「読んでるよー」とか「うまくなってる」と言われてうれしくないはずがなくて、つらつらと過去に書いたものを読み返してみると、「オレって鬱っぽい?」と気が付いてしまい本当に鬱な気分になる。占いなどは全く信じたりはしないけれども、バイオリズムは確かにあると思う。読んでプッと笑える文章とか、ハジけた内容を書くのは自分にはできないと思っているので、必然思ったことを淡々と書いていくスタイルに落ち着いてきた。毎度淡泊な内容だけど、確かにそこには感情の浮き沈みが交互にやってきているようだ。でも、思ったことを何かしらしゃべったり、書き留めて置いたりするのは、心にたまったものの良い発散法になっていると信じてやまない。
気分が塞いだときの薬は、人を捕まえてしゃべり倒すか、バイクか、音楽。一昨日買ったドイツのバンド「HELLOWEEN」のアルバムは、好きだった7、8年くらい前の彼らの音楽性に回帰していて、聞いていて久しぶりに頭が勝手にヘッドバンキングをしてしまった。ああ、久しぶりにライブに行きたくなってきた。そんなスピードと、ヘヴィネスと、メロディに溢れた一枚だった。それに、「Rabbit Don't Come Easy」というアルバムタイトルがいいと言ったらない。
マジシャンは、技術や知識、経験をフルに活用してトリックを成功させようとするが、どんなに熟練し、手順を知り尽くしたことでも、例えば一匹のウサギがなかなか帽子から出ようとはしなくてハプニングになることもある。つまり人生は「Rabbit Don't Come Easy」みたいなものだと。バンドのメンバーを襲った数々のアクシデントも終わってみれば、良い方向に向かっていき、素晴らしいアルバムが生まれた。「ウサギが簡単に出てこないこともあるさ」と思ってみれば、ちょっとは気分も軽くなるというものかもしれない。
・・・んん? 微妙にまた、鬱っぽい?(笑)
投稿者 いづやん : 2003年05月26日 01:48 | トラックバック