オール怪談81でも使われる扉絵
いばら美喜 「人間複写」
小島剛夕 「女殺し油地獄」
太田康介 「俺は太陽がほしいんだ」
・実際は北風三平
部隊は太平洋戦争時。爆撃により施設の地下室に取り残された二人の男。
その傍らにはイペリットガスのドラム缶が。振動により崩れたドラム缶に一人
が圧死してしまい、寂しさのあまり取り残された男は母の姿を幻影に見る。
しかし瓦礫の重みに耐えられなくなったドラム缶にとうとう穴が。そして男は
母に抱かれる夢を見ながら死んでいった。その町は数年間ガスのため生物が
住めなくなったという。
古賀しんさく 「人形の声」
人の顔を複写できる魔法の紙を持つ男。それを犯罪に利用ととりまく
男達。その魔法の効果は数時間。それぞれに顔を交換し合った男達は
銀行強盗を企てる。ボス役だった男の顔を複写された男はボスの座がう
らやましくなり、複写紙を捨てボスらを皆殺しにしてしまった。