ジュリア・ブック
青い鳥 8

あかしや書房 A5貸本短編誌
176p
表紙 高橋真琴

高橋真琴「七色のパレット」第6回 カラー8p
田中美智子「幸せ呼ぶピアノ」連載最終
むれあきこ「虹のかなたに」
三田みのる「母に会う日を」
えんどう晴也「つばき」
鹿野もゆる「おてんばグループ」
藤咲のぼる「待っててね」
関崎志げお「磯千鳥」
佐藤よしろう「愛の一球」連載最終

「待っててね」
貧しい少女とスリの女の話。特に面白くないです。

ささやき 1

兎月書房 A5貸本短編誌 定価150円 176p

はりま弘乃「乙女の園」

藤咲昇/脚本 藤咲康子「いつまで続く」40p
宝くじで得た賞金を強盗に奪われ母を殺されて以来狂ってしまった女、指輪を万引きをして逃げる女、借金を抱えた家の娘、異なった環境の3人が小道具の宝くじ・指輪によって絡み合う物語。

園田てるお「秘めたる日記」

魔剣 4

あかしや書房 A5貸本短編誌 定価150円 176p

装丁 入江修

藤咲昇/原作 入江修「水の泡」22p
東田健二「俺は知らない」
堀万太郎「竹光活人剣」
佐藤よしろう「剣豪の鬼」

黒田和夫「幽霊剣士」 本文扉での名義は黒潮和也
特殊技術 旭丘光志、さいとうあきら、ダイナミック五郎

篠崎まもる「闇を斬れ」

「水の泡」
父を新撰組に斬られた男の新撰組への復讐劇。最後は近藤勇に斬られる。

魔剣 7

あかしや書房 A5貸本短編誌 定価150円 176p

佐藤よしろう「般若」
藤咲昇「非情な掟」30p
堀万太郎「影」
旭丘光志「新編 平手造酒」1960/4/11の記述有
佐藤よしろう「火」

魔剣 8

あかしや書房 A5貸本短編誌 定価150円 176p

佐藤よしろう「黄金」

いばら美喜(目次では藤咲名義)「たたっ斬る」32p
一宿一飯の義理で斬ってしまった武士は、主君に連れて来るように命令されていた武士だった。

堀万太郎「怪童花丸 黒鷲谷の恐怖」
黒田和夫「風雲」

魔剣 9

あかしや書房 A5貸本短編誌 定価150円 176P

表紙 さいとうたかを

佐藤よしろう「情」
藤咲昇「正義」 32p
無実の罪で流刑になった男の復讐劇、復讐を終えた後、こそ泥に利用され無駄死にをしてしまう。

堀万太郎「怪童花丸 忍法無宿」
黒田和夫「呪いの剣」

■藤咲昇 短篇

魔剣 10

あかしや書房 A5貸本短編誌 定価150円 176p

表紙 さいとうたかを
扉・目次 佐藤よしろう

佐藤よしろう「勝負」
藤咲昇「激流」33p
旭丘光志「非情」1960/7/5 の表記有
黒田和夫「めくら剣法」

最後に1956/7/6 の日付がありますが本当でしょうかね。1960なら分かりますが。

十字路 5

つばめ出版154 A5ハードカバー 貸本短編誌
定価150円 104P

藤咲のぼる「生きていた男」28P
主人公の探偵花村二郎が貿易商殺人事件に、とある偶然で巻き込まれ命を狙われてしまう。

多摩海人「悪魔の小切手」
結構おすすめの話。切手集めが趣味の若い女を薄気味悪い男がつけまわしています。
実はその男は父だったというオチ。絵がインパクトあります。
山下よしお「眼」
太田康介「怪奇は夜作られる」
子供達が公園で読んでいたトルコの伝説に登場する「銀の牙」を巡る怪奇な出来事。
かなりファンタスティックでおすすめです。

十字路 7

つばめ出版168 A5ハードカバー 貸本短編誌
定価150円 112P


藤咲のぼる「墓場は招く」22P
不思議な人探しの広告。それは兄を殺された弟が犯人をいぶりだすための作戦だった。
主人公の探偵がそこに巻き込まれていきます。
ストーリーテリングがしっかりしていて、ラストも秀逸です。

山下よしお「死の道化師 後篇」
山梨幸二「8時53分」
浜慎二「黒い手」
ラストは犯人当てクイズになっています

十字路6

つばめ出版160 A5ハードカバー貸本短編誌
112P 定価150円

山下よしお「死の道化師 前編」
古谷あきら「毒牙のアリバイ」
藤咲のぼる「恐怖の瞬間」5p
部下の不正を暴くために社長がドッキリ強盗をしかけるショートストーリー

多摩海人「猫の妖精」
これはすごいです。徳南や望月みさおの猫物にも負けないぶっとび話。
強盗に娘を殺された狂ってしまった夫とそれを支える妻のもとにある雨の日に、ずぶぬれの少女が現れます。その少女は死んだ娘にそっくりなのですが、名前が猫頭(ねこがしら)ひとみ。すごい名前。夫婦は彼女を娘のように可愛いがりますが、実はその少女は厄病神のような猫の妖精で、人を不幸にするために存在していて、時折すさまじい姿を見せます。少女を猫の妖精だと見破った友人から妻は作戦を授けられ、少女に「夫には一生狂っていて欲しい」と語ると、少女は案の定、妻の願いの逆を叶えて、夫を正常に戻して「ほほほ、うんと悲しむがいい。もう屋敷には用はない、さようなら」と去っていくのでした。

