星野さんが亡くなってから、友人で作家の池澤夏樹さんが書いた、
「旅をした人 星野道夫の生と死」を、買おうと思った。
大分前に出ていたのだが、何故だか読むのを先延ばしにしていたのだ。
でも、思い直した。
そろそろ読んでみよう、
7年前のあの日に感じた何かがわかるかもしれない、と。
いつも行く銀座の本屋には、4日前までは確かに本棚に並んでいたのに、
今日行ったらなくて、銀座のはじからはじまで歩いて、最後にやっと見つけた。
汗だくになって手に取った本は、売れなかったのか、少し汚れていた。
・・・最初にこの本屋に来ようと思ったけど、どういうつもりか後回しだった。
でも結局本はここにしかなかった。
遠回りして、最後に正しいところに来る。
なんだか自分の行く末を暗示してるんじゃあないかと思ってちょっと可笑しかった。
今、大分途方もない遠回りをしてはいるけど。
最後に着くところは全く見えないけど。
そう考えたら、ちょっとの本の汚れなど気にならなくなった。
本は、買うことにした。
投稿者 いづやん : 2002年08月10日 02:02 | トラックバック