佐藤よしろう
怪獣ブラック

東京トップ社 A5
ルーマニアにはドラキュラ城と並ぶブラック城というのがあり、そこの城主は伝説によれば怪獣人間であったという。それをチンピラ風の絵描きが掘り出すというわけです。絵描きはその怪獣を飼いならそうと城に監禁する。その間に夫と狩りに行ってはぐれてしまった母娘が城に迷いこんできて、母は絵描きに撲殺され、生きている娘と死んだ母はエサとして怪獣に与えられてしまう。しかし怪獣が襲いかかる事はなく、娘と仲良くなってしまう。数日後、母娘の父が城にやってきて銃撃戦となり、絵描きは卑怯にも娘に襲いかかる。そこにやってきた怪獣ブラックは痛めつけられた娘を死んでしまったと思って、怒り狂い絵描きをブチブチと引きちぎって食べてしまう。愛する者を失った怪獣は入水自殺してしまう。しかし娘は息を吹き返し、父に抱きかかえて城から去っていく。アクション劇画家佐藤よしろう唯一?の怪奇漫画。まぁよくある話ですが表紙やカラーページのインパクトは結構ありますね。