「忍者ツールズ」では「リファラー」が検索サイトだった場合、その「検索ワード」をまとめて表示してくれる機能もある。ちなみにここ一ヶ月くらいで一番多い検索ワードは映画「誰も知らない」である。携帯の記事を書いた時はしばらくそれが多いこともある。
検索結果の上位に位置するためには、その記事にリンクをたくさん張ってもらう必要があるけれど、blogの良いところは「トラックバック」機能で簡単に同じ記事を書いているサイトとリンクを張り合えることにある。リンクがたくさん張られていて、内容も充実していると、検索サイトのプログラム(俗に検索ロボットという)が「価値のあるページ」と認識して検索結果の上位に表示させるようになる。(もちろん基準はそれだけではないけれど)
「検索ワード」はまとめて表示するほかに、そのURLをクリックすると実際の検索結果のページに飛ぶようになっている。実際に検索結果のどのあたりに位置するのか確認することが出来る。映画の記事などは掃いて捨てるほどあるので、なかなか検索結果の上位に食い込むことは難しい。それでも「香港国際警察」の記事はしばらくGoogleで1ページ目の上から三番目だったことがあってうれしかったなあ。そして実際アクセス数も多かった。
さて、「アクセスログ」をとっていないと実際自分のサイトの何が需要があるのか分からない。「検索ワード」はその需要を分かりやすい形で教えてくれると言えるだろう。みんなが共通語として語りやすい「映画」の内容であったり、新機種が気になる「携帯」であったりする。
「忍者ツールズ」では、過去4ヶ月のログを残してくれる。試しに今日から過去4ヶ月の間の検索ワードのトップ10を挙げてみよう。
面白いのはアルファベットの大文字小文字を別物として認識している点だ。やっぱり映画が強いなあと思う。映画は同じ記事を書いている人がとても多いのでトラックバック相手を探すのに苦労しない。つまり割と簡単にある程度の検索結果上位を狙うことが出来ると言える。
でもこの結果で一番面白いのは7番目の「カフェインレス」と10番目の「やよい食堂」だろう。おそらくあまりそのサイトを作っている人がいないのだろう。そこで、例えばカフェインレスコーヒーの飲み比べ記事を書いてみたらもっと喜ばれるかも知れないし、それと連動してカフェインレスコーヒーを販売しているサイトの広告を載せればちょっとした小遣い稼ぎが出来るかも知れない。りりやんをやよい食堂に連れて行って、色んなメニューを食べさせてリポートさせれば男飯マニアにはたまらないだろう。
上位を見ても、サイトの改善策、新しい記事や内容のヒントが隠されているし、下位を見てみると「星野道夫」が35位で40回しかアクセス数がない。これはちょっと悲しい。星野道夫関連の記事は自分にしてみれば割と良いものを書いているつもりなのだけれど、あまり検索サイトの結果の上位には来ていないようだ。もっと良い記事を書いて、積極的にトラックバックをして色んな人に見てもらう機会を作った方がいいかも知れない。
・・・とまあ、こんな感じで「検索ワード」とその順位、回数はサイトの質向上のヒントが山盛りなのだ。今や検索サイトの上位に目的のサイトを表示させて、その露出を増やす手法はWebデザイン・運営では当たり前になっている。いや、それを抜きにして今のサイトの設計は語れなくなっているのだ。それは通称SEO(検索エンジン最適化)と言われている。Webデザインの雑誌や専門書でも扱われいるし、ネットでも簡単にどういうものかわかるだろう。
さて、四回に分けてお送りした「アクセス解析とは?」だけれど、一言で言えば、「質の良いサイトを作ろうとする前向きな行動」と言えるのではないだろうか。決して「個人情報ののぞき」でないことは分かってもらえたと思う。もちろんここで説明したのはほんの一部の手法でしかない。それでも書いていて自分で気が付いたことが多くて、やっぱり面白いなあと思う。これからは「アクセス解析」のバナーを貼っているサイトを見つけたならば、「お、サイト運営頑張っているんだな」と思って応援してあげて欲しい。
>> さらにアクセス解析について知りたい方はこちらをどうぞ。
「アクセスログ解析の教科書」