浜慎二    「鶏は可愛いペット」
・闇で死体処理をしていた男。方法は鶏に喰わせてしまう
こと。しかし、自分まで生きたまま喰われてしまった。

小島剛夕  「女忍の館」

古賀しんさく 「奇妙な犯罪」
・芋虫嫌いの叔父のお金を頂くために芋虫をばら撒いたり
芋虫柄の服を着て脅かす男。しまいには巨大芋虫型の着
ぐるみをある男に被せて叔父の前に放り投げ、叔父はびっ
くりして銃で撃って殺してしまう。しめしめと作戦成功を喜ん
で車にて帰宅中、芋虫の雨でウィンドーを塞がれ崖から転
落してしまう。

北風三平  「いい匂いの娘」

自殺しようと森に迷い込んだ男。それをことごとく止めてしまう
少女。死ぬのをあきらめた男はその少女の絵を描き続け、
展覧会で絶賛されるがなぜか額の中の少女が徐々に薄れて
いってしまう。その絵の中の少女は森に咲いていた一輪の花の
分身だった、冬になったために枯れてしまったのだった。再び
森を訪れ少女を懐かしむ男の姿でエンディング。オール怪談屈
指の傑作。