燃えろ!日本サッカー
ザ・ミイラのすべて


望月三起也
世界文化社
1987/12/1 780円
B6

ビートたけし・明石家さんま・望月三起也を発起人としたサッカーチーム「ザ・ミイラ」の結成に至るまでや選手を紹介した本です。バイオレンスアクション漫画の傑作「ワイルド7」で有名な望月三起也は「スーパーサブ全3巻」なんて漫画を出すほどのサッカー好きで知られていて、これまたサッカー狂の明石家さんまと顔を合わせるたびに「なんで野球はこんなにテレビでやってるのに、サッカーはテレビでやらないんだろう」などと嘆きあっていたそうです。そういった話をしているとビートたけしがやってきて「サッカーなんて野球道具の買えない貧乏人がやるもんだ」と絡んできて話がヒートアップ、そんなことが続くうちに、「日本のサッカーを盛り上げよう!ワールドカップに出そう!」との使命感から「ザ・ミイラ」を結成したそうです。
「ミイラ」は「ミイラ獲りがミイラになる」からきていて、呼びかけに応じて集まったのは柴田恭平・木梨憲武・植草克秀・沖田浩之・ウガンダ。みんな無類のサッカー好きで、「サッカーを盛り上げよう!」と集まったはいいが結局自分の楽しみを優先して夢中になってチーム活動に没頭していったそうです。この本では明石家さんまの記述に3分の1が割かれていて「人生アシストや!」という嘘くさいインタビューも収録されています。さんまさんはロナウドタイプでしょう。ただ「踊る」や「から騒ぎ」ではスーパースルーパスを見せてますね。後半はのりさんや柴田恭平・植草克秀について書かれています。望月三起也は漫画や挿絵を弟の望月茂や松本剛に任せて、文章に集中しています。