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円形脱毛症の治療

2002年7月8日更新分

はい、大変にお待たせしました。
  今回より、すこしずつ、円形脱毛症の治療を述べていきますが、ほんの、少しずついきます。
すこしずつでないと、Mr Xの出番もなくなってしまいますので、そこのところ、ひとつよろしく。
また、何時か、亜鉛とカルシウムを?えぇ〜また亜鉛ですかぁーと、聞こえてきそうですが、また、述べていきます。
それでは、眠くならないていどにいきます。
まずは、円形脱毛症の注射について。
円形脱毛症の治療ガイドラインは、確立されていませんので医療機関により様々です。
どの治療方法が正しいというのも、ありませんが、
どうか、これで治った、と言うのを鵜呑みにしないで、冷静に判断してください。場合によっては、とりかえしのつかない事に発展しかねません。
また、例のごとく前置きが長くなりました。

それでは、本文に入ります。
 円形脱毛症の治療に副腎質ホルモン(ステロイド)剤が極めて有効なことは周知の事実で、内服、外用、注射療法があります。
ほかに、全身的な病気がなく、治療に長期間を必要とする、この病気では、ステロイド剤を使用する際には、副作用を避けることが大切です。
そのため、内服療法を避けて、主に外用療法が行なわれます。
この際にも副作用として使用部の皮膚の萎縮がおこることがあります。
注射療法に使われるステロイド剤は、微細顆粒状固体の注射液(懸濁液)です。
水溶性の注射液とは違って全身的には吸収されにくく、注射した部位に長く留まって治療効果を高めますが、人によっては、副作用である、皮膚萎縮が強く現われ、その結果として、注射部位の皮膚が化膿したり、くぼみができたりすることもあります。
また、注射が痛いので広範囲例には不適ですので、最近は、あまり用いられません。
あくびが出ない程度に、Mr Xでした。
円形脱毛症の治療、全身療法について。
 
 末梢血行改善剤(へクサニシット、ユべラニコチネートなど)、抗アレルギー剤(グリチロン、ベリアクチンなど)、網内系賦活剤(セファラチンなど)、
精神安定剤(セルシンなど)、漢方剤(けいしかりゅうこつぼれいとう、さいこかりゅうこつぼれいとう、など)などを脱毛巣の状態に応じて(部位、数、範囲、
進行度、年齢など)単独または、合剤で投与する。
ステロイドホルモン剤の内服は、中止後再発を見、
かえって難治性となること、副作用のあることなどから原則として使用しない。
グリチロン2号、2〜9錠、分3、食後
セファラチン、3〜6mg、分3、食後
けいしかりゅうこつぼれいとう、7,5g、分食前。
   それでは、また、Mr、Xでした
紫外線療法(ウルトラバイオレットセラピー)
    「PUVA療法」 ultraviolet therapy
    P=8−MOP(ソラーレン)、メトキサレン
    経口、1日一回、20mg
    塗布、通常エタノールで0,3%に希釈し患部
    に塗布。いずれも、投与後紫外線照射。
    UVA=ウルトラヴァイオレット、紫外線A波
    (A波=400〜320ナノメートルの長波長部
    分、サンタンレイとも呼ばれている)
 PUVA療法(プーバー療法)は、脱毛巣にソラーレン液を塗って15分後に人工的にA波紫外線を照射する。
1〜2週間に一回行ない、約70%の有効率とされたたが、最近では有効性に疑問が持たれ、行なわれなくなってきている。
また、皮膚に強い紫外線障害を起こすことがある。
小児には、行なわない。
    Mr、Xでした。
雪状炭酸圧低療法
 
    雪状炭酸圧低療法=炭酸ガスをボンベの
   ノズルから皮袋の中に勢い良く吹き出させ、雪
  状のドライアイスをつくる。
これを固めて棒状にして脱毛巣に1秒間弱圧低する。
金属棒を液体窒素で冷却して代用することもあるが、ドライアイスのほうが温度が一定して望ましい。
1〜2週間に一回行なう。
約70%の有効率であるが、繰り返し同じ皮膚に行なうと皮膚を傷めて瘢痕になる可能性があり、1年以上はつずけないほうが良い。
 
 Mr,Xでした。
局所免疫療法(SADBE療法)
    (squaric asid dibutyl ester)
   有効率は、90%以上でかなり有効であると
  ともに、比較的安心して小児でも行なえる治療
 である。
SADBEの非常にかぶれやすい物質をアセトン溶液にして脱毛巣皮膚に塗り、人工的なカブレ(アレルギー性接触皮膚炎)を起こす方法である。
反応をみながら、適切な濃度を選んで、1〜2週に一回行ない、痒くない程度の弱い皮膚炎を繰り返し起こす。
カブレのアレルギー反応が円形脱毛症のリンパ球反応の邪魔をして抑制することが判っている。
いろいろな治療で効果が得られなかったひとでも
その半数に十分な効果が得られ、有効であると3ヶ月めころには、毛髪の再生がみられる。
しかし、この治療方でも、広い脱毛の小児での有効率は低い。
また、濃度を誤ると、極めてひどいカブレを起こしたり、全身に皮膚炎が拡大することもあり、
注意が必要である。
 
  Mr、Xでした。

2002年8月20日更新

ザ、ロングアンドワインディングロード、長い休憩をいただき、また再びあゆみはじめた。
 また、また、長過ぎたようで、申し訳ありません。
こんどこそ、Vっと行こう?、いっこうに訳がわかりません。休み過ぎにご注意!

さて、講座をはじたいとおもいます。どうぞよろしく。
    円形脱毛症の治療について
    星状神経ブロック療法(SGB)
    Stellate Ganglion block
 SGBは、ペインクリニックでもっとも頻用される治療手技で、第七頸椎横突起の前にあるある星状神経節という交感神経節に局所麻酔剤を注射して、
同神経節を麻酔する治療法である。

交感神経ブロックによる効果は、
第1に、血管の緊張とることで血液循環をよくし痛みの悪循環を解消することである。
第二に、自律神経の調節、第三に、免疫系への影響、第四に視床下部(内分泌)への影響、第五に抗炎症作用などがかんがえられる。
  それでは、また、Mr、Xでした。


円形脱毛症に対する星状神経ブロック(SGB)
の効果について。
 
1988年の報告による。
多発型(女性20例 男性7例)発症から1年未満六例、1年以上21例、全頭型31例、(女性19例、男性12例、)発症から1年未満14例、1年以上17例を対象として、SGBを週に1〜2回施行した。

多発型では、1年未満六例hは、全例治癒し、有効率100%で、1年以上では、80%に効果が認められた。

全頭型では、1年未満で86%が有効であり、1年以上では、41%の有効率で両者間に5%の危険率で有意差が認められた。

1年未満の症例では、自然治癒例も含まれる可能性が高いので、1年以上経過してもまだ治癒傾向が見られずに本治療法開始した症例のみで多発型、全頭型の治療効果について比較した。

多発型では21例中17例80%に、全頭型では17例中7例41%に効果が見られた。
  (有効と治癒は異なる)
 
   Mr,Xでした。


2002年8月24日更新

円形脱毛症の内服療法
 グリチルリチン、古くから円形脱毛症に有効とされ、保険適応もありひろく使われるが、広範囲な脱毛の回復や急な脱毛を抑える効果は望めない。
副腎皮質ホルモン、内服すると血流を介して毛根に直接作用するので、リンパ球の反応を十分に抑える効果が得られ、かなり有効な治療であり、数週間程度の一時的な内服であれば期待できる。
急激に脱毛する状態を食い止める効果もある。
しかし、たとえ有効であっても、内服を中止して再び脱毛するようであれば、再び内服すべきではない。
長期に内服すると、糖尿病、骨粗鬆症などの全身的副作用が起き、小児では、成長障害の危険がある。
また、広い脱毛の人では、いくら大量に内服しても全く無効なことがある。
シクロスポリン、強力な免疫抑制作用があり、かなり有効であるが、いろいろな全身的副作用(高血圧、腎障害)の危険があり、円形脱毛症への使用は、許可されていない。
   Mr,Xでした。

円形脱毛症の外用療法
  塩化カルプロニウム(フロジン液)、液体外用剤として用いられているものの、脱毛を抑制する効果は、期待できない。副作用は、ほとんど無い。
  セファラチンアルコール、液状の院内製剤として作り使用するが、塩化カルプロニウムと同様である。
  副腎皮質ホルモン、免疫反応を抑える効果があり、円形脱毛症のリンパ球反応を抑制することを期待できるが、外用では、皮膚の深いところにある毛根に十分には浸透しにくい。
実際には、ストロング以上の強さの副腎皮質ホルモンのクリームやローションを脱毛巣に連日塗るが、有効率は、50%程度とみられる。
数ヶ月以上の長期間行なうと皮膚萎縮を招くので、それ以上は、連用しない。

2002年9月2日更新   

円形脱毛症の治療について
発毛トリートメント蒸気浴療法
 スチーマー(Steamer)療法 
円形脱毛症は、毛根への血行障害による毛根の萎縮に原因があることが判明した。
脱毛部の頭皮温の低下が、この脱毛部への血行障害をよく物語っている。
したがって、頭皮温の上昇ならびに頭皮内の皮脂の除去が発毛と育毛に効果ある。
 皮膚温が上昇する。 毛口が拡大し汗の分泌代謝が盛んになる。 温熱効果により皮脂を分解して皮脂の排出を活発にする。 皮膚血流量が増大し毛根部の毛母細胞機能を盛んにる。
スチーマーの内部の温度は、45℃〜50℃で15分間スチーミングする。 週に1〜2回行なう。
  血圧、180mmHg以上、心不全(心臓病でむくみや息切れのある人、発熱のある人、4歳以下の幼児は、スチーマーを用いてはならない。
 
  それでは、Mr,Xでした。

2002年9月20日更新

円形脱毛症の治療
  赤外線療法(infrared therapy)
 可視光線より長い波長760nn(760ナノメートル)以上の不可視光線をいう。
可視光線の赤色部より外側の波長であるので赤外線infrared rey名ずけられ、一般にIRと略す。
物体に吸収されると分子運動が起こり、熱を発生する作用があるので、熱線とも呼ばれている。
透過力が強く、生体組織の深部まで達して熱作用を発する。
全身的には、知覚神経の刺激をを抑制したり、体液の循環を盛んにして新陳代謝を促進したり、炎症産物の吸収促進などの作用がある。
過度の照射は、火傷を起こすので、照射温度、時間、距離などに充分に注意を要する。
円形脱毛症の治療
 減感作療法
 そのひとのアレルゲンを見つけ出し、そのアレルゲンを薄めた液を少しずつ量を増やしながら体に注射していって、徐々に抵抗力をつけていく方法。
持って生まれたアトピー体質は、一生かわりませんから、体がアレルゲンに慣れることはありません。
減感作療法によってアレルギーを抑制するIgG4抗体がつくられることがわかりました。
アレルゲン液を薄めた液を週に1〜2回注射する。
最初は0,01%の濃度から始め、回を追うごとに注射液の濃度を変えて行き、0,5%まであげていきます。
週に1〜2回、週に一回、その後2週に一回、月に一回と段々と間隔を離して、3〜5年間つずける。
円形脱毛症の治療
 円形脱毛症の局所には塩化カルプロニウムを
 配合した溶液が血管拡張剤としてしばしば用いられているが、本症が毛母細胞の自己免疫疾患であり、局所血流不全は二次的と考えられるのでステロイド外用剤が第一選択となる。
塩化カルプロニウム配合剤は、少し軽快し始めたときには、治癒促進剤として有効である。
ステロイド外用剤は、病理学的変化を考えれば免疫抑制剤としてベリィストロング、あるいはストロングのものにする。
毛球は、真皮中層ないし皮下組織に存在するため
ステロイドの吸収を考えれば強力な外用剤でないと
効果がないことが多いようである。

Mr,Xでした。



2002年10月23日更新

円形脱毛症の治療
    神経ブロック療法
   大後頭神経、小頭神経に局所麻酔薬を
   注射、2%エピレナミン配合の1%キシロカイン
   を用いる。
  神経ブロックによって皮膚温が上昇する。
  後頭神経とほとんど平行して走っている動脈の
 自律神経の緊張をゆるめ、緊張がゆるんだ動脈
 は拡張して血流がよくなる


円形脱毛症の治療
    局所免疫療法 
     DNCB療法(dinitrochlorbenzene)
   1%DNCBアセトン液を鳥居パッチバンに滴下
   24時間貼布する。2週間以降0,1%DNCB
  の48時間貼布により(+++)を確認のうえ、当初
 は0,1%DNCBを毎日一回頭皮に塗布する。
皮膚炎が激しくなれば隔日に、ついで二日おきに塗布する。
また、毎日二回デルモベート軟膏を外用する。
アトピー性皮膚炎が合併していればヒスタグロブリン2バイアルを一周一回皮下注射する。
DNCBは強い発毛効果が認められたが、発ガンなどの恐れがあるということで行なわれなくなった。

円形脱毛症の治療
   心理療法(psychotherpy)
    遊戯療法(play therapy)
  児童を対象にし、遊具などを使って、治療者と
 子供がいっしょに遊びながら治療的交流を深め、
心の治療、発達の援助をしようとする心理療法である。
    箱庭療法(sand play)
  必要な道具としては、うちのりが50×72×7Cmで、内側が青く塗られた木箱と、そのなかにいれられた砂、そしてその箱庭の中に作品を作るときに使う小さな玩具(人、動物、植物、乗り物、建築物、怪獣など)が用意されなければならない。
箱庭療法には、治療者とクライエントの人間関係が最も重要であるといわれ、クライエントに向けて用意された自由で保護された空間の中でクライエントは自己治癒の力を最大限に発揮することができるという。
円形脱毛症の治療
   円形脱毛症は、頭髪だけの侵す病気では
  なく、全身の毛を侵しうる疾患であり、全身
 有毛部全てに対して治療を行なう必要がある。
円形脱毛症の治療に際し、内服療法として、副腎皮質ホルモン剤の内服、外用療法は、有毛部を中心に頭部だけではなく全身に副腎皮質ホルモン剤を塗擦、それにPUVA療法を併用し、さらに、最も強力な治療として副腎皮質ホルモン剤内服、外用に加えて8−MOP内服、全身PUVA療法を実施し、
その有用性、有効性を確認した。