黒猫 3

つばめ出版92 A5ハードカバー貸本短編誌 96P 定価150円

藤咲のぼる「黒い予言者」23p
社長に叱られ、自暴自棄になっていた男が街中の易者に暗示をかけられ、叱られた社長の家から金を奪ってくるように暗示をかけられる。易者から渡された拳銃で、社長を撃ち金を強奪して易者のところに戻ってくるが、易者に脚を撃たれ金を持ち逃げされそうになる。しかし無事だった社長が現れ大活躍して易者を捕まえ、主人公に「治ったら、また車の運転をしてくれよ」と優しい言葉をかけてTHE END。しっかりした構成で惹きつけます。
福元よしみ「二重人格」
被爆し捨てられ麻薬強盗団になっていた少年と、その少年とは双子であることを知らずに都会で暮らす少年。前者と妹が街中で偶然出会ったことから物語は始まります。ラスト一コマがまたすごい。キャラクターの髪型がやたら変です。
太田康介「白い墓場」
雪山に追われた強盗の話
雨沢道夫「腕」

雨沢道夫「腕」

なかなかミステリアスは話。ラストはいまいちですが面白いです。
でも、何が凄いってこの扉絵。目次でのタイトルは「腕」ですが扉では「腕」のタイトルは無く、代わりに腕のイラストが描かれています。今見てもなかなか斬新ですね。

黒猫12

つばめ出版 113 A5ハードカバー貸本短編誌 96P 定価150円

藤咲のぼる「左手の犯罪」23P
浜慎二「殺人犯」
藤井博文「完全犯罪」
やじま利一「黄金のくも」

黒猫 14

つばめ出版120 A5ハードカバー貸本短編誌 96p 定価150円

太田康介「髑髏の秘密」
山下よしお「らせん階段」
古谷あきら/作 古屋紀子「三人の容疑者」
藤咲のぼる「魔の3-7564(みなごろし)」23P
自分のタクシーが故障のためナンバーが3-7564の予備車に乗ることになってしまった主人公。その車では1週間前には同僚が殺されていた。そこで偶然見つけた血まみれの定期券のせいで犯人から命を狙われることに。最後は解体したはずのその縁起の悪い車を幽霊が運転してきて犯人をはねて主人公の命を救ってくれます

黒猫 17

つばめ出版 128 A5ハードカバー貸本短編誌 96P 定価150円

太田康介「見知らぬ殺人者」
藤咲のぼる「ぶっつけ本番」24P
ライバルに主役を奪われた男が、本番中に主役の俳優を毒殺しようとするが誤って自分の妹が毒を飲んで死んでしまう。
古谷あきら「黒猫は知っていた」
やじま利一「鬼甚の死」

忍風 7

三洋社 A5貸本短編誌 192P 定価150円

扉 金子晴夫
久慈あきら「幻法 流血の谷」 表紙も担当
永島慎二「忍者切り 影武者丸」最後に1960/5/27の表記あり
姿四郎「陰地獄」
藤咲昇「土砂降り」40P
剣の使い手を片っ端から切り歩く木山源三郎という男。そのあとをつける道場から破門された男。木山がその道場の先生を斬ったのを利用し、道場に戻ってきて乗っ取ろうとするが、結局去ったと思っていた木山に討たれてしまう。

風魔2

東邦漫画出版社 A5貸本短編誌 176p 定価150円
表紙 佐藤鉄彰
扉・目次 江藤らんじ

小島剛夕(目次では剛石)「風魔山岳党」
風魔小太郎の登場する話。ぐいぐい読ませます。

藤咲のぼる「破忍の剣」60p
城主に裏切られ父・妹を斬ってしまった隠密の悲劇

ありかわ栄一「陰の命」

探偵漫画短篇集
夜の牙 1


ひばり書房 ひばりのまんが298
B6ハードカバー 128P

藤咲のぼる「狂った計画」29P
浜慎二「黄色い悪夢」
松浦博明「恐怖の12時間」
漫画家が主人公のスリラー、夢落ち
山下よしお「深夜の声」

藤咲のぼる「狂った計画」
義理の父に保険金目的で狙われる少年の話

探偵漫画短篇集
夜の牙 8

ひばり書房 ひばりのまんが321
B6ハードカバー128P

藤咲のぼる「拳銃」32P
あこがれの先輩にはめられる警察官が主人公。ラストは先輩が改心し、自らを犠牲にして無実を証明してみせる。
山下よしお「深く静かに眠りたまえ」
松浦博明「伝言板の秘密」
この人の漫画は結構読めます
古谷あきら「現場不在証明(アリバイ)」

「夜の牙4」にも執筆しているので探してます。