2012年02月16日

●祭のようすー先輩後輩のオマージュ作品

山田花子を通過し、現在活躍する後輩作家たち、
そして山田花子が敬愛した先輩作家二人の
山田花子に捧げるオマージュ作品(画像は部分)を紹介します。
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左:藤枝奈己絵「つながり」3,500円
何を描いても藤枝さんになるんだな……サインペンで描いた同タイトルの作品もあります。ヨーコかわいいわ。
右:磋藤にゅすけ「花子先生!」売約済
セーラー服、ケータイ、上履きなど山田花子が苦しめられたモチーフが背景にとけ込んでいます。同じ漫画家だから描けた表現の激しさに脱帽。
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左:鈴木詩子「桃子の孤独感」1万円
ヒエラルキー底辺少女が変な虫の巣に囚われ…山田花子世界に通じるギリギリ感、女子学校社会の狂ったバランスを思い出します。
右:田中六大「花咲ける孤独46ページより」板絵 各4500円
「ネコ…」「あたしねぇカタツムリ飼ってたよ…」など山田作品のセリフとともに描かれた板絵6種。1コマ1コマが濃いから、1枚の絵になり得るのだと改めて驚きます。
serataminami.JPGnozakimaiko.JPG 左:世良田美波「Cassette Pop」ヨーコ4万円/魔法の呪文 売約済
空想世界なのか、あの世なのか。わからないけれど、そこにいるヨーコのおだやかな表情がとてもいいです。
右:のざきまいこ(かなまち京成)「サル少女マリア」CD付1.5万円。
山田花子のバンド・グラジオラスの曲のカヴァーを絵と音楽で表現。写真ではよくわからないですが、色がすごくきれいです。
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上:後藤友香「宇宙」26,000円
山田さんの宇宙と後藤さんの宇宙が混ぜ合わされ狂い咲いています。この絵は誰にも描けない。
下:堀道広「飛び出しぼうや」11,550円
絶望的な暗さを抱く山田花子作品に登場する人物が、堀さんの底なしの明るさに違和感なく溶け込んで幸せな気持ちになります。
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川崎タカオ「マンガも現実もマンガ」 3万円
山田花子がこの世でなんとか生きた世界をそのまま切り取ったよう。漫画家さんの描く絵画のおもしろさが濃縮された作品。
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左:村岡マサヒロ 4.5万円(原稿6枚セット)
4コマ漫画家による4コマ漫画のオマージュ。くらべて読むと両者の目のつけどころの共通点と違いがよくわかります。村岡さん、原稿を売るのは初めてとのこと。
右:古泉智浩「空を飛ぶ男」12,000円
山田花子が没後20年、最上のオマージュ。
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上:根本敬「たまみの世界」売約済
下:丸尾末広「山田花子」売約済
開店前に、私はこの絵の前で手をあわせます。

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Posted by popotame at 2012年02月16日 18:04