●9/28「そりにのって」はじまります

丸木俊絵画展、折り返し地点です。
明日（9/28・水）からは「そりにのって」の展示です。

「そりにのって」（神沢利子さく　丸木俊子え　1961年こどものとも12月号）絵本の詳細はこちら→

丸木俊は北海道で生まれ育ちました。
輝くような空と太陽の光がきらきらと点で描かれ、
あたり一面の雪は「何も描かない」ことで表されています。

印象的なのは、表紙にも描かれている熊の授乳場面です。
どっしりと腰をおろした母熊に小熊がむしゃぶりついています。

画家自身は子どもを持ちませんでしたが
授乳の光景や母子像、原爆の図では妊婦と、
次の命を育むものの姿を多く描いています。

そこから感じるのは美しさや幸福感だけでなく
力強さや、それがなければ育たないきびしさです。

丸木家ではたくさんの人が共同生活していましたが
犬、猫、にわとり、やぎ、チャボなどの動物も子を（卵を）産み育て、
にぎやかに元気に暮らしていたそうです。

会場では、「ぴい」という猫の授乳を描いた絵も２点展示しています。