ヤンキー今昔物語
ジャパンオリジナルヤンキー文化決定版
ヤングオート編集部 編
イラスト/監修 窪田光順
芸文社 GEIBUN MOOKS137
1994/10/20 1000円
80年代に一つのムーブメントとなった文化「ヤンキー」。少年マガジンやヤンマガなどで連載されたヤンキー漫画、映画では仲村トオルの「ビーバップハイスクール」、音楽はCAROL・銀蝿・矢沢栄吉などの人気に引っ張られ、とにかく「ワル」の匂いがするものはやたらと人気があった時代。そんな時代も小室系チャラい時代の台頭により一気に衰退してしまい、茨城や千葉の奥地でしか目撃出来なくなり、暴走族という呼び方も『「珍走団」に改めよう運動』が起こる始末で絶滅寸前にまでなってしまう。しかし近年、氣志團の登場によりその存在を見直されることになる。街中にはガクランを普段のお洒落着として活用するファッションリーダーも現れる始末で今後の「ヤンキー」の動きに注目したいところ。
巻頭はまずカラーでヤンキー写真・ヤンキーグッズを紹介。
第1章「ヤンキーのライフスタイル」
ヤンキーファッションの詳細な解説、ふだんどんなことをやってるか、夏休みがどのように普通の学生からヤンキーに変えてしまうかなどを面白く描いています。とにかく密度濃いです。
2章の前にはCAROL・COOLS・横浜銀蝿などのグループやヤンキー好みのアイドルを紹介。ヤンキーステッカー・ヤンキー写真集・映画・アニメ・レコード・ビデオなど様々なメディアのヤンキーものを紹介。
第2章「ヤンキーの風俗編」
ヤンキーの子供時代からバリバリのヤンキー時代に連なる彼らの風俗状況を解説。ヤンキーのオナニーの仕方とかホントくだらないです。
第3章「シャコタン編」
ヤン車のデコレーションの美学、歴史を紹介
ラストはド派手なヤン車の写真のラッシュで締めます。
1週間ぐらいかけないと全部読めないくらい充実した内容でヤンキー研究本としては最高の本でしょう。