2007年04月21日
トゥモローワールド
SF東部から南部へいたる広範囲を自転車で移動しながら見て回る屋外展、WORLDS FAIR。なんといってもロケーションが素晴らしい。海岸線に沿って這う路線の跡が、ところどころ消えたり、また現れたり。作品を追って移動しながら、合間合間に現れる工場跡や廃墟に立ち寄りつつ。展示は全部で9つ。おじいちゃんが造った舟が本当に素晴らしかった。板きれやガラクタをあつめてつないだだけのちっこい舟がぷかぷか浮いてるのを、突堤の先からゆっくり眺める。キュレーターの方いわく、舟の総制作費は20ドルだそうで、ときどき遠くを通過して行く大型客船やタンカーとのコントラストが印象的。小雨の中傘をさしてベンチに座っていたおじいちゃんは、来月それに乗って上海へ出かけるのだという。このおじいちゃん実は、同じ方法論ですでに大西洋横断を成し遂げた、偉大な冒険家だったのだ
http://www.floatingneutrinos.com/poppas_latest_raft.htm
途中、遠くに観えた廃墟の景観に惹かれて近くまで行くと、幾つかあるゲートの一カ所の鍵が開いていたのでそのまま侵入。広大な敷地に大きな倉庫跡と、錆びたダンプカーやブルトーザーなどの大型車、パイプやドラム缶のような鉄の山、ほかいろいろが点在し、そのすべてがこれでもか!というくらい多種多様なグラフィティで埋め尽くされているのだが、どれもペイントが錆びれ、年期が入ってる。いったい何時、何人の人がこれを描いたのだろう。倉庫は海に突き出しており、中に入ると下から波の音が聴こえる。倉庫の下へ潜って、奥へ奥へと進みつつ、録音。外に出ていろんなとこをビデオで撮影して回って遊んでたらすっかり時間も過ぎて、やばい、残りの展示が見れなくなる、と慌てて外へ出ようとしたら、、、ガーン、、入って来たゲートが閉じられロックされてる。廃墟だと思ってたのに、どういうこと???
周りを一周してみても、どこも開かないし、柵はよじ登れる高さじゃないし、そもそも自転車なんでどうしていいかわからない。門の隙間から人を呼ぼうと思っても、誰も通りはしない。これって、、相当まずい事態なのでは?と思って何らかの脱出方法を探してると、倉庫の反対側の柵に通れるくらいの穴を発見。無理矢理自転車ごと通り抜けてガラクタの山を抜けると、その先に子供連れ3人組が釣りをしてるのが見えた。た、助かった。。
周囲を見渡すと、今度はまた別の柵で覆われた空間。これってどこから出るんだろうと思い親子連れに近づいてくと、僕を発見した子供にすごい剣幕で「おまえ、どこから入った!」と言われ、そのお父さんらしき人とお爺さんらしき人に事情を話したら、参ったなあ、みたいな表情。どこから出ればいいのかを聞いてみると、子供が「出口なんかない」ときっぱり。なんじゃそりゃあ。じゃあどこから入って来たのかと訪ねたら、「われわれはここに住んでいる」と言う。これって凄い、話じゃありませんか?確かに魚とか釣ってるし。親子三世代だし。柵で覆われた空間は実は存在せず、別次元に取り残された、みたいな。なんとなくそんな、SFに発展してくような妄想をかき立てられると同時に、僕はこのままこの世界でこの3人とともに他の誰とも会うこと無く一生を終えるのではなかろうか、と未来を悲観したのも束の間。「帰れ」と言われ、「はあ?????」ぜんっぜん意味が分からないんですが。お爺さん、こっちへ来いと僕を柵の方へ連れてって、鍵をあけて「good bye」だって
なんだこれ
投稿者 umedatetsuya : 2007年04月21日 00:00