いばら美喜    「大天才」
小島剛夕     「女殺し油地獄」

山上たつひこ   「火葬地帯」
・温泉旅館に泊まった金田一風の男の話。隣町に突如出来た部落。それは
アヘン製造組織の隠れ蓑だった。

あるサーカス団の男の話。その男はどんなに身体が
バラバラになってもすぐに元通りになってしまう。しして常に
大きなカバンを持ち歩いている。男に目をつけた当たり屋グ
ループがタネを聞くが男は「タネなんか無い。私にしか出来な
いんだ」と相手にしない。「見本を見せよう」と車に突っ込む男、
バラバラになるがまたすぐ元通りに。「どうしてもやりたい」という
当たり屋に「君が大天才なら出来るよ」と言う男。当たり屋は「今
まで1回も当たり屋で失敗した事が無いんだ!」と叫びながら電
車に突撃しあえなくバラバラに。怒った仲間は男のことを警察に
通報する。バーにいた男の元に警察がやって来る、男はおとなしく
連行されるがその際バーのマスターに例のカバンを預けた。捕まっ
た男は「やるか!世紀の大魔術!」といい放つと服と骸骨を残して
消えてしまった。彼はどこへ行ったのか。彼はいた、皮のみの身体
で。彼は自分の骨を抜き取り皮だけになったのだ。そして予め用意
していた死体の骨と服を例のトランクから取り出し、着ると夜の街に
消えていった。
以前はカバンに心臓って話もありましたね。