物語を紡ぐ鳥達のはなし



深山 つぐみ (みやま つぐみ)

本作の主人公。 16歳の高校2年生。 両親は別離しており、父との2人暮らし。
明るい少女なのだが、幼い頃より周囲からの言い知れぬ疎外感を覚えており、親しい友人はいない。
それ故か自然と親しむ事や空想するのが好きで、何かが足りない日常に漠然と変化を望んでいる。

美條 羽都子(びじょう はとこ)

美條財閥の一人娘。 この一族には一人の女子しか産まれないと言う不思議ないわれがある。
美條家はおよそ80年程前に存続の危機を迎えたが、そこへ素性の知れない娘が嫁ぐと同時にすぐさま復興したと言う。
奇跡的な出来事から、その娘は影では皮肉を込めて魔女と呼ばれ、以後その噂は悪意と共に一部で囁かれている。

白いカラス・白鴉さん

見事な純白の羽毛を持つ、一羽のカラス。
だが、その正体は元々人間だったと言い、自分に呪いをかけた『黒鳩』を追い続けている。
元は盗人で、カラスの姿を逆手に取って盗みを働いていた時期もあるようだ。

黒い鳩・黒鳩

大規模な中世の魔女狩りを逃れ、今なお世界のどこかで生き続けていると言われる邪悪な魔女。
強力な『邪視(じゃし)』が特徴で、その眼に睨まれた者は発狂死するか動物の姿に変わると伝えられている。
一見うら若き乙女だが、黒いドレスに身を包む異様かつ不吉な雰囲気から、黒い鳩と呼ばれ忌み嫌われてきた。

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