこともあって渋滞も一切なく、順調に走り続けられる。風は少し寒いけれど、何と言っても天気が良くて楽しくて仕方ない。ホント、9月のツーリングは雨に降られてばかりだったよ。

途中じゃあ二がいきなり脇をかっ飛んで行った。ええっと? どんだけスピードだしてんだよ(笑) ついていくのがやっと、メーターはなんつーか今まで指したこと無いところを指しているわけで・・・。聞けば「どれくらい出せるかと思って」と言うが・・・(笑) 

さて、10時前には福島県の南東部、常磐道のいわき四倉というインターを降りて県道41号を西へ。今回は群馬、長野、福島でどこかと思っていたが、前日にじゃあ二に「どこに集合すればいいんだ?」と聞かれて急遽行き先を決めなければならず(一人の時はいつもは当日気分で決めてる)、ツーリングマップルを開いたら夏井川渓谷の道がなかなか良さげに映ったので取りあえずそこを走って、その後北上して有名な鍾乳洞「あぶくま洞」に行ってみよう、とルートを決めてみた。

まっすぐ西に伸びていた県道41号はJR磐越東線と交差する辺りで北西に向かう道になる。夏井川渓谷を左手に、線路を時に左に右に見ながら木漏れ日の中を走る。この道、なかなかいい! 夏井川渓谷は水量も豊かですぐ脇を流れているので同じ目線で眺められるし、篭場の滝と言った立派な滝もあったり、名前もない滝や堰もあったり、収穫を控えた田んぼが金色に光っていて、と見ていて飽きない。そして交通量も少なくて、後ろから車がなかなか来ないから、のんびり走れて景色を堪能できた。もう少しすると紅葉してにぎわうのだろうか。

小野新町の駅に近付くと渓谷は終わりになり、どこにでもある農村の町並みが続く。夏井諏訪神社の大杉を眺めたりしながら北上してあぶくま洞の手前で昼食。ツーリングマップルにはその土地の名物や美味いものを食べさせてくれる店の情報が載っているのだけれど、この近辺にはそういう記述はなくて、仕方なく「じゅうねんうどん」なる看板が出ていて、車がたくさん停まっている店に入ってみた。じゅうねんとはゴマ科の紫蘇に似たものらしい。それをゴマだれに混ぜて食べるうどんが一応の名物らしい。ちょっと風変わりな紫蘇の風味がして割と美味かった。それにしても、この店にいたお客さん、可愛い子が多かったなあ。「福島って美人がおおいんじゃね?」とオレが言うと「埼玉とか栃木からきてんだろ?」とじゃあ二。夢がない・・・(笑)

あぶくま洞は・・・まあ鍾乳洞が初めてだったので楽しめた。うん。北茨城ツーリングの袋田の滝の時も思ったけれど、いわゆる観光地にはやっぱりさほど興味がないらしい。

最初に決めていた目的地に着いてしまったので、これからどうしようとなるわけだけれど、時間が許せば猪苗代湖まで行きたいと思っていた。時間は14時半。いつものオレのソロツーリングならこれから!という時間帯だ(スタートが遅いからと言う説もある)。結局「明日も休みだから!」というノリで猪苗代湖行きが決定。さらにその西にある東山温泉でひとっ風呂浴びて帰ろうということになった。

国道288号に出るまで北上して、どこでどう間違えたかまた県道に入ってしまうなどしたが、郡山の駅のすぐ脇を16時前に通過。本当は春に行き損なった三春の滝桜が郡山に向かうルートのすぐそばにあったのだけれど、時間もなかったので今回はパス。

郡山駅から県道6号でさらに西に向かい猪苗代湖に抜ける「御霊櫃峠」に向かう。だんだん日が暮れて気温が下がってきている上に山の上にまた登るので寒くなってきた。で、気がついたのだけれど、この前の事故の記憶で狭い山道での右カーブがすごく怖く感じる様になってる・・・。

DSCF3740.jpg山道を登り切ると御霊櫃峠に出た。駐車場があって、目の前の山の頂に登れる様になっている。登って思わず声が出る。東にはさっきまで走っていた郡山の町並みと周りに広がる田んぼが、西には重なり合った山裾から覗く猪苗代湖が、夕日に照らされていた。時間帯も絶妙だったこともあって本当にすごい景色だった。

御霊櫃峠を下るとそこは猪苗代湖。ここで太陽は山に消えて日没。湖畔に出てしばし休憩して、東山温泉に行くことに。猪苗代湖の西を走る国道294号から、西の山に入る脇道が東山温泉に抜ける近道だ。「東山」と標識にあったので街灯が一切無い夜の舗装林道に入っていく。はっきり言おう。一人だったら絶対行かない(笑) 日も暮れているのになぜにこんなにもアグレッシブなのか。やっぱり他に一緒に走る人がいるって心強いよ。まあ誰かがブレーキをかける必要があるのも確かなのだけれど・・・(笑)

しばらく二車線の道路が続いていたが、いつのまにか車線もなくなった。10分も走ったら右に「東山温泉」と小さく書かれた標識が暗闇の中浮かび上がってきた。右折して道を下り始めるも・・・左右に生い茂ったススキがせり出した車一台がやっと通れる狭い道に入ってしまった。正直「これで合ってるのか???」と本気で疑い始めた時、向こうの車すれ違い用待避場所で軽自動車が一台待っていた。向こうから車が来るって事は合ってるのか!喜び勇んで道を下って、山を越えきったと思って、T字路にぶつかった。これを右に行けば・・・あれ?

DSCF3744.jpgそのぶつかった道は・・・未舗装の林道だった。「うわぁ、林道だよ・・・」と二人して絶句。地図はそこがダートの林道だとは書いていないのだけれど・・・。バイクのライトで照らされたところ以外は真っ暗。道の脇を結構な水量で川が流れている音がする。多分位置的には右の道を取れば東山温泉への道に出るはず。が、いくら地面が踏み固められていてもこの暗闇、寒さ。何かあってからでは遅いので、最終的にじゃあ二が「引き返そう」と判断。

引き返す道すがら道路の真ん中に大きな石が落ちていたのでそれを避けたら、突然石が飛び上がった!! オレの心臓も飛び上がった!! よく見たらそれはこちらに背を向けて立っていた「ふくろう」だった。なんでそばに来るまでじっとしてるんだよー死ぬほどびびったじゃねえかよー!(笑)

さて、結局国道に戻って北上したら左折する道を間違えていただけだった・・・_| ̄|○ ちゃんとした道路が(と言ってもやっぱり街灯のない峠道なわけだが)続いていて、12キロほど走ったら東山温泉に出た。林のすきまから町の灯りが見えた時のうれしさと言ったら! 思わず拳を振り上げた(笑) 

しかし・・・ここは地元の人が使う様な公衆浴場はないらしく、時間帯的に旅館が日帰り入浴はやっていないと判明。東山温泉への正しい道に入る時に「どうする? いく?」と聞いたら「温泉入れるのか?」とじゃあ二に聞かれたので「もちろん!」と答えたオレの立場無し(笑)

仕方なしに会津若松駅にほど近い健康センターに行った。まあここも一応温泉だったけれどね。

そんな後半グダグダの展開でもまあ旅と言うことで。結局一日をフルに使い切ったツーリングは会津若松を22時半に出発して、オレが家に到着したのが午前2時半。家から家に戻るまでの総走行距離は690.7キロと、一日の走行距離としては記録を達成。

「でも到着するのは日付が変わってからだよな。そしたら日帰りって言わないんじゃないか?
」とじゃあ二。・・・あっ(笑)


写真1:夏井川渓谷にて。
写真2:猪苗代湖畔にて。
写真3:東山温泉はすぐそこかと思ったらこんな展開(笑)

投稿者 いづやん : 2007年10月08日 15:55
コメント

よー、おつかれ〜。
俺は700Kmだったよ。
めちゃくちゃ肩痛ぇ。
しかしガッツリ走ったな。
渋滞がほとんど無かったのもかなりよかった。
帰り道の距離と時間を考えたときは
気力も体力も完全にくじけたけど
いざ走り出すとやっぱ楽しいんだよな。
途中のSAでの休憩も楽しいしな。
また走ろう。

Posted by: じゃあ二 : 2007年10月09日 00:24

> じゃあ二
いや〜おつかれ〜。
たぶんオレも拾い損ねがあるから多分同じ距離だと思う。
ガソリン入れるたびにトリップメーター0にしないといけないからねぇ。

> 渋滞がほとんど無かったのもかなりよかった。
確かに! 晴天の連休中とは思えないほど道空いてたな。
ほとんど観光地じゃないところを走っていたのもあるしね。
綺麗な森や川があって、空いてる道があればそれで結構満足。

帰りは眠いのがつらかった〜。
防寒はカッパを持ってきておいて正解だったよ。
今度からもっと研究していかに軽くて暖かいカッコが出来るか追求したい。

たぶん一緒に走るとまた修行のような
ハードなツーリングになるんだろうけど(笑)、走ろうぜぇ。

Posted by: いづやん : 2007年10月10日 00:55

お疲れさま!
長い距離、真っ暗な道、ドッキリフクロウもあって大変なツーリングだったけど、いい風景や走りの楽しさもあってよかったね。
ツーリングに出ると、よく県道を選んで走る。
交通量が少なくて、意外といい風景があるから。
何はともあれ、本当に大変だったね。
お疲れさまでした。

Posted by: その : 2007年10月13日 12:46

> そのださん
どもです〜。
三日間ぐらい走っている様な錯覚を受ける濃いツーリングでした(笑)
県道、車少なくていいですよね。
ツーリングマップルを参考にすると自然と県道になります(笑)
たまにえらい細い道を走らされますけど、今回は当たりでした!
もし福島に行くことがあれば、夏井川渓谷、オススメですよ。

Posted by: いづやん : 2007年10月13日 22:49
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