管理人はどうなの?
〜Aファン遍歴からまんが道との出逢いまで〜





管理人は、ただ中央公論のコミック文庫全14巻を読んで感動しただけの人です。(^^;

ファンはまだまだ及ばない為、連載当時の情報・レアな関連本やアイテムの入手法など実用的なアドバイスは殆どできません。
ですから、まともなデータベースを作るのはまず無理です。 始めにご了承ください。m(__)m

ちなみにAファンです。(無論F先生も好きですが、A先生の描く世界と言うか『味』にガッチリ心を掴まれたので)
この道に入ったきっかけは薬局の待ち合いにたまたま『笑ゥせぇるすまん』が置いてあり、ふらふらと手にしてしまった事からです。
生活に疲れてココロのスキマが広がり、洒落にならなくなっちゃった人(自分含む)が行き着くような病院とバリバリ癒着している薬局なので、これ置いていいのか…?と思ってしまいまして。(笑)
そこにあったのはコンビニで売られているような物で、ちょうど最初に来ていた『看板ガール』と言うエピソードの何とも言えない不条理さにやられました。
自分も妄想からギャル絵をひねり出したりする人なので、色々と深読みできる辺りが面白かったです。
個人的にアニメなどから得ていた、わかりやすい因果応報の話と言うイメージとは少し違った雰囲気なのが良かったと思います。
不思議な魅力に惹き付けられたのと、自分自身ココロのスキマがやばくてシンクロしてしまった為、amazonで文庫版全5巻を一気買いして読みました。
(ちなみにその薬局へ再び行った時、その本は無くなっていました。(大笑) やっぱりやばかったのか、同じく虜になって持ち帰ってしまった人がいるのか…?)

そして『今まで着目する機会がなかったけど、実は藤子Aが大好きだったのだぁっっ』と自覚した私は、その他のA作品を漁るようになります。
次に入手したのは確か『ブラックユーモア短編集/同じく中公文庫』の3巻。 『笑ゥ』の前身、『黒ィせぇるすまん』見たさのチョイスでした。
黒ィせぇるすまんは数ページしかない笑ゥ〜の内容を煮詰めて凝縮して、一つのエピソードを長く描いている辺りがとても面白く、大いに満足しました。
他にも『赤紙きたる』、笑ゥ〜の同名エピソードとは全く違った『社長幼稚園』、『何もしない課』、そして伝説級の生々しい引きこもり漫画…。
などなど、どの作品も(基本的に不条理で怖い作品を集めたものでしたが)とても印象に残り、不意に笑ってしまうような要素もバッチリあり、更にA先生の世界に惹き付けられていきます。
(ちなみにシリアスなのに笑ってしまったコマは『喝揚丸ユスリ商会』で女が服を脱いで迫ってくる時の『おせえてあげるわ!!』と言う台詞など…異様な迫力で『おせえて』ってのが何とも。(笑)
また、同シリーズに笑ゥせぇるすまん初期に出て来る覗き爺さんがゲストとして登場・車に撥ねられても死なない辺りにニヤリとしました<撥ねられるコマがまたすごいのに(笑))

そして、藤子・ブラック・Aの魅力に取り付かれた私が、その次に何気なく手を出したのが『まんが道』でした。
と言っても、藤子・ブラック・Aのインパクトが絶大だった私は、『もっとA分を補給したい!代表作なんだしとりあえず読んでおくか』程度の期待しか持ちませんでした。
しかし、読もうと決めるとこれがなかなか見つからない。 中公文庫(コミック版)を置いている書店自体が少なく、あっても何故かベルばらばかりに遭遇。(^^;
結局まんが道の1巻はリアル書店で発見できず、ブラックユーモア短編集を買った書店にあった10巻以降の中から、渋々10巻だけを買って読みました。
…が、この文庫版10巻がちょうどトキワ荘に入った1日目から、と言うキリの良さで、しかもまんが道の面白味が凝縮された内容で、また夢中になるのでした。
ちょうどその当時もココロのスキマが広がってましたが(謎)、悶々とした生活の中の一服の清涼剤として、快く読めました。
笑い、泣き、一つの目標に向かって時に激しく、時にのんびり進んで行く主人公二人、殊に満賀の人間くささにはとても惹かれました。
そして、これは面白い…大当たりだ!!とamazonで1巻を注文し、順々に読み込む事を決意。
届いた1巻─あすなろ編─は絵柄にアクこそあれ、やはり満賀の人間くささと才野の熱意+昭和初期の情緒や生活風景に引き込まれ、一刻も早く続きを読みたい!!
…と、次々にまとめ買いして、あっと言う間に全巻揃えて読んでしまいました。

そして『まんが道』はごく自然に心へ溶け込み染み渡って行き、欠かす事のできない人生の一部のような存在になりました─。
真摯で熱いストーリーと同時に、細かいネタやツッコミ所も同じぐらい好きなのです。(^^)


by Wagtail 2006/12/29




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