（社）Ｎ，Ｍ科学協会編

　小児では、約７５％にアトピー皮膚炎を合併しており、成人でも２０％くらいにみられています。

少数ですが、尋常性白斑を合併している人もいます。

また、希にには、溶血性貧血といった、かなり面倒な疾患を持っている人もいます。

これらの疾患は、自己免疫ではないかとの説もあります。

爪の変化も見逃せない症状のひとつです。

爪には、点々と針で、つついたようなクボミが現れることもあります。

横のしわがふえることもあります。

貧血が激しいときには、スプーンネイルを示すこともあります。

また、神経質な人が多く、頭が重い、肩こりがする、手足が冷えやすい、下痢をしやすいなどの症状もあります。

Ｎ大学皮膚科学教室　　Ｉ　先生　　　　

　円形脱毛症は、皮膚科の新患の２～５％の頻度だが、米国の、ある報告では、一人の人が一生に円形脱毛症になる確率は、１，７％とされる。

この発生頻度は、日本においても、時代によっても

あまり変化は無く、１～２％と推測される。

年令的には、いずれの年齢でも発症するが、

１５歳以下が、全体の４分の①を占め、小児に多い脱毛症といえる。

急な脱毛で不安になりやすく、また、なかには、

数年以上も脱毛がつずき、とくに若い人に多く、

大きな悩みとなる皮膚病である。

精神的ストレスなどの精神的問題が原因であると、しばしば言われるが、多少関係があるととしても、

正しい考えではない。

脱毛する原因、つまり、

皮膚の中で起こっている現象は、自己免疫病である。

円形脱毛症は、かなり治りにくい場合でも治療がうまくいけば、必ず回復の期待できるものである。

（社）Ｎ，Ｍ科学協会　　Ｗ先生

　　小学生の円形脱毛症では、登校を拒否し、家族ともども暗くなることがあったり、７０歳を越して単発型円形脱毛症から全頭のだつもうを起こし、その為外出を止めたため足が弱くなった、などの症例もある。

このような症例は、社会生活を混乱させることがある。

人命にかかわる疾患ではないが、社会生活をおくるものにとって重大な美容上の問題である。

円形脱毛症は、２～３歳の幼児から７０歳の高齢の方まで罹患することがある。

平成３年から三年間の円形脱毛症の年齢別の来院数は、５歳まで７例、６～１５歳まで５１例、１６～５０歳まで２８１例、それ以上が５３例で、男子１４２、

女子２４９例、計２８１例であり、やや女子に多かった。

病型はでは、多発型が１０３例、汎発型が７７例で、そのたは単発型であった。

Ｔ大学医学部　Ｔ先生

　　　円形脱毛症は、爪大の脱毛病巣が単発、または、２～３個から数をだんだん増やしながら広がることもある多発性円形脱毛症、ときには、次第に拡大、融合して不規則な脱毛斑となって全頭におよび、思春期や結婚前の女性が死ぬほど嘆きくるしむこともある。

さらに、まゆげ、睫毛、口ひげ、あごひげが抜けることもあり、ごくまれにには、一見、円形脱毛症で始まったような脱毛が、腋毛、陰毛までおよぶこともこともある悪性脱毛症、治癒が難しく、これは、円形脱毛症とは、別な病気とみなされている。

円形脱毛症の研究者の見解

　　はい、もうすこしおつきあいをください。

　　　それでは、最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。

　　　　ザ　ロング　アンド　ワインディング　ロード

Ｓ大学生物資源科学部　Ｍ先生

　　円形脱毛症では、ある場所の毛が一度に抜けおちます。

その毛包の周囲には、明らかな炎症反応がみとめられ、リンパ球が集まっている様子が観察されます。

一気に毛が抜けるのは、成長期にあった毛母細胞が、急激に萎縮するためと考えられます。

その原因については、まだ、はっきりしていませんが、自己免疫疾患説が有力です。

自己免疫疾患をもつ患者やアトピー性皮膚炎などのアレルギーのある人、免疫系の異常がしられているダウン症患者などで、円形脱毛症の頻度が高いことがしられていますし、ほとんどの脱毛患者の血液中には、ヘアーケラチンなどと反応する自己抗体が見つかります。

ＪＲＴ総合病院皮膚科　Ｎ先生　

　　　原因は不明である。自己免疫説を主に、

　　ストレス説、自律神経失調説などがある。

　病型分類は、頭部の脱毛の数、広さから、1、単発型、２、多発型、３、全頭型、４、びまん型、５、髪際型、６、汎発型の計６型に分ける。

本症の４分の３は、単発型である。

単発型から多発型広範囲例、全頭型などに進展する例は初診時単発型の約７，５％である。

白髪は、一般的に脱毛しない、白髪混じりの人で、

白髪だけ残った例は、全頭型と考える。

びまん型は、女性のみに発症し、頭髪全体が薄くなる。

脱毛と同時に発毛がみられる。

髪際型は、主に側、後頭部の髪際部に発症する。

小児の多発型の３分の①は、本型である。

汎発型は、頭髪以外の毛も脱毛する。

多発型の１０％、全頭型の半数は、本型である。

はい、すこし長く続いています円形脱毛の研究者の見解、まだまだ続きますので、どうぞ、臨機応変に、お付き合いください。

ここのところは、同じような所が度々でてきますが、

それに、飽きずに最後まで、よろしくお願い致します。

　　　　　　
　Ｔ大学医学部皮膚科　　Ｏ先生

　毛母細胞の障害によって発症する。

本症では、成長期脱毛と休止期脱毛とがみられる。

この、二つの機転の混合型である。

病因として、ストレス説、神経障害説、ウィルス説、血管障害説、病巣感染説、内分泌異常説、遺伝説、自己免疫説などがいわれているが、真の病因については、まだ不明である。

自己免疫疾患に本症が、しばしば、合併してみられることや、本症の免疫学的検索で免疫学的異常（特にＴリンパ球の機能異常）がみられることの報告もあること、病巣部にリンパ球浸潤がしばしばみられることから近年自己免疫機序との関係が、注目されている。

　　いままで見てきた通り同じような文面が、よくでてきます。

　それでも飽きずに見ていきましょう

　　それでは、また、Ｍｒ　Ｘでした。

まだまだ続きますかんねぇ～～
ホントにホントにミスターXには大感謝です！
そのうち、ミスターXを囲んで色んなお話の機会を持っていただけたらと思っています。超ぅ～～期待しててちょです！　ｂｙ　ＰＡＭ

円形脱毛症の研究者の見解

　　　　　　　Ｊ大学皮膚科学教室　Ｉ先生　Ｔ先生

　　円形脱毛症の原因については、種しゅの説があり、いまのところはっきりとしたことは、わかっていませが、以前よりストレス説や自律神経失調説が広く知られたために、円形脱毛症というと、すぐにストレスなどの精神的要因が原因だろうと、断定されすぎていた感があります。

しかし、最近になり、ストレス説を否定するまでにはいたっていませんが、免疫異常説を唱える論文が、

皮膚科関連の医学雑誌に多く発表されるようになっています。

　　ＴＩＹ大学皮膚科　　Ｍ先生

　脱毛が患者に与える心理的苦脳は、思いのほか大きく、単に美容的な問題だけではなく、その人の性格形成にも多大な精神的悪影響を与えることが多い。

したがって、脱毛の症状と病態に応じて適切な治療を行なうことは、心身医学の面からも非常に大切なことである。

自己免疫説といわれているが、真の病因については不明である。

家族内発生は、１０～２０％にみられる。アトピー素因やダウン症候群などと本症との合併も注目される。

甲状腺疾患、尋常性白斑、悪性貧血、糖尿病、

アジソン病、潰瘍性大腸炎など自己免疫性と考えられる疾患にかなり高率に合併する。

本症の免疫学的検索で免疫学的異常（特に、Ｔリンパ球の機能異常）がみられるとの報告もあること、

病巣部にリンパ球浸潤が、しばしば見られることから、自己免疫機序との関係が注目されている。

　それでは、また、臨機応変にＭｒ　Ｘでした。

またまた、ミスターXには頭が下がります
言葉で簡単に言えない程、感謝しています。
読者のみなさんも、一言、掲示板でミスターXにお願いしますです。　ｂｙ　PAM

円形脱毛症の研究者の見解

　　　　　　　Ｈの丘クリニック　　Ｏ先生

　　円形脱毛症に、我々は、どんなイメージを抱くであろうか。

　私の幼少時の記憶であるが、俳優の大村昆や藤山寛美が丁稚の役で出ているときに、頭に大きな円形のはげがあったのを記憶している。

そのときに、わたしが抱いたイメージは、身分が一番下で、目上の人にいつも虐げられ、辛いことを

必死で耐えている象徴として頭に円形の脱毛斑をつけていたと思われる。

最近のテレビや劇場中継ではこのような円形の脱毛症の役者を見なくなったような気がする。

皆の生活が豊になったためなのか、または、脱毛患者の心に配慮したためなのか定かではない。

円形脱毛症の研究者の見解

ＭＳ大学大学院　Ｍ先生　Ｎ医院　Ｎ先生

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｗクリニック　Ｗ先生

円形脱毛症の年齢の分布は、１１歳から３０歳の年齢層が８１，８％、６年以上の長期にわたる経過をもつものがほとんどである。

病型は、汎発性、多発性、全頭性が多く、合併症をもつものが、６６，７％で、合併症として、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑などが見られた。

生科学的検査、免疫血清学的検査などの諸検査を行なった結果、サイロイドテスト、サイロトロピンテスト、坑核抗体テスト、好酸球、Ｉｇｅ、ＰＨＡ，Ｃｏｎ－Ａにのみ異常が認められた。

この成績から、円形脱毛症の患者は、基本的に免疫障害があり、その関連として甲状腺疾患、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎などの自己免疫が関与していると思われる。

脳波検査の結果、２２例中１１例（５０％）の患者に脳波の異常がみられた。

年齢別に検討すると、脳はの異常率は、１８歳以上が５０％、１８歳未満が６６％であった。この成績は、本症の発現と脳波異常の関連性を示すものであり、視床下部を中心とする機能失調が推定できるところから、円形脱毛症の患者は、ストレスで適応障害や自律神経失調を生じ易い傾向があるといえる。
　　　　　　
（社）Ｎ，Ｍ科学協会編

　　円形脱毛症の患者は、しばしば、肩こりを訴え、

ときには、小児でも肩がこるという患者がいます。

漢方を専門にする人は、肩こりの治療に肩や後頭部に鍼を打ったりします。

漢方専門家が行なっている円形脱毛症の鍼をうつつぼは、解剖学的には、大小の後神経、副神経、上眼窩神経と一致しているようです。

この中でも円形脱毛症と関連が強い末梢神経は、

大、小後頭神経です。

後頭神経や副神経は、僧帽筋という後頭から背中にたっする人の身体の中で最も大きいといわれている筋肉の中を走っています。

脳外科では、この筋肉の緊張をゆるめることによって肩こりや筋緊張性頭痛の治療をおこなっています。

円形脱毛症の患者の大、小後頭神経をかるく圧迫すると、圧痛があるひとが半数以上います。

また、肩こりも５０％くらいにみられます。

円形脱毛症の研究者の見解は、これを持ちまして最終章にしたいとおもいます。

いままで見てきた通り、意見の一致性があります。

まだまだ、文章は、ありますが、こんかいで、とりあえず終わりたいとおもいます。

はい、お疲れ様です。
それでは、Ｍｒ　Ｘでした。

ホントにホントにお疲れ様です！！　ありがとう！　ｂｙ　PAM

５月２８日→今回から更新日を入れる事にしました。

円形脱毛症の原因と考察。

　円形脱毛症の発症機序については、従来より、

自律神経機能異常説を含むストレス説、ウィルス説，病巣感染アレルギー説、内分泌障害説、遺伝説等が提唱されてきたが、近年では、自己免疫説が有力視されている。

その根拠として、
１、毛球部にＴリンパ球の稠密な浸潤。

２、血中リンパ球サブセットの比率の異常。

３、各種自己抗体や毛包組織に対する抗体陽性率の高さ。

４、各種自己免疫性疾患の合併。

５、アトピー素因の合併。

６、副腎皮質ホルモン剤やシクロスポリンなどの免疫抑制剤が治療として有効であること。

などが挙げられている。

脱毛に至る免疫反応については、いまだに不明な点が多いが、成長期毛包に発現するなにかの自己抗原に対して、主としてＴ細胞が自己反応性に障害するために起こると考えられている。

眠い目をこすりながら、Ｍｒ　Ｘでした。

はい、どうも、いつもお疲れ様です。

　今回は、円形脱毛症の原因についの一例をのべていきます。
今回は、前置き無しです。どうぞ、よろしく。

　
巷では、本症は、ストレスが主因であるといわれてきたが、ストレスと主張したもの、あるいはストレスと疑われる症例は、２８１例中２３例であった。

ストレスと供述したものの中には、電車の運転士で１ヶ月の間に五回、線路へ飛びこみ事故にあった症例。

夫が、分裂病で入退院を繰り返している症例。

夫の浮気から離婚した女性などが含まれる。

３２歳男子で、ヒマラヤに気象観測にいくため、

一週に一回５００ヘクトパスカルの室に入り、室温〇度で、三回１時間ずつ試みた症例は、４回目に入るころから、突然、全頭脱毛をおこした症例も見逃すことのできない症例である。

　今回もパート２，３，４くらいになるかもしれません。

ザ、ロング、アンド、ワインディング、ロード

長く、つずいていますが、皆さんと共に歩んでいきたいと思います。どうぞよろしく。

　　　それでは、Ｍｒ　Ｘでした。

6月3日→更新分

円形脱毛症の原因の一例

円形脱毛症は、突然発病することが多く、誘因は、

患者および家族にも明確にできないことが多い。

心理的ストレス、本症のきっかけとしてかんがえられているが、確証はない。

しかし、つぎの報告は、示唆にとんでいる。

刑務所の拘禁状況下で円形脱毛症を生じた女子２５例（発症時平均３７歳）を報告している。

対象郡は、拘禁施設入所後５ヶ月以上無愁訴の女子１５名（平均３４歳）である。

心理テストとしては、Ｙ－Ｇ性格検査とＣＭＩ健康調査表を用いている。

その結果は次のようなものである。

対人関係においては、本人が余り意識していない、緩慢でソフトな被抑圧的なストレス状況下での健康不全感を基盤にした。

易刺激的反応および疲労感の増大が円形脱毛症の発症に関与したとしている。

この報告は、確かに刑務所という特殊な状況下で、

しかも、女性だけという難点があるが、円形脱毛症の発症に心理的ストレスが関与している可能性を示してくれた。

そのストレスの原因となった生活史上の出来事は、瞬間的なものでなく、持続的である事が多い。

そして、心理社会的ストレスに引きつずいて、まず、

不眠、不安、心気などの神経症状があらわれ、その後問題解決策がたてられ、事態に見通しがついてから、脱毛症状が現れたとしている