黒猫別冊
黒真珠 第一集

つばめ出版
A5 150円 180p

浜慎二「ゆがんだ肖像」
この時代の浜慎二は面白いです

山下よしお「黒いカナリヤ」
島ゆきお「仮面の女」
古賀しんさく「生命のあるかぎり」

黒真珠 第六集

つばめ出版 176p 150円
ソフトカバー

平木おさむ「黄昏の幻想」
三木ゆたか「燃える肖像画」
雨沢道夫「ある日わたしは」
古賀しんさく(古賀新一)「消えた舞子はん」

魔剣 1

公楽出版社
A5ハードカバー カバー無し(有無不明)
96p 150円

吉田松美「黒ゆり江戸日記の内 月下の刃影」
黒沢正「まぼろしの剣」
小山げんじ「満月無明の剣」
都島京弥「悲剣朧月 少年剣客伝」
緒方好美(好美のぼる)「悲閃左文字剣法」180
珍しい緒方好美名義の短篇

オール怪談別冊
幽霊 3


ひばり書房A5ソフトカバー 176P 150円

古賀しんさく(古賀新一)「生きてるミイラ」
佐藤よしろう「十五年目の復讐」
多摩海人「くずれる墓石」
古谷あきら「殺られる」
山下よしお「化身」

醜く頭が弱い弟を疎ましく思った兄が弟を薬殺し、庭に埋めたはずが、いつの間に這い出たのか、再び兄のところに戻ってきて生活が始まってしまう。困った兄は何度も殺害を試みるが失敗。とうとう木箱の中に入れ、生き埋めにしてしまう。弟は強烈な復讐心が芽生え、白骨化しながらも兄を呪い続ける。そしてある日、木箱の中にいた白蟻に念が移ったのか、兄の住む家は縁の下が食い散らかされて崩壊してしまい、兄は下敷きになり死んでしまった。

オール怪談別冊
幽霊 4

ひばり書房 A5ソフトカバー 176P 150円

古賀しんさく「西部の鬼」
平木おさむ「零の画家」
多摩海人「赤い液体」
血を吸う葉による吸血被害が続出。その葉は葉子という少女が変化したものだった。ある日、気まぐれかその葉は一馬という少年の家にふわりと侵入してきて、植物好きの少年の採集本の中にまぎれてしまう。葉から再び葉子になった「それ」は少年を魅了してしまい、夫婦になろうとまで言わせてしまう。そしてなぜか家族と同居することになるが、葉は葉子の正体を知らない家族を襲いはじめる。ある時、一馬が部屋に戻ると葉子が小瓶の中に謎の赤い液体を貯めているのを見て、中身は何か質すが「赤インクよ」というのみ。その後、父が襲われ、一馬は徐々に葉子を疑いはじめる。ある日、一馬は瓶を抱えた葉子のあとをつけると、大木の根に赤い液体を注いでいるのを目撃する。葉子は木に向かって「お母さま」と言っている。葉子が去った後、一馬はその木に近づくと枝が一斉に襲い掛かってきて命からがら帰宅する。その日の夜、一馬は葉子を問い詰めると、葉子は吸血樹である母のために人間の血を運んでいることを白状し、一馬によって退治される。

ヒラヒラ舞った葉っぱが人間にペタっと張り付き血を吸うという独創的なアイデアは多摩先生ならでは。

古谷あきら「その夜」

オール怪談別冊
幽霊 5

ひばり書房 A5ソフトカバー 176P 150円
古賀しんさく(古賀新一)「狐の出る村」
古谷あきら「闘牛師」

多摩海人「拳銃」
主人公男は喫茶店で偶然拾った拳銃を試しに森に行き、野犬の親子を見かけ親犬を射殺、子犬は逃げてしまう。数年後、男は銃を落としたヤクザに狙われたところ、一人の青年に命を救われる。しかしその青年は親の復讐に燃える子犬の化身だった。だが青年となった犬は男の娘に心をひかれてしまい、思い悩む。そして、自分が犬であることを告白した直後、正体を見破った男がやってきて、銃撃される。しかし誤って娘を撃ってしまう。それを見た犬は怒り、父を噛み殺し、哀しい泣き声を発しながら死んだ娘をくわえて湖に消えていくのだった。

山下よしお「顔のない娘」

オール怪談別冊
幽霊 6

ひばり書房 A5ソフトカバー 176P 150円
古賀しんさく(古賀新一)「皮肉」
佐藤よしろう「竹笛」
多摩海人(朝露夜露」
朝露の精によるファンタスティックストーリー。代表作の一つと思ってます。
古谷あきら「せむしの男」

黒鍵(くろのキー) 全2巻

叶精作 絵/雁屋哲 原作
スタジオシップ 劇画キングシリーズ
1 1983/12/12 480円
2 1984/1/15 480円

主人公[伊達丈治]は秘密を世間に漏らそうとした両親を巨大組織に殺され、その息子である自分も殺されそうになるが、寸前で外交官に助けられ、異国でジョルジュ・ダンテと名前・姿を変えてピアニストとして成功し、18年ぶりに日本に帰還する。ピアニストとしての修行と同時に[殺し]の修練もしていた丈治は、新聞記者[大草五郎]の力を借りて、D機構という日本の中枢にある巨大組織のメンバーに次々と復讐をしていく。
ピアニストのか細い指先に見せて、ケンシロウ並みの握力で頭を握りつぶしたり、文字通り[指先一つ]で脳天を貫く暗殺シーンや、「男組」「野望の王国」のように組織の上に組織があり、そのまた上には・・・という展開が見ものです。そしてD機構の大ボスの正体を知った時にはぶったまげることでしょう。復刻は困難では